リハビリできることのありがたみ。
我々病院で働く理学療法士は、処方箋が出てから、医師の指示に基づいて理学療法や、作業療法、言語聴覚療法を実施しています。そんな当たり前のことに感謝して見直す話です。
リハビリの法律
タイトルにも記載しましたが、我々理学療法士、作業療法士は、同じ法律に基づき理学療法を実施しています。
それは、理学療法士及び作業療法士法というもので、昭和四十年六月二十九日に公布されたものです。
理学療法士及び作業療法士法
第一条 この法律は、理学療法士及び作業療法士の資格を定めるとともに、その業務が、適正に運用されるように規律し、もつて医療の普及及び向上に寄与することを目的とする。
(定義)
第二条 この法律で「理学療法」とは、身体に障害のある者に対し、主としてその基本的動作能力の回復を図るため、治療体操その他の運動を行なわせ、及び電気刺激、マツサージ、温熱その他の物理的手段を加えることをいう。
2 この法律で「作業療法」とは、身体又は精神に障害のある者に対し、主としてその応用的動作能力又は社会的適応能力の回復を図るため、手芸、工作その他の作業を行なわせることをいう。
3 この法律で「理学療法士」とは、厚生労働大臣の免許を受けて、理学療法士の名称を用いて、医師の指示の下に、理学療法を行なうことを業とする者をいう。
4 この法律で「作業療法士」とは、厚生労働大臣の免許を受けて、作業療法士の名称を用いて、医師の指示の下に、作業療法を行なうことを業とする者をいう。
厚生労働省ホームページより
リハビリが出来るためには?
上記の法律にあるように理学療法を行うためには、法律に基づいて医師の指示が必要となります。まあそういうことは当たり前に聞く内容で聞き飽きていると思いますので、ここからが本題です。
リハビリで開業?
最近巷で流行りのリハビリの開業。正直私も興味あります。しかし、賛否両論あるあるのも実際で、ニーズが十分にあるが、上記法律との兼ね合いもあり、医師会や看護協会がOKを出していない状況です。勝手に初めていけないやつだ!っていう話はよく聞きますし、そこはすごくナイーブな問題だと思います。今回はそこにとやかくいうつもりはありません。その辺はどっちに転ぶかわかりませんが、それは今後の法律や政治が決めることです。
開業している人は偉大なる挑戦者
開業したり事業を起こした方々は、多くのリスクを背負ってやってらっしゃいます。正直頭が下がります。このリスクというのは、創業に伴う借金のことだけではなく、顧客を獲得するという最も困難なことに飛び込んでいくという勇気の部分です。
患者が用意されている?
少しタイトルが過激ですが・・・。我々は、理学療法を行うこと、そして大きな目的である患者の治療及び治療補助、自宅復帰などの使命があり、結果が求められます。私が開業している方への最大のリスペクトを示す部分はこの部分です。なぜなら、結果及び接遇、満足度など全ての重要要素が高次元で求められる環境に身おおき実践していることです。
コレ!病院の療法士さんも当たり前のようにしないといけないことです!
研修会で勉強したことを試す場ではありませんし、適当にやっていいことではありません。一人一人が経営者であり、一人一人が看板を背負っているのです。この大事なことを忘れてしまう人が実は結構います。
それはなぜか?
過激なタイトルでしたが、患者さんの担当が、たまたまその療法士になるからです。ある程度の組織でしたら今までの歴史や背景、流れがありますので、患者さんがある程度来ます。我々は患者さんがいないと学んだ技術を生かすことが出来ません。
しっかり対応して、外にも視野を広げよう。
一人一人の患者に真摯に向き合い、対応し結果を追い求めよう。
外に視野を向けてリハビリの可能性を追求しよう。
リハビリテーションの概念はとても深い。
予防分野、地域活動、地域医療機関とのコラボレーションなど夢は広がります。けど、一番大事なのは目の前の患者さんの気持ちとカラダ
まとめ
少々過激になりましたが、技術の研修、コミュニケーション、接遇この3本柱は、当たり前ですが最も大事なことです。自分も含めてとことん見直していきたい内容です。
私が所属する組織では、社会人教育、技術教育、コミュニケーション教育などに力を入れています。今からの時代このようなものがさらに求められる時代になっていくのではないでしょうか?
おすすめの書籍です。