腎臓リハビリテーション!腎臓って?
本日はスペシャルライターを。
内容は「腎臓」について
デハデハ!倉持さんです↓どうぞ!!
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僕は急性期の病院で働く理学療法士の倉持陽太です。
普段は内部障害患者を中心にリハビリを行っていて、得意分野は「腎臓病・透析」です。
世界で「8億人」いると言われている腎臓病!!!
すごくないですか??
今後も”糖尿病”に関連した腎臓病が増え続けるなかで、腎臓病に詳しいセラピストの不足を感じています・・・・
ブログやTwitterでも腎臓病含む内部障害系のリハビリについての発信を続けていますが、より専門的な知識を若手セラピスト中心に広げるために活動しています。
「整形しか見てないから関係ない・・・」
「脳血管専門だしな・・・」
「腎臓病はかかわりがないから・・・」
と思うかもしれませんが、「既往歴」に“腎臓”に関連した疾患をみたことがありませんか?
なじみがないかもしれませんが、腎臓病があると筋力や運動耐容能が低下する特徴的な疾患です。その結果ADL低下の原因になるのでリハビリが重要になります。
腎臓病には病期に合わせて重症度が分かれており1-5のstageがあります。
Stage4.5では「透析」に至ります。
透析が開始になったら身体機能はどうなってしまうのか?また、運動は効果的なのか?今回は腎臓病の中でも最も病態が重い「透析」に着目して解説していきます。
身体機能
筋力低下とその原因
腎臓病・透析はサルコペニアフレイルになりやすい疾患です。
腎臓病は摂取したタンパク質やアミノ酸を筋蛋白の合成に利用されにくいという特徴があります。そのため、腎臓病患者では疾患を抱えるだけで骨格筋が減少してしまうリスクが健常人よりも高くなります。
さらに、腎臓病患者は慢性炎症に伴う疾患です。常に少しだけ腎臓が炎症しているということ。よく耳にするCRPは炎症性サイトカインの一種です。そのCRPが常に少しだけ正常値よりも高い状態になりやすいことを指します。
炎症性サイトカインの増加はインスリン抵抗性の増加による骨格筋の減少を起こしてしまうことが考えられます。
こういった理由から腎臓病は骨格筋の減少が起こりやすくなります。
そのため、疲れやすく活動量が低下してしまう方も増えてきているのが現状です。また、骨格筋量や運動耐容能が低い患者は生命予後不良と言う研究結果も出ています。このことからサルコペニアフレイルになりやすい腎臓病患者は健常人に比べ生命予後が不良になりやすいケースがあると言うことです。
下肢筋力は全身の70%の筋肉が集まると言われます。主に下肢筋力中心に。全身で50%ほどまでに低下してしまうのが特徴です。
腎臓病が筋力低下がおこりやすいの原因として以下の項目があります。
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