見出し画像

PTAで行われる資源回収なんかしなくても資金は十分確保できる

資源回収(リサイクル活動)

年に1~2回の頻度で行われる資源回収。新聞紙、雑誌、紙類、段ボールなどの古紙類、金属類、空き瓶などを集める。
これらのものを集めて業者に引き取ってもらう。
しかし、実は業者に引き取ってもらう額はとても安い。
私の学校では、学区総出で集めても1000円未満だった。
たったそれだけの金額のために学区総出でやる意味があるのだろうかと思うだろう。

これにはからくりがあって、市や県から補助金が出るのだ。
この補助金が非常に多く、この学区総出の資源回収だけでなく、小さな資源回収を何回か行うと、年間で約10万円ほどになる。
結局はこの補助金目的で行っているのだ。
実際に自分が住んでいる地域の補助金を調べてみるとよい。
「資源回収 補助金 ○○(地域名)」で検索すれば、出てくるだろう。

私はこの資源回収を廃止にした。
廃止というより、やりたい人がやるという方式にした。
確かにPTAの大事な資金源かもしれない。
しかし、私は別のアプローチでこの資金源を得ることにした。

アナログからデジタルへ

PTAからのお知らせを紙に頼る学校が多いかもしれない。
この紙をデジタルに変えただけだ。
株式会社テクノミックスが運営する「安心安全メール」というものがある。

このメールシステムは文章も送れ、PDFも送れ、リンクを貼り付けることもできる。
何よりも、「無料」というのが最大の魅力だ。
これを私は会長2年目から採用した。
それまでは有料のメールシステムを使ってPTA会費から支出していた。
年間で9万円ほどを支出していたし、PDFの貼り付けができなかった。
会長をしていたらこの安心安全メールのことは必ず知っているはずだが、なぜ前会長がこれを採用していなかったのか全く理解できないし、名探偵コナンでもその謎を解くことは難しいだろう。
どうせ他人のお金だから、そこまで深く考えていなかったのだろう。

有り余る恩恵

とにかく、この無料メールシステムを採用するだけで、いきなり資源回収をしなくて済むほどの資金を確保することに成功した。
しかし、恩恵はそれだけではない。
前述の通り、PDFを貼れるので紙の配布をしなくて済んだ。
紙は1枚約1円が相場なので、それを全校児童・生徒に配るとそれなりの金額になる。そこに印刷代も入る。
モノクロだと1~2円、カラーだと約10円となる。
たった一枚のモノクロでコピーした紙を配布するだけで、一枚あたり2~3円もする。
私の小学校は約400人いたので、たった一枚の紙を配るだけで800~1200円もするのだ。
当たり前の話だが、紙の量が増えればその金額は増える。
総会などの場合、大体15~20枚の紙になる。
会員数分だけ配布量が減るとはいえ、約260人分となるので、15枚で計算すると、7800~11700円にもなるのだ。
私の小学校では用紙インク代を年間18万円で計上していた。
それがこのメールシステムを導入して次年度はいくらになったと思うだろうか?
2~4万円くらいになったと思うだろう。
なんと、約700円になったのだ。
この結果には私も驚いた。
ということは、当初のメールシステム代9万円+用紙インク代18万円=27万円を削減することに成功したのだ。

止まらない恩恵

まだまだ恩恵は終わらない。
デジタルなので配布する手間がなくなった。
総会資料など大量の数になる。
その仕分けや配布する作業が一切なくなった。
当然ながら学校(先生方)の手間も削減することになる。
学校発信のものも紙ではなくこのメールシステムを利用するようになり、業務効率が圧倒的に上がったはずだ。

行政は曇りなき眼で見直すべき

そもそも資源回収で補助金が出るのはリサイクルを促進する狙いがあると思われる。
しかし、逆転の発想で、紙を使わない方が資源の節約になる。
最近は環境に配慮する動きが活発だが、このメールシステムに変えるだけで、資源回収をしなくてよくなり、それ以上の利益を確保し、学校の働き方改革の一翼を担うことができる。
誰がどう考えてもこれを導入しない手はない。
行政はむしろこういったことに補助金を出したり、手引きをするなりすべきではないだろうか。
学区を総動員しても1000円以下にしかならない補助金頼みの資源回収より、27万円や手間を削減する方がどれだけ有意義で、どれだけ環境のためになるかを今一度考えていただきたい。

これを知ったあなたも即導入!

ただやりたくないから辞めるのではなく、この方法だと資源回収をしなくても済むだけでなく、利点があることを会員に説明すれば誰も何も言えないだろう。
それどころか大多数の人から拍手喝采を浴びながら感謝されること間違いない。
この機会に資源回収なんてアナログなことしないで、デジタルに移行してしまおう。

いつも応援ありがとうございます!ブログを続ける励みになっています。もし内容がお役に立てば、サポートを検討していただけると嬉しいです。