2023年上半期エクストラ事情
皆様お久しぶりです
以前ゾロアークチェックメイトのnoteを書いたナカシゲです
最近は自主大会の主催をさせていただきながら、相変わらずエクストラレギュレーションを楽しんでいます。
ゾロアークの記事から8ヶ月経ち、構築やプレイ、新しいデッキなども増えるなか、最新版のチェックメイトを所望される声が私のもとに届くようになりました。
というわけでポケモンSVシリーズが登場してからのエクストラレギュレーション自体に触れながら話をしていきたいので、今回のnoteでは環境推移のみ話させていただきます。
ゾロアークチェックメイトと、後述にある山については別のnoteで公開します!
(環境の流れまとめまでデッキ解説に入れたら読みにくいでしょ)
今回もかなり雑談口調で文章を作成しているため、苦手な方はごめんなさい
というわけで遂に今年からポケモンカードスカーレットバイオレットシリーズが登場しました。
これにより環境に様々なデッキが追加や強化されていきました。
ひとまずそれらを時系列順に並べてみます
パック別新規&強化 時系列順まとめ
スカーレットex
新規
・ウミトリオ
・サーナイトex
バイオレットex
新規
・ワナイダー+ジュペッタ
・ワナイダー+リーフィア
・ジュペッタ
・スピードミライドン
・クレッフィナンス
・オーロット+テツノワダチ
強化
・クワガノンレジエレキを筆頭とする雷全般
・ハンドコントロール
トリプレットビート
強化
・ボウルタウンによるコントロール系デッキの強化
例ピカチラ・フリーザーレジロック等
・ジェットエネルギーによるルギアの入れ替え札
クレイバースト
新規
・ばくれつエナジーからのオールハンデス型グリーンパーフェクション
・ナマズンMILL
・ドガスホミカ型ディンルー
・だんけつのつばさ+ドンカラスGX
強化
・レジドラゴ(オンバーンex)
・ワナイダー(まきこみトラップ)
・ルギア(セラピーエネルギー)
スノーハザード
新規
・パオジアン+◯◯
強化
・イキリンコexによる先1制圧もしくは後1ワンショットの安定化
(ディアルガGG等)
+リバーサルエネルギーによるエレキレインまたはシュープリームの超強化
151
新規
・メナスファング
・フーディンex
・レアコイルコントロール
・ボムボムチェイン
強化
・カビゴンLO
エリカの招待
・ミュウVMAX
スナッチアーム
黒炎の支配者
新規
・裏工作型リザードンex
・超耐久型バンギラスex
強化
レジドラゴ(チルタリス)
ピジョコン(ピジョットex)
ミュウVMAX(タウンデパート)
まだ見ぬ危険な強化の可能性
ソルロックルナトーン(しんげつ)
ここまでが現在発売されたパック及び、それによって生み出された環境の変化一覧となります
時系列順にならべてもとんでもない変化をしていることがわかりますね…
ただその中に置いても群を抜いて強いのはルギアVSTARであることは変わりませんでした。
そこでルギアVSTARを仮想敵として様々な研究があったので、それらについて時系列にそってまとめていきます。
CL愛知以降から話をしていきましょう
CL愛知2023以降の流れ
CL愛知を終えて蓋を開けてみればルギアが最強だったよねと言わんばかりにトップ4のうち3人がルギアでの入賞となりました
そこに対して有効打を持っていたアローラペルシアンGX入りのLOデッキや、そもそもソーナンスとクレッフィしかポケモンとして採用されていないLOが既存のルギアの構築を食い物にしていたのが印象に残るCLだったと思います。
全部蹴り飛ばしてた某氏のアマージョも痛烈に記憶に残りましたが…
まぁこの結果を経てルギア側に明らかに採用が増えたカードがありました。
それは準優勝者のルギアに入っていたクロケア
及び
アローラペルシアンGXを強く意識した無人発電所もしくは頂きへの雪道です。
これにより環境のLO筆頭だったエボルショック+ほるほるによるライブラリーアウトを狙うデッキに強いルギアが増加しました。
↓これは私が練習に使用していたルギア
反対に前評判がかなり高かったレジドラゴVSTARのデッキはルギアに対して強力な有効打がなく、悲しいかな評価を落としていく流れとなります。
トリプレットビート
その後CL以降最初のパックとなったのがトリプレットビートです。
トリプレットビートではまさかのルギアの麻痺対策カードが特殊エネルギーという形で登場
その名もジェットエネルギーです。
これによりただでさえ若干厳しくなっていたカビゴンLO勢は一気にやる気をなくしたレベル
エクストラのLO使いが嫌がるのがポケモンいれかえなのですが、現実的に採用可能なポケモンいれかえが出てきてしまうアクシデントが発生し、さらにルギアが強化
しかし、その中でCL愛知でも実は圧倒的少数ながらも暗躍していたフリーザーレジロックがサイドを取りきるタイプの麻痺ハメでかなり強く、ロストおくりのキリンリキやマジカルスワップのカプ・テテフへのアクセスが難しく、難儀していたところをボウルタウンにより解決がされたことで少しずつ頭角を表していきます
このボウルタウンというカードの登場は各種LOデッキの序盤に種ポケモンを展開しつつ、数ターンにかけて種ポケモンを置く為にネストボールをたくさん入れる傾向にあったのですが、ボウルタウンによりかなり盤面維持が楽になったのです。
結果トリプレットビートはジェットエネルギーが採用されなければLO側の強化となるなかなか難しいパックとなりました。
クレイバースト&スノーハザード
次にでたのがクレイバースト・スノーハザードとなります。
このパックの目玉は何と言ってもイキリンコex&リバーサルエネルギー!
