キネシオテーピング理論
今回はキネシオテーピングを行うときの
考え方
についてまとめてみたいと思います。
実際
どこの部位
に
キネシオテックスを貼れば良いのでしょうか?
身体の
大まかな捉え方
を理解できると効果的なテーピングが可能となります。
それではみていきましょう。
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ハイドロキネティック理論
加瀬建造D.Cの提唱する理論です。
人体の
50〜80%(高齢者〜新生児)
は
体液
が占め、それが
動く・物質の交換を媒介する・温度を一定に保つ
ことで健康を維持することができる
と提唱しています。
よって、
この液体が
自由に動くことができない
と、
健康が損なわれ、病気や様々な不調が現れてくる
と考えられます。
すなわち
空(SPACE)
動(MOVEMENT)
冷(COOLING)
を整えるということです。
循環が損なわれるのは
隙間=空
がなくなるからです。
筋肉の使いすぎ(Overuse)で筋肉が膨張
打撲などで起きる
炎症・腫脹・内出血
動かないこと(不動)での筋膜の癒着
重力に引かれることで組織が伸ばされる
ことが原因になることがほとんどです。
そうなると、
酸素や栄養の供給・二酸化炭素やその他の老廃物の除去が停滞
壊れた組織の再生が困難となり、
熱がこもり、たんぱく質などが変質してしまいます。
組織が壊れると、炎症や痛みなどが起こってきます。
よって、
空・・・体液が動きやすいように組織間に隙間をつくる
動・・・不要物を除去、必要なものを供給し、体液の循環を促す
冷・・・組織内に熱がこもらないようにする
ことを頭に入れてテーピングを行なっていきます。
逆に言うと
熱を持っているところ
や
腫れているところ
痛みが出ているところ
筋肉が伸ばされていたり潰されているところ
を見つけて貼っていけば良いわけです。
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もう1つ
風船理論
と言うものがあります。
これは
全身を1つの風船
とイメージします。
人体を何枚もの風船が重なっている状態としてとらえます。
中の風船が偏っていると外側にも影響が出てきます。
健康体は、
バランスよく弾力が均等にある状態
です。
不健康体は、
しぼんだり、潰れたり、膨らみすぎている状態
にあります。
上の図は
人体の階層構造
を簡単に表しています。
どの組織に対してテーピングを行うのかを考えられるとより効果的なテーピングが行えます。
貼り方に少し
コツ
が必要です。
是非正しいテーピングを学んでみては如何でしょうか?
少しでもキネシオテーピングに興味を持っていただければ幸いです。
次回はテーピングを行う際の評価方法(診たて)に関してまとめてみようと思います。