脳卒中によるしびれを減らす方法①
今日は文献を紹介したいと思います。
今日の文献
脳卒中後遺症で痛み・しびれがある人に足浴とマッサージは効果がある
というものです。
脳卒中になってしまって、リハビリして体が動くようになったけど、しびれがあって歩けない(歩きにくい)、やりたいことはあるのにやれない、やりたいことがあったのにやる気力がなくなってしまってきている、なんて人って多いんじゃないですか?
僕が普段脳卒中になってしまった方とリハビリをする際、こういった悩みを持たれている方は少なくないです。
運動麻痺は、「動かす練習」と分かりやすいですが、しびれってどうやって治していければいいかわかんないですよね?
考え方としては、運動麻痺など運動の問題は「動かす練習」、しびれなどの感覚の問題は「感じる練習」をする必要があります。
感じる練習といいましたが、「感じる」は能動的(自分から探りにいく)です。
今日は「感覚刺激を入れる」受動的(受け身)な話になります。
能動的に「感じる」はまた今度お話します。
結論から言うと、「足浴もマッサージもしびれを軽減できる」
足浴は、41.0~42.0℃のお湯に15分浸ける方法です。
マッサージはふくらはぎを15分揉む方法です。
この方法で脳卒中患者20人に対して行っています。
痛み・しびれのある方は、足浴もマッサージも温かいなーといった体感温度が優位に高くなったんです。(血流が良くなった)
心拍数は、足浴では落ち着きませんでしたが、マッサージでは落ち着くことが分かりました。それに伴って、しびれも軽減してきたようです。
背景には、マッサージをしている間、自律神経の副交感神経が高まり、交感神経が弱まっていたことがありました。
※交感神経:興奮状態 緊張状態
副交感神経:リラックス状態
マッサージは、自律神経を刺激し血流が良くなることで、リラクゼーション効果があり、しびれ軽減につながるようです。
これは、自身の経験ですが、誰かに揉んでもらっても軽減することがありますが、野球ボールや美顔ローラーみたいなもので足の裏を転がし刺激しただけで、しびれが軽減し歩きやすくなった方もいます。
1回で完璧にしびれがなくなるわけではないですが、継続して毎日行うことで少しずつ減っていくようでした(厳密には、軽減したり強くなったり繰り返しながらしびれが減っていく)。
もしお困りの方がいらしたら、是非試してみて下さい。
悩み解決のための一助となれば幸いです。