スタンダードでも大きな影響を与えたこれらのカードはエクストラレギュレーションにてとてつもない衝撃を与えました
特にイキリンコexにより既存のデデンネGX・クロバットVと合わせることで山札を最大18枚掘り進めることが容易に可能となっただけでなく、今までは特性おきてがみのアンノーンか特性さいはいのヤレユータンくらいしかまともにドローソースへアクセスできなかったバトルVIPパスを6枚ドローに変えてしまうカードとなりました。
今回のパックによる影響を最も大きく受けたのがエレキレインとねこのてシュープリームでしょう
シュープリームはイツキとかのせいで説明がややこしいので、エレキレインで話を進めると、先述のドローギミックにより山を掘り進めながら、リバーサルエネルギーとカウンターエネルギーをトラッシュに蓄え、マルマインGXの特性エネエネボンバーを2回起動することでアローラライチュウにエネルギーを計22個つける事がかなり高い確率で実行可能になりました。
結果660〜720くらいダメージを出せるようになり、ホラーハウスGXを合わせることでルギアすら何もさせずにサイドを取り切るもしくは相手のポケモンをすべて気絶させるという非常識なデッキとなりました。
実際にトレリなどでも暴れており、マークをすべきデッキの1つが生まれましたね
また、スノーハザードは看板ポケモンであるパオジアンexも非常に有能であり、令和にアオギリの切り札型デッキが誕生した瞬間でした。
尚筆者が思うにはアクア団ファンとしては誠に遺憾ではありますが、アオギリの切り札を使ってセグレイブやカメックスを立てるよりもミツルでモスノウ立てたほうがぶっちゃけ安定しますし、加速役を倒された時のリカバリーもし易いです…
さて、ここまでクレイバーストの事について触れてないので一応
ホミカディンルー
ダメカン乗せられるときには既にアーケオスでエネルギー加速が終わっていて手遅れ+圧倒的な火力不足
だんけつのつばさ
種類の少ないマッドパーティ
差別化できるのはドンカラスGXを立てられ、メモリーカプセルでそのまま攻撃できることだが、ドンカラスGXはルギアに無力なため…
ナマズン
それ、現状エレキレインでよくない?
グリーンパーフェクション
ロストおくり流行ってるのキツイ
後手とるからバレたらクレッフィ前に置かれて死ぬ
なんならルギアにかぜよみされてもキツイ
なんなん?
あとクインコマンド決めるの大変すぎるし、そのあとの打点も厳しい・・・
可能性は大いにあるデッキたちではあるため、忘れずに見守りましょう
151
このカードの誕生はエクストラ勢にとてつもない衝撃を与えました
禁止カード ヤミラミと同等の技をもつレアコイルです。
これについては出た時から考察をしないエクストラ勢は少なかったのではないでしょうか?
