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人生,知らないことの方が多い,きっと.だからこそ・・・ #3

知らなきゃ,判断できないことがある.
医学はそうした使命感を強烈に意識している領域だと思う.

知らなければ案内できないこともある,そういう対人サービスもあろう.
行政や会社などでのさまざまな対人的な業務などは
表面上のやり取りだけでなく,
複雑な仕組み,法,その会社や業界のルールや慣習,前例などを知っていることで,誰かを助けられたりする.

でも,実際には
よく知り切れないので,
分業で,縦割りで,というのが,複雑な制度や仕組みで満ちた現代社会の到達点なのだろうか.
「知らない,わからない,それは私の仕事じゃない」と言ってしまう社会,
言われたことをやっているだけ,という態になってしまう社会,
言いくるめ/られる(ごまかし/ごまかされる)ようなコミュニケーションが繰り広げられる社会が垣間見られたりもする.

自分はどこまで,「知っている」のだろうか.知っていたとして,
その「知っている」ことをどこまで理解できているのだろうか.
どこまで戻れば(深堀できれば)「知っている」と言えるのだろうか.
知らないことを知らないと伝え,(ともに)調べ,知ろうとはできるかもしれない.

コンピュータの活用で,
知識量の問題はクリアできるのかもしれない.

知っていても,理解し想像して気づけなきゃ,助けになれないこともある.
気づいても行動しなければ,力になれないこともある.

臨床心理学に携わる者として,
知り,気づき,行動することで
ささやかでも助けになれたらと願い,肝に銘じていたい.


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カウンセリング研究室 東京三鷹
サポートしてくださると勇気をいただけます.臨床心理の知見で社会に貢献したいと考える臨床心理士です.迷いながらも,できることを,少しずつ,がんばります.HPもご覧くださいませ.https://psychoffice-tokyomitaka.com/