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機能解剖学が超苦手を克服 運動器エコーで劇的に変わる3つの理由(スペシャルライター高野)

本日のスペシャルライターさんは高野さんです!どうぞ!!

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【自己紹介】
皆さん始めまして、KET study group事務局&動画クリエーターの高野直樹です。

現在、東京のクリニックで理学療法士として働きながらメンバーとともに、運動器エコーの発信をしております。

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めちゃめちゃ尊敬する先輩から

「理学療法の基本は機能解剖学、これをしっかり勉強する事が大切だぞ!」

と言われ続けてきました。

ですが…

解剖学は筋の起始・停止を覚えても

”どんな位置を通っているのか”

”どれくらいの厚さなのか”

”交差しているのか”

など3Dでのイメージがつかず、あやふやなまま過ごしてきました。

運動学は

”実際に生体内でどう動いているのか”

”回転の軸はどこなのか”

”どの組織が動きを作っているか、制動しているのか”

特に触診が分かりにくい関節に近い位置の動きには確信が持てないままでした。

皆さんも同じように感じたことはありませんか?

もし

確信が持てない

イメージがしにくい

そんな悩みがあったら、

運動器エコーを学ぶことでは劇的にイメージが変わります!


エコーの魅力

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皆さんはエコーにどんなイメージをお持ちですか?

私はエコーを学ぶ前は、
「検診で赤ちゃんを見るもの」
「心臓や内臓がみられるもの」
そんな程度のイメージでした。


ところが学んでみると

・運動器(筋・腱、神経、動静脈・脂肪体)がそれぞれ違って見える

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・組織の深さや幅が見える

・目で見て確認できる

・見ながら触ることで、触診の正確性が向上する

・侵襲がなく、その場で、リアルタイムに確認できる

・静止画、動画で比較できる

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・患者さんや医師と情報共有がしやすい

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などなど今は理学療法士の為にあるかのように感じています。

先日、初学者向けに行った無料セミナーで、"エコーを初めて学んだ人"のアンケート結果でも

・自らの触診のスキルアップ、動的に診れる事、患者様と共有できる事、病態を把握できる事が印象に残った。
・適切に触れているかエコーで確かめたほうが良いと思った
・解剖の知識が少なくても分かりやすい 


こんな反響をいただいております。

また、文献ベースでもエコーを用いた触診について

棘上筋触診において超音波を用いて行うことで
検者間の信頼性は92.8%〜98%であった
Fermin Naranjo-Cinto 2020


など信頼性の高さが示唆されています。


機能解剖学が苦手なあなた。
そんなあなたにこそ運動器エコーを見てほしいと思っています。

運動器エコーって何?

比較対象があると分かりやすいので、病院などで良く目にする

MRIと比較しながら

運動器エコーについて説明していきます。

MRIとは、核磁気共鳴画像(Magnetic Resonance Imaging)のことで、

高磁場の中に被写体を置き、ここに特定の周波数の電磁波を照射すると体内の水素原子が同じ周波数の電磁波を発生する現象を利用して撮影されています。


エコーとは超音波画像診断装置のことで、

超音波を照射し、音響的に反響が異なる部位の反射・屈折・拡散などを経て跳ね返ってくる超音波を利用して画像として表示しています。

なかなか難しい表現なので、簡単に例えると

MRIが蛍光灯でエコーが懐中電灯のような感じです!

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MRIは

・全体像を掴むことに長けている

・撮影した肢位での静止画

・状態の把握に適している

・撮影には同一姿勢のままで20分〜30分程度かかる

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エコーは

・MRIに比べると部分的な情報となる

・動画で撮像ができる

・関節運動や筋の滑走性など動体評価ができる

・リアルタイムにその場で撮影できる

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それぞれメリットや特性がありますね!

運動に対する評価や治療をすることが多い理学療法士にはエコーは親和性が高いですよね!

機能解剖学が理解しにくい理由
機能解剖学が苦手な人は組織の視覚的なイメージが付きにくいことや触診が曖昧なことが理由の一つかもしれません。

NLP(神経言語プログラミング)という心理学の中では、VAKモデルという考え方があります。

視覚、聴覚、身体感覚のそれぞれ頭文字から
・Visual(視覚)
・Auditory(聴覚)
・Kinesthetic (身体感覚)

この3つを組合せを「VAKモデル」と呼びます。

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人それぞれ優位に使っている感覚の割合には違いがあるという考え方で、効率的な勉強方法などへも転用されています。

例えばVisual(視覚)が優位の方は視覚からの情報入力が理解しやすいといった特徴があります。

Kinesthetic (身体感覚)が優位の方は感触や身体の感じを掴むことがうまく、触診や身体的な感覚の情報入力がしやすいといった特徴があります。

逆に言うと

視覚的なイメージがしにくいと理解に繋がりにくい。

触診が曖昧だと理解しにくい。

そういった傾向が見られます。

紙面上での機能解剖学の学習だけでは…

①なんだかよく分からない、曖昧、視覚的にイメージしにくい

②実際の人体の中で走行(折り重なり方)、表層にある深層にあるが分かりにくい

③触診でしっかり触れられてるか分からない

このような状態になりやすいので、理解しにくいのではないかと思います。


機能解剖学が分からない人ほど効果的な3つの理由


機能解剖学が分かりにくい理由

①なんだかよく分からない、曖昧、視覚的にイメージしにくい

②実際の人体の中で走行(折り重なり方)、表層にある深層にあるが分かりにくい

③触診でしっかり触れられてるか分からない

これをエコーで解決していきます!

①なんだかよく分からない、曖昧、視覚的にイメージしにくいを解決!

 起始、停止を暗記して走行はこの辺にあるらしい。触診してたぶんこれだろう。きっとこれに違いない。
 私にとって解剖学はそんな"たぶんこれ"みたいな曖昧な感覚でイメージがしにくい分野でした。

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