私もこれを見た瞬間にエクストラのストレージをみてぴかぴかゆうどうのコイルを探した者の1人です。
まぁ無かったんですけど…
あまりおおっぴらにカード探しをしたくなかったのですが、あまりにも売ってなかった為、こっそり募集してた頃のツイートがこちら
このレアコイルに関しては様々な人がこっそり考察していて、その中に無料のnoteを載せている方がいたので、よくわからない人はまずそちらを読めば良いんじゃないかと思います。
私が組んでいたのはその方と初期アプローチは同じなのですが、途中からかなり考え方が分岐してしまったので、別のnoteで公開しようと思います。
まだ構築を共有してるメンツがエクバで走ってるため、2023年9月終盤での公開となるかと思われます
(公開しなかったらごめん)
というわけでその他の話
フーディンex
ソーナンスやクレッフィ、オーロット等をバトル場に置きっぱなしでなぐる事ができる新しいポケモンが出ました
が、グズマで呼ばれる為未来に期待枠
ボムボムチェイン
エレパが積めるようになったパンプキンボム
Uターンボードとたべのこしをアイテムボックス持ちシンボラーにつけてぶん投げる
回しててすごく楽しい
が、所詮はおもちゃデッキ
めっちゃ事故る
エリカの招待
カビゴンLOがポフレ+カウンターキャッチャーをサーチャーから打てるようになった
が、ポフレにサポート権を使うのは実際ヤバイため、使い所が難しい
尚、そもそもカビゴンLOが下火のままなため、これ以外の運用を考えたいところではある
スナッチアーム
個人的に打たれたら不快なカードNo.1
実際はミュウVMAXくらいにしか採用がされてないが、ポケモンカードにしては珍しいグッズのピーピングハンデスな上に、山を混ぜないところから各種コントロールの詰めで使えそう
ただ、なぜかエリカの招待と相性がわるい
黒炎の支配者
ついに登場したexの2進化で殴るデッキ2種
リザードンexとバンギラスexである
2進化の相棒となるのはやはりうらこうさくや特性早熟ハーブのメガニウムであり、リザードンexに関しては黒馬の弱点をつけていたり、リザードンというポケモン人気に加え、強力な特性も持っていることから即座にエクストラバトルの日に持ち込む人が増えた印象
やはりその多いHPでルギアの攻撃を耐えて回収ネットで帰るところが環境的に刺さる部分であると考えます
この回収ネットで帰るという点においては実はバンギラスexのほうが適しており、個人的にはこっちのほうがルギアの弱点もつけているから結構オススメデッキなのですが、使ってる人を見ないので少し寂しいです
サンプルレシピを貼っておきます
と、まぁ黒炎の支配者までざっくりと解説を行いました。
そしてレイジングサーフ環境に突入していくわけですが、さらにその翌月にヤバイ未来が見え隠れしているのですが…エクストラレギュレーションは一体どうなってしまうのか…
ここからはレイジングサーフと未来の一閃&古代の咆哮環境の個人的予想になります
ここから先の環境予想
レイジングサーフ
まずはレイジングサーフ環境ですが、カードリストを見る限り影響を与えそうなのは以下の2枚だと考えました
オトシドリex
ワザマシン エナジーターボ
オトシドリexは先1で種ポケモンをたくさん並べられるため、今までGGエンドに泣いてきたデッキの安定度を向上させられます。
ワザマシン エナジーターボはバトル場にクレッフィやソーナンスを起きながらベンチにエネルギーを加速させることが出来、黒馬等で重宝されそうな予感
あとはロトムVとも相性がよく、すぐにトラッシュされるどうぐという点で使えるかもしれません
ただ、そくせきじゅうでんを使うため、炸裂バルーンやジャイアントボムのほうがいいかもしれない…
他には
ワザマシン やみうちも面白い性能をしており、ねこびよりやロストプロバイドでエネルギー0のやみうちが打てるのちょっとおもしろそうだと感じましたね
レイジングサーフはあまりにも薄味なパックなのでこのくらいしか触れるところを思いつきませんでした…
古代の咆哮
トドロクツキex
ワザがかなり魅力的で、くるいえぐるの強制気絶の要求値がかなり低く、ターボダークに出張するんじゃないかと思っています
また、ターボダークにしなくともトドロクツキにプロテクトキューブを持たせてトドロクツキをメインに気絶ワザを使っていくのも強そうです。
が、サイドレースが厳しくなってしまう可能性もあるためなかなか運用が難しそうな1枚です
サケブシッポ
サーナイトexによるベンチ狙撃要員としてスタンで注目のカードですが、エクストラではマーシャドーGXの有力なワザマシンになりえます
元々マーシャドーバレットとよばれるデッキタイプにおいて、きあいのたすき+かがやくヒードランのコンボはかなりメジャーでしたが、サケブシッポによって280ダメージのベンチ狙撃が狙えるようになりました
ワザマシン デヴォリューション
エーフィEXのワザ ミラクルシャインと同等の技を使えるようになり、退化による古代の姿の現出をイメージしたであろうワザマシン
これによりエーフィEX・ポリゴンZ・ネンドール等の相手のポケモンをすべて退化させる専用のポケモンを採用せずとも、相手のポケモンを退化させる事が可能になります。
