臨床に役立つところをピックアップ!運動療法の根拠
こんにちは(^^)よしもとですっ!!
今日のテーマは特別ライターの方に執筆をお願いしました(^^)
解剖学者であり、理学療法士の森島さんです。インスタグラマーでもあります。
実は、職場が5分圏内と・・めちゃめちゃ近くて・・
よく一緒に勉強させてもらっています・・(〃ω〃)
東京墨田区のエバーウォークを拠点に勉強会をやってますので、
良かったら一緒に学びましょう!(^^)
→https://community.camp-fire.jp/projects/view/110624
そして、今月は〝運動療法月間〟ということで・・
森島先生に依頼させて頂きました(^^)
7000字に渡り、
関節可動域・筋力測定・動作練習・持久力強化のためのエクササイズの記事を書いてくださりました。学生さん〜セラピストまで、初めて知ること・知識のふりかえりと、さまざまな用途で使用頂けます(^^)
では。森島さんにバトンタッチします↓
よろしくお願いします↓↓
解剖学者の理学療法士、森島遥平です。
今回は解剖学者ではなく理学療法士として運動療法のテーマを執筆させて頂きました。実習生や若手療法士にしっかりと根拠を持って運動療法や運動処方をして欲しいと思い、この内容にしまし た。
理学療法の治療では運動療法が大部分を占めます。実習中のレジュメや総合実 施計画書など多彩な場面で理学療法治療プログラムを記載しているかと思います。
その際よく以下のような治療プログラムが記載されていませんか?
関節可動域エクササイズ、筋力トレーニング、動作練習、持久力トレーニング。これら はすべて運動療法であり、理学療法の要と言っても過言ではありません。
さて本題です。皆さんはこれらの運動療法をしっかりと医学的根拠に基づいて 説明できるでしょうか?
「関節可動域エクササイズの生理学的機序は?」
「筋力トレーニングの負荷設定は?」
「動作練習の学習理論は?」
「持久力を強化するための運動処方は?」
これらの質問は運動療法を行う上での重要な理論です。
臨床 の現場では、様々な治療的手技を取り入れることもありますが、
一般的な運動療法の理論を疎かにしてはいけません。基本は大切です。
今回の運動療法の記事は、若手の理学療法士や実習生がしっかりと医学的な根拠に基づいて運動療法 が行えるよう、臨床に役立つ部分をピックアップし絶対に覚えておきたい運動療法の理論的根拠をお伝えします。
絶対に覚えて欲しい運動療法の根拠
<運動療法の理論的根拠>
1. 関節可動域エクササイズの根拠
関節可動域エクササイズを行う上で、関節可動域の制限因子を分析するこ とは重要です。我々はその制限因子に対して適切な運動療法を選択し実施します。
特に結合組織においては、不動1ヶ月以内では骨格筋や皮膚が主に線維化し、不動4週間を過ぎると関節包も線維化を引き起こします(Okita,2014)。
骨格筋の線維化は架橋形成の概念が重要です。架橋とは骨格筋の不動によっ て生じ、骨格筋の⻑軸に対し横軸方向にコラーゲン線維が橋を形成するよう に増加することであります。つまり横軸方向のコラーゲン線維が骨格筋の伸 張に対して阻害因子となっています。このような関節可動域の制限に対し、 様々な関節可動域エクササイズの介入によって拘縮を予防できる (Nakata,2002;Nishida2004)とも報告され関節可動域エクササイズは重要で す。そして関節可動域エクササイズの種類は関節包内運動とストレッチング の2つが特に有名です。
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