コンタクトスポーツにおける危険性と予防法 〜脳震盪について〜
本日もスペシャルライター!山下祐太さんです!今回のワールドカップにてオーストラリア代表のコンディショニングも担当している凄腕さんです!
スポーツに関わる上で重要なリスク管理。その中でも「脳震盪」について深く語ってくれます!ではどうぞ〜^^
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脳震盪とは??
スポーツに関わりたいというセラピストの方は多いと思います。その中でも勉強の中心となりやすいのがテーピンの技術やトレーニングの内容になると思います。
そのため疎かになりやすいが、とても重要な部分としては安全性の部分です。
中でも私が関わっているラグビーで生じやすい脳震盪への対応について解説していきます。
コンタクトスポーツとは、スポーツ全般において競技者間の接触の度合いを段階付ける際に用いられる表現。フルコンタクト、セミコンタクト、リミテッドコンタクト、ノンコンタクトなどの段階があります。
フルコンタクト →ラグビー、アメリカンフットボール、アイスホッケー、レスリング、柔道、ハンドボール
セミコンタクト →ムエタイ、剣道、テコンドー
リミテッドコンタクト →バスケットボール、野球、サッカー
ノンコンタクト テニス→ボウリング、水泳、ゴルフ
大まかには、以上のスポーツが分類される。
どの段階においてもそれぞれ怪我の危険性はあります。
その中でもコンタクトの段階が上がるに伴い、危険性が増すのは衝突による脳震盪です。
とは言うものの、ノンコンタクトスポーツにおいても脳震盪のリスクがゼロということにはなりません。転倒による床との接触でも生じます。
また普段臨床を行なっていて、あまり遭遇することはないかもしれませんが患者さんが転倒した際に生じる可能性は大いにあるため、知っておいて損はありません。
脳震盪とは、コンタクトスポーツにおいて発生しやすいスポーツ障害です。
脳震盪は、生体力学的な力によって引き起こされる外傷性の脳損傷と定義されています。1)
脳震盪の特徴は
1. 脳震盪は、頭部、顔面、頚部への直接的な衝撃、もしくは頭部へ伝達する他の身体部位への衝撃によって引き起こされる。
2. 脳震盪は典型的には自然に回復する短期間の神経機能の障害が急激に発生する。場合によっては、数分から数時間掛かって症状が進行して来ることがある。
3. 脳震盪は神経病理学的をもたらし得るが、急性の臨床症状は主に機能的障害を反映しており、一般的な画像検査において解剖学的障害のような異常所見を認めない。
4. 脳震盪は様々な重症度の臨床徴候を示し、意識障害は必ずしも伴わない。臨床症状や認知機能は通常、時間経過とともに順次軽快するが、ときに症状が長引くことがある
5.脳震盪の症状や徴候は薬物、アルコール、投薬使用、他の障害によって説明できない。
以上の5点が脳震盪の大きな特徴である。
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