ただし、エーフィEXの時から言えることですが、単体ではただ1枚退化させるだけで、返しのターンに進化されるだけとなり、うらこうさく等の進化時にメリットの有るポケモンや分岐進化先への選択肢を増やすなど、あまりメリットがあるものではなく、ふしぎな飴デッキのメタとしては優秀な形となります。
そのため既存のエーフィEXの使い方と同じく進化元が気絶するようにダメカンを置いてから退化させるのを狙うような物となると考えられますが、ワザマシンとなったことでエーフィEXとは異なりΩ連打を持つポケモンで技を打てるようになりました。
これにより2進化ポケモンをたねポケモンまで退化できるようになったわけです
まぁぶっちゃけスタンなら有用ですが、エクストラでみたらだから何?って感じなので、エクストラでの使い方を考えます
そうなるとやはりこいつでしょう
ウオノラゴンです
こいつが退化させる技を使えば相手はポケモンを進化できません
これにより進化主体の山への強烈なメタを実行することが可能です
エクストラのカードプールであれば専用構築にせずともウオノラゴンを出すことは容易なので、たねポケモンメタと合わせて新しいロックデッキが出てくるかもしれませんね
未来の一閃
現状公開されてる中で危ういのが
テツノカイナexとテツノブジンexですね
テツノカイナexについて
エクストラであればグズマ&ハラ1枚からごっつあん出来るのでルギアから容易にサイドをもぎ取りに行けます
これにより、雷全般がかなり環境上位に食い込んでくると思います
また、雷全般がLOにたいしてごっつあん可能になるのは相当問題で、頭の痛いカードとなるでしょう
テツノブジンexについて
フェローチェワンキルの超絶強化カードとなってしまったカードです
回収ネットによる特性タキオンビット連打によってフェローチェワンキルの先攻1ターン目300ダメージオーバーへ
ただし、440まではなかなか到達しないためVポケモンを2体ならべられてしまうと苦しいです
また、テツノブジンexが増えてミラーが発生したならば、ブジン2体置かれるとワンキル失敗によるLO合戦に突入します
まじで不毛なお見合いが開始されます
もちろんそもそも先攻でなければ失敗しますから現実的にみたらあまり増えないのではないかと予想しています
もともとフェローチェなんてPTCGOのバーサスによるデイリーリワードを短時間で走るために使われてた山ですからね…
もちろん記念に使用する・使用したいと考える人は多数居るでしょうから、最初の一ヶ月だけ怖いです
また、PTCGLのexpandedβに来たら嫌というほど見ることになるのが予想できるため、私は今のうちにexpandedβを楽しもうと思っています。
まぁフェローチェFTKなんてそんなもんです
ただ、このテツノブジンというカード
別にワンキル専用カードではありません
技もタイプも優秀な超タイプの種ポケモンですので、普通に使われるんじゃないかと思っています
ワザ レーザーブレードの要求値は超超無なので次元の谷に対応してますし、カウンターエネルギーや冥界の扉とも相性がよく、そもそもグズマと相性がかなり良いカード
ピーピーマックス等もあるので、相手が小物1体なら先1でゲームを終わらせることもできるアグロデッキとして組むのがいいんじゃないかなと私は考えています
フェローチェGXじゃなくてラティオスEXにすれば先1に寄せる時のエネルギー問題も解決しますしね
こればかりは環境次第ですが、悪くないと思っています
ワザマシン エヴォリューション
デヴォリューションと対を出す形でポケモンを未来の姿へ進める事をイメージされたワザマシン
やってることはぶっちゃけダブルぐんぐんシェイクです。
このカードの登場により様々なデッキが後手1で進化ポケモンを出せるようになりました。
例
・黒馬がバトル場ソーナンスのままベンチの黒馬VMAX2体をベンチに展開できるようになる
・レジドラゴが後手1でダストオキシンを出すことが可能になる→アッセンブルスターへの妨害能力向上
などが可能となりました。
他にも例を上げるとキリがないので、環境上位に位置するこれらのデッキのみ挙げましたが、今回の強化はルギア以外のデッキにかなりの強化を与えてくれたので、より群雄割拠というなの混沌とした環境となること間違いなしでしょう。
また、デボリューションのときに軽く触れましたが、Ω連打とのコンボにより、後手1でベンチのポケモンを
1進化もしくはV進化計4体
1進化もしくはV進化2体+2進化1体
2進化2体
のバリエーション豊かな進化をすることが可能となりました。
ただし、この場合は必要数のたねポケモン+ホルビー+ワザマシンを場にそろえたり、2進化の場合は必要な中間進化を入れる必要があるため、事故率が向上します。
そこまでして出して強い2進化の組み合わせが少ないため、正直かなりの構築センスとプランニングが必要となるため、今エクストラ勢はポケモンカードウェブサイトとにらめっこしていることでしょう
私的にはいくつか強いプランを考えついているので、今後お披露目する機会があればと思います
以上でnote投稿時点2023/9/17で公開されているカードによる環境予想は終了になります。
ゾロアークチェックメイトのnoteは近い内に公開するので、お待ちいただければと思います
長いことお付きあいいただきありがとうございました。