キネシオテーピング3つの特徴
今回はキネシオテーピングの特徴について少しお話しします。
テーピングと聞くとスポーツテーピング(関節の固定)を思い浮かべる方が多いのではないでしょうか?
これはホワイトテープ(非伸縮性)のテープを用いて関節が過度に動かないように制動していくものになります。
テープを巻く
ことで固定性を上げていきます。
ところがキネシオテーピングは関節を固定することを目的にしていません。
キネシオテーピングは
テープを貼る
ことで効果を出していきます。
では一体テープにどんな特徴があるのでしょうか??
それでは早速1つずつ見ていきたいと思います。
キネシオテーピングの3つの特徴
①接着(持続性刺激)
これは身体にキネシオテックスが貼り付いている事で、取り外してしまう物理的療法とは違い、時間的に長時間刺激していることができます。
このためカッティングが重要となります。
テープを切り出すことからキネシオテーピングは始まります。
衣服や身体で擦れるテーピングは、キネシオテックスそのものが綺麗に切れていなければ、その持続性を妨げるものになってしまいます。
面取り(角を丸く切る)をし、角が引っかからないようにすると有効です。
また、セパレーター(剥離紙)を剥がしてから、キネシオテックス接着部の取り扱いに注意します。
キネシオテックスに塗布されているアクリル系粘着剤というのは、常温保存で約1〜2年の期間、品質が変わらず、人体のアレルギー反応が出にくいものとなっています。
キネシオテックスを添付したら手のひらで皮膚にこすり付けるように馴染ませ、やや温度を上げるようにすると効果的です。
20分位して完全に接着してきます。
ですので、キネシオテックスを操作し、セパレーターを剥がす時に、この粘着剤の塗布部分を
つまんだり、いじり過ぎたりしないように注意が必要です。
指に引っ掛けるようにして操作すると良いです。
また、包むときは一番端を摘まないように1cm位根元を持って操作しましょう。
②伸縮(身体親和性)
身体に貼付したした後で身体の動きを邪魔しない、違和感を感じないで、身体と一体化して動くことが重要です。
キネシオテックスを貼付するときには
キネシオテックスの伸び(伸張率)の調整が必要です。
キネシオテックスは、セパレーターに
全長10%伸ばして貼ってあります。
全体では、
全長の約30〜40%の伸びが期待されます。
貼付の際は、キネシオテックスを引っ張らないで貼り付けます。
ペーパーテンション(キネシオテックス+セパレーター)で
10%以内の伸張率
に収めるようにします。(例外はもちろんあります)
その代わりに、
貼付する部位の筋肉を伸張位(ストレッチ)
かつ
皮膚の遊びをとる
ことで効果的なテーピングとなります。
③被覆(保護分割作用)
局所を覆い隠すということで、外部環境からの隔絶、感覚器による身体の分割効果
テープをしているところとしていないところの区分
を脳に感知させる刺激を生みます。
つまり、
「そこが怪我をしているところだ、治さなければいけないぞ」
と自覚させてくれる効果があります。
接着+被覆の刺激が重なることで
ゲートコントロール
というものが行われます。
参考までに
https://rehabili-shigoto.com/magazine/archives/6956
簡単に言うと
撫でるような優しい刺激は、刺すような強い刺激の通り道(ゲート)を防ぐので、
脳で痛みの感じ方が緩和されるという効果のことです。
要は
痛みをオブラートに包みこむ
効果があるということです。
以上3つがキネシオテーピングの特徴となります。
少しでもキネシオテーピングに興味を持って頂けると幸いです。
次回はキネシオテーピング4つの効果について紹介していこうと思います。
https://www.facebook.com/kinesiotapingworkshop/
毎度ありがとうございます。少しでも役立つ情報を提供できるよう心がけていきたいと思います。