普通二輪教習番外編#04*大反対する親の説得方法
私が二輪免許を取得したときの、大きな大きな壁。
大反対する親の存在。
私の親は、私がバイクの免許を取るということに、反対だった。
とにかく、反対。大反対。
理由は、危険だから。それしか言わない。
だから、私がバイクの免許を取りたいと言い出した日には、不機嫌で不機嫌で……。
私は今、親と同居している。毎日顔を合わせる状況にある。
つまり、親に隠れて免許を取るなんてことはできない。
そんな私が、どのようにして免許を取るに至ったか……。
結論から言うと、説得は今もまだできていません。
でも、バイクには乗っています。
乗ることも、ちゃんと了承は得ています。
大反対!というところから、少しは歩み寄ってくれています。親の意見を完全に無視しているわけではありません。
何を言われても、バイクに乗りたい気持ちがあれば、方法はいろいろとあるということを知ってもらえれば……。
Phase1:バイクの免許なんて必要ないだろう。
とにかく勢いと、自分の気持ちを最優先して、教習所に申し込んだあの日。
親からこんなことばを投げられた。
「本当に免許取るのか?」
「危ないぞ。」
「必要ないだろう。」
だから、こう返した。
「(免許)取るよ。」
「(危ないのは)車だって同じでしょう。」
「(必要かどうかじゃなくて)乗りたいの。」
こんな感じで、すべて無視した。
「私の人生なんだから、好きにさせて。」
そして、勝手に申し込んで、教習所通いを始めた。
そのうち、親が折れた。
教習所に通うこと、免許を取ることに関しては、諦めた。
「気をつけろよ。」
でも、親は完全には折れてない。
Phase2:免許取ってどうするの?
このことば、免許取ってる最中には、けっこうキツかったなぁ。
特に、補習が続いたとき、教習がうまくいかなくて凹んでるとき、「免許取ってどうするの?」なんて聞かれると、何も返せなかった。
自分でも、自分はバイクの運転が下手だということ、自分の運転じゃ危険だということくらい、わかってる。
公道を走れる自信なんて、これっぽっちもない。
だからこそ、「免許取ってどうするの?」というのは、自分でも思ってしまったこと。
「どうせ乗らないのに?」
「どうせ乗れないのに?」
「免許取ってどうするの?」
でも、やっぱりこれに尽きる。
「どうするかはわからないけど、とにかく乗ってみたかったの。今、教習で乗れてるのも、楽しいの。だから、免許を取る意味があるかないかとか、関係ないから。いいじゃん、好きにさせて。」
バイクに乗りたいと思っているのは、自分。
免許を取るというのは、自分で決めたことだ。
だから、何を言われても、迷っちゃいけない。諦めちゃいけない。
免許、取りたいの。免許、取るの。
自分に言い聞かせて、教習に通い続けた。
やっぱり、完全には折れてない親。
ここまでくると、根比べ。
Phase3:バイク買わないでしょ?
教習も進んできて、免許取得がいよいよ目前に迫ってきた。
ここまでくると、「免許を取るな」とも、「取ってどうするのか?」とも言ってこない。
代わりに、言われるようになったこと。
「バイク、買わないでしょ?」
いろいろ言われて、面倒になっていた私。
「今のところ、買う気はない。」
そう返した。
実際に、これは本心だった。
乗りたいと思うバイクはあるけれど、管理がちゃんとできる自信はない。
カッコいいな、と思っていたバイクは生産終了。
中古車は正直、何に注意して選べば良いかがわからない。
だから、バイクをすぐに買おうとは思ってなかった。本当に欲しいバイクが出てきたらわからないけれど、とりあえず、今のところは。
「乗りたくなったらレンタルバイクもあるし。」
なんて、思っていたのだけれど……。
phase4:公道は走るなよ。
「免許を取るのはわかったけど、公道は走るなよ。」
いやいや。これ言われちゃったらレンタルバイク乗ろうっていう作戦ができないじゃないの。
それこそ本当に、何のために免許取るのよ。
でも、あまりにもしつこく言われるものだから、もう嫌になって言ってしまった。
「わかったから!」
さて、どうするか。
「公道を走らない」と宣言してしまった。
まぁでも実際に教習を受けていても公道を走れる自信はこれっぽっちもついていないしなぁ……。
「教習、終わっちゃったらもう乗れないなー。」
「補習つけばもうちょっと乗れるなぁ。笑」
「とりあえず大型二輪でまた教習始めれば少しは乗る機会増やせるな。」
そんなことを考えながら、教習を受け続けた。
公道を走れるような自信はつかず、教習も終わりが見えてきたころ。
指導員さんとの会話の中で、私の今のバイクライフのきっかけをもらった。
「免許を持っている人向けの講習会があるみたいだよ。」
すぐに調べた。
調べながら、思った。
「"公道は走るな"ってことは、"公道じゃなきゃ乗っていい"ってことじゃん?」(逆転の発想)
Phase5:公道じゃなきゃいいんでしょ。
私は今、ライディングスクールに通うことで、バイクに乗る機会を作っています。
クローズドコース(公道は走らない)でバイクに乗り、インストラクターさんにたくさんのアドバイスをもらいながら練習しています。
人気のようで、なかなか予約が取れないのだけれど、仕事の都合がついて、予約が取れる限り、通っています。
とっても楽しいです。
バイクが好きな人と、たくさん出会えました。
バイクのお話ができる知り合いが増えて、とっても嬉しいです。
誘われるがままに、オフロードにまで手を出してしまいました(これも公道ではないところで走っています)。
これまたオンロードと違った難しさがあって、とっても楽しくて、こちらにもどっぷりと浸かっています。笑
親との約束通り、免許を取ってから一度も公道は走っていません。
それでも楽しいし、バイクには乗れています。100km/hちょっとしか出さないけどサーキットの体験走行みたいなこともしているし、林道も走ってるし、モトクロスのようなこともしているし、公道を走るよりよっぽど危険なことをしてる気がするけど公道は走らなくてもいいと思えるくらい、楽しんでいます。
親はもちろん、あまり良い顔はしないけれど、行くなとは言いません。
楽しんで帰ってくる私を見て、反対もしなくなりました。
Phase6:探せば、方法はきっと見つかる。
私と親のバイクに関する対立の落としどころは、今のところ、ここがベストです。
乗りたいという気持ちがあるならば、探せば、きっと何か手段はあります。
私は指導員さんたちの"せっかくならば、免許を取るだけではなくて乗ってほしい"ということばに勇気をもらいました。本当に嬉しかった。それはもう泣くくらいに。笑
時にはちょっと強引に(無視して)行動することも必要だけど(教習に通い始めたときとか)、歩み寄ることができるところは歩み寄って。
説得はできていないけど、私は今、私なりのバイクライフを全力で楽しんでいます☆
p.s.教習編が終わったら、ライディングスクールやオフロードのことも書いていきます。