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脳卒中によるしびれを減らす方法②
脳卒中当事者の方にも参考になるような記事を書いていこうと思います。
今日もしびれに関する文献を紹介します。
前回もしびれに関する文献を紹介する記事を書いたので、そちらも見てみて下さい。
https://note.com/pt_some/n/n0c41384401a6
今日は「しびれの種類によって対策が変わる」話です。
脳卒中の後遺症でしびれに悩む方も多いと思います。
とある研究によると、脳卒中になってしまった方の約60%の方がしびれ自覚しているそうです。60%のうちの半分の方は、常にしびれを感じながら生活をされているそうです。
そして、しびれのある方は、けがややけどの危険性や作業の効率の悪さ、なかなか良く眠れない(←本人からよく聞く)、うつうつしやすくなる、やる気が起きなくなるなどのつらさもあります。本当につらいですね。
多くの方が苦しむしびれですが、生じる原因はいくつかあります。
1、脳卒中により神経が障害されて生じる
2、運動麻痺により姿勢が崩れ、神経を圧迫して生じる
3、血流が悪くなって生じる
(正座して続けていると、しびれるのと似ている)
4、精神的なストレスにより生じる
などです。
この研究では、「ジンジン」「ピリピリ」「チクチク」「ザワザワ」といった感覚と、触れた感覚などの感覚、血の巡り・皮膚の温度の関係を調べてます。
結果としては、
しびれている感覚が、「ジンジン(焼けるような、しゃくねつ感)」している場合は、血の巡りはあまり関係なかったようですが、皮膚の温度は高かったようです。
なので、氷や冷たいタオルで冷やす、衣服で調整する(腕まくりなど)などの対策が良いのかと思います。
この研究では血の巡りは関係ないとのことでしたが、別の研究では、脳卒中発症1年ほどは、血の巡る量が多い状態で、1年過ぎたら徐々に減っていくようです。
リハビリ病院(発症1、2か月~半年)での経験上ですが、血の巡りが多いと指先がむくんだり、熱もったりする方が多く、それに伴ってしびれが強くなる方が多いです。
なので、印象としては血の巡る量としびれは無関係ではないと思います。
次に、「ピリピリ」「チクチク」「ザワザワ」している場合は、触っている感覚と関係があるようです。
なので、マッサージや擦るなどの対策がとれます。
しびれや痛みの感覚の神経より、触れた感覚の神経の方が早く脳に届くので、しびれているところをさすると、しびれた感覚を触れた感覚で覆うんです。
つまり、しびれを減らすことが出来るんです。
ここからは経験上ですが、確かにさするとしびれを減らすことが出来るんですが、一時的なことが多いです(残念…)。ただ、まったく無意味ではなくて、感覚の問題はなるべく多い刺激を多く入れるといいと言われています(特に正確でその人に必要な感覚)。
なので、その場だけでも楽になるし、良い感覚刺激であれば感覚の練習にもなるので、継続する価値はあるんじゃないかと思います。
前回もお話しましたが、野球ボールなどの道具で刺激することも良いと思いますので、是非試してみて下さい。
少しでも助けになれば幸いです。