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自己紹介

はじめまして
私は、理学療法士として回復期病院に勤めています。学生時代、臨床実習(大分)で知り合ったバイザーの先生との縁あって、現在の直属の上司を知り、その人のもとで働いています。

入職当初、5年を目途に帰郷する予定でした。
しかし、4年目の時に少しでも実績を残そうと、
初めて学会発表を行いました。抄録を何度も添削して頂き、何とか合格をもらった時、作品が生まれ変わる喜びを味わいました。そこから1年に1回学会発表を続け、あっという間に8年目になりました。

学会発表を行う意義として、振り返りを行いますから、反省点を洗い出し、次の患者さん達に必ず反映されるなーと思っています。

挫折

中でも、社会人1年目で味わった挫折は忘れもしません。初めて受け持った大腿骨頸部骨折の患者の話です。

休日の翌日出勤すると、
「あの先輩良かったわ~。また入ってくれるよう頼んどいてくれる?」と一言。

学校を卒業したばかりで、先輩方の治療を見様見真似でやっていた以上、治療を受ける側からしたら差を感じて当然です。

僕だって直接は言えませんが、心の中ではそう思うでしょう。毎年、新人の子達には一度身銭を切って、マッサージを受けることを勧めています。身体の敏感な部位・痛みを感じやすい部位は施術を受けて初めて分かります。

そうすると、自分が患者さんの身体に触れる際、触り方・圧加減など工夫する視点が増えます。

素直になるって本当に大事です。これを知らなかったら、「入職時と2-3年目でもやってることが変わらない」という事態にもなりかねません。

今の病院に勤めて8年になりますが、結果を出しているセラピストは雰囲気が違います。ベッド上での治療に限った話ですが、そう感じたのは過去に3人だけです。楽しく会話しながらも、狙う組織を一点狙いで進める感じで。知識もあり、背中でも語れる。自分の目標です。


5年目



担当している脳卒中患者さんが、歩行中の麻痺側足部の内反が改善できない時がありました。

上司に臨床指導に仰いだ際、短時間で劇的に変わるのを目の当たりにし、自分が情けなくて涙する時がありました。

外部セミナーを月に2-3回程受講してはいましたが、今思えば、「触診」をすっ飛ばしていたので、知識は増えても、本当の意味での上達はなかったように感じます。

4年目に遡りますが、
gene主催の小野志操先生のTHA・TKAのセミナーを聴講して、病態解釈・論文に基づく豊富な知見、「質」の違いを実感させられたと同時に、臨床では全く意識しなかった、外閉鎖筋・小殿筋が治療対象の組織となることを知れたのは、大きな分岐点となりました。

それからは、小野志操先生(京都)、林典雄先生(岐阜)赤羽根良和先生(Web)など、本物の臨床家から学びながら、年間200本以上の論文を読み続けています。

8年目の現在

現在は後輩も増え、中堅の立場となりました。1年目向けの新人研修で「触診」を担当する機会を頂き、機能解剖の重要性、きちんと触れないと治せるはずの人を治せないこと、継続しないと上達しないことも伝えています。

コロナによる面会制限も緩和され、月に2-3回 理学療法士向けに実技勉強会を開催するようになりました。時代にそぐわない勤務時間外での開催です。17時-19時もしくは19時-21時までにも関わらず、毎月12-13人程度の後輩達が参加してくれてます。中には、休日に参加してくれる子もいます。

開催するに至ったきっかけの1つに、同じ病棟の後輩が「成功体験のほとんどが教えてもらったことです。あれがなかったら、クレープ屋になってました」と一言。違う病棟の後輩達から、症例に関して質問がくることも増えました。また、自分を育ててくれた病院・組織への恩返しもあります。

もう一つ、尊敬する上司(Iさん)に言われた言葉があります。
「自分1人で頑張ってもダメやで。お前が休みの時、患者さんどないすんねん」。その方は、後輩指導・組織運営学術活動(大学院・ジャーナルへの投稿・国際学会での発表)などで活躍されている方です。

松下幸之助. 道をひらく PHP出版

この書籍の表紙にもありますが、自分には自分に与えられた道がある。 

休日に自腹でセミナー(高いものは1日2.5万円)を受講する意欲のある人は、滅多にいません。情報の価値に気付けば、動く子もいます。
あとは、タイミングでしょうか。その時、担当している患者さんに合った内容についてとか。

自分自身、将来は予防分野・運動器分野で働く予定であるため、運動器の内容に関しては惜しみなく自己投資として捻出できる訳です。

5000円以上するセミナーの内容を無料で伝えるのは、未だに抵抗感がありますが、、複数の勉強会で散りばめながら共有してます。

最近、院内の後輩に対して、勉強会のテーマに沿った論文を1つ持参するよう依頼しており、能動的に取り組んでもらうよう進めています。

そして、院外の方にも役立つように、有料記事を作成して参ります。

無料でと考えたのですが、

過去のセミナーで学んだこと
論文を読んでパワポにまとめる⇒文字に書き起こす

中々、目が疲れます。

それなりに役立つことを書いてますので、ご了承下さい。

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