市P連からの強制労働のお願い
寝耳に水
会長就任から約二か月が経ち、七月になった。 相変わらず、執行部の人々は私を孤立させることに専念していた。 そんな中、学校から突然、よく分からない話が舞い込んできた。 みなさんは市P連という組織をご存じだろうか? 正式名称は「~市PTA連合会」であり、その上には都道府県P連、さらにその上に日P連(日本PTA連合会)がある。 この市P連には、我々の小学校も加入しており、一定の関係性がある。 その市P連から、十年に一度ほどの頻度で強制的な依頼が来る。 まさかその年に会長になってしまうとは…。 会長の引継ぎでは一切触れられていなかったので、寝耳に水の出来事だった。 聞くところによると、執行部のある人物が担当として市P連とやり取りをしているらしかったが、その担当者は私へのいじめの主犯であり、当然ながら私は何も知らされていなかった。 そのため、校長から市P連からの依頼内容について詳しく話を聞くこととなった。 二か月の間に、市P連の方々とはある程度話せる関係性を築いていたので、そちらからも話を伺った。 どうやら、そのいじめっ子担当者がよく分からない質問状を市P連に送り、困惑させていたようだ。 そこで、グループラインに「余計なことはしないでください」と書き込んだところ、いじめっ子担当者は拗ねて、市P連からの委託業務を放棄した。 結果的に、ほとんどの業務をそのいじめっ子がしていたため、他の誰も何が起きているのか分からない状況となった。
ヒステリックババァ発進!
いろいろあったが、校長は「会長は何もしなくていいから、ドーンと構えていれば大丈夫よ!」と言ってくれたので、私は特に何もせずにいた。しかし、校長の助言通りドーンと構えていたらとんでもないことに巻き込まれてしまった。 当時、新型コロナウイルスの影響で人を集めて活動することができず、最終的には動画を撮影して配信することに決まった。これは私が決めたことではなく、市P連の集まりで決まったことだった。 この決定を執行部に共有するため、私を含めて五人で集まることになった。 市P連での話し合いの結果を伝えたところ、一人の人物が噛みついてきた。
「誰がそんなことを決めたんですか!」
「なぜ私たちに相談せず、勝手に決めたんですか!」
私は冷静に答えたが、相手はますますヒートアップし、最早話を聞く耳も持たなかった。 挙句の果てには、関係ないことまでヒステリックに叫び出した。このヒステリックババァにはっきりと意見を伝えなければ、いつまでたってもなめられたままだと思い、言い返し始めた。 実際、私へのいじめが放置されていたのも、この人物の影響が強かったのだ。 相手に合わせるような態度で、しかし、こちらはクレバーに正論で詰めていった。 最終的に、彼女は言い返すことができなくなり、捨て台詞を吐いた。
ヒスバ「何か言いたいことがあるなら言ってください!」
私「いや、なんもないよ。あんたが言ってくるから答えてるだけで、こっちはそんな話をするために時間を作ったわけじゃないんだよ。」
話が一旦終わったものの、彼女はプルプルと震えながら睨んできて、再度噛みついてきた。 本当にくだらないやつだと呆れた。 他のメンバーもなぜか彼女の肩を持ち、私を攻め立ててきた。相変わらず腐った人たちだと心底思った。
強制労働終了…そしてお金が配られる…
結局、市P連からの強制依頼を突然私が引き受けることになり、一か月間、仕事に大きな支障をきたすほどの作業を行うことになった。 この経験から、市P連に対する不信感はかなり強くなった。 なぜこんな訳の分からない強制労働をさせるのか。 この発表会のようなものが一体どれほどの人にどれだけの影響を与えるのか。 こんなことをして何の意味があるのかと疑問ばかりだったが、無事(?)強制労働を終えた。
その後、市P連から五万円がPTA担当者に配られることになり、その時は私が担当者だったので五万円を受け取った。 しかし、後々何を言われるか分からないので、その五万円を私以外の執行部全員に等分して配った。 もちろん、仕事を途中で放棄したいじめっ子にも分配したが、ほとんどの人は特に何もしていないのに喜んで受け取っていたのが印象的だった。
ちなみに、この市P連からの強制依頼は、私の次の次の年から強制ではなくなった。 私が市P連にそれなりに強く抗議したことも影響しているだろうが、他の会長たちからの不満も強かったためだ。 あのような行事には何の意味もないと確信している。 まさに時間と金の無駄だった。市P連も今まで続けてきたことを変えてはならないという思いで行っていたのだろうが、今でも無駄な労力を費やしたと感じている。一体あれはなんだったのだろうか…。