【全文無料】FTK型罪宝スネークアイについてPart2【マスターデュエル】
2024/05/14追記 誘発貫通パターンについて追記しました。
前回の記事の続きです。読んでいない方はこちらもご一読ください。
Season28 4/9にマスター1到達
Season29 5/5にマスター1到達
今回の記事では、2024/5/1の制限改訂がスネークアイに与えた影響と、FTK向けのカスタマイズについて記載していきます。
1.5/1の制限改訂が与えた影響
エクセルと罪宝狩の悪魔が1枚ずつ削られることになりました。どちらもデッキに影響を与えるところです。
まずはスネークアイ・エクセルについて。
篝火が入る前から十分な展開力があったことから、そこまで影響はないと考えていました。
実際、3枚から2枚になったとしてもエクセルに触れないシチュエーションはほぼありませんでした。
しかし、デッキのリソースが枯渇しやすくなったことで、息切れしやすくなりました。
ポプルス3やワイトバーチ1とすると、素引きしたときのパワーが低くなり、とはいえ入れないと、リソースが枯渇します。
特に相手ターンにフランベルジュの効果で後続をサーチした場合に顕著です。
また、原罪宝の墓地効果でデッキに戻すプレイングが以前にも増して重要になりました。
次に罪宝狩りの悪魔について。
こちらはデッキパワーが単純に下がるため影響は大きいと考えていました。また、このデッキにおいては罪宝狩りの悪魔自体が魔法カードであることによって、セレーネの魔法カウンターを貯められるメリットもあり、単なる1ドロー以上の価値があります。
しかし実際に回してみると、確かに弱体化はしているハズですが、プレイする中ではそこまでクリティカルに弱くなったと感じることはなかったです。 OCGでは一発で制限になっているので、制限にならないとあまり意味がないのかもしれません。
2.FTK向けのカスタマイズと採用に至らなかったカード
今までは「通常のスネークアイと同じメインデッキ」であることで、洗練された構築が簡単に組めることが、事実上の強みであると感じていました。
しかし、通常のスネークアイには入らないことが多い《スネークアイ追走劇》がこのデッキでは必須クラスで強かったです。
制限改訂を機に、デッキタイプの特徴を踏まえたカスタマイズをするべきであると思いました。当たり前といえば当たり前です。
まずこのデッキのデメリットはエクストラデッキがFTK偏重であることによる「長期戦」と「後攻」の弱さです。
前者の解決はメインギミックであるスネークアイの枚数を増やす。後者の解決は後攻札の追加が簡単です。
メインギミックのリソースを増やす場合、ポプルス3やワイトバーチ1、倶利伽羅1、フランベルジュ2などが考えられますが、これらは先攻の初手に引きたくないカードです。 FTK率を上げることにもほぼ寄与しないため、これならFTKのデッキタイプにする意味が薄いと考えました。
ということで、後攻勝率を上げることを優先し、ニビルと三戦の才を1枚ずつ投入することにしました。Season29でかなり活躍した2枚です。
環境を見て、羽根帚、拮抗勝負、禁じられた一滴、ドロール、DDクロウなども一考の余地があります。 プロキシーFマジシャンのSS効果から出し、リンクリボーに変換することができるATK1000以下の★1は価値が高いです。
次に、メインギミックの採用枚数を出来るだけスリムにすることを意識しました。 どうせ長期戦になったらキツイなら、一回の展開が安定してしっかりできる最低ラインを確保する。それ以外は削る。
デッキリソースを使い切った上でギリギリ勝てるのが丸い構築だという、征竜時代の感覚が染みついています。(現代でも当てはまるのかは謎です)
結果できあがったのが以下のレシピとなります。
細かいところの解説をしていきます。
■スネークアイ追走劇の採用
追走劇を採用し始めた背景には篝火の実装があります。篝火は枚数が減ったエクセルをサーチして召喚することはもちろん、ポプルスをサーチすることで無効系誘発への貫通札にもなり得るため、迷わずフル採用です。その一方で、スネークアイギミックが手札でダブつくことも増え、出力に頭を抱えていたところでした。
スネークアイ追走劇は、スネークアイギミックからディアベルスターギミックに変換できる現状唯一のカードです。 カードパワーとしては高くありませんし、ディアベルを引けているときの追走劇はあまり強くないように見えます。 ただ、使ってみるとこのカード1枚でFTKできるパターンが爆発的に増え、素引きしても驚くほど腐らないため、必須級と感じています。
■フランベルジュ2枚目の不採用
まず、フランベルジュが多くのデッキで2枚採用されている理由は大きく以下2点だと認識しています。
①神殿の効果で置くことで、誘発ケアが出来る
⇒このデッキは神殿でフランベルジュを置くとFTKできなくなるため、誘発受けが悪くなること承知でオークを置きます。そのため、1度の展開の中で2枚使うシチュエーションが比較的少ないです。
②素引きした1枚を手札コストに使用できる
⇒オライオンやポプルスのように、素引きしてしまうと展開に弊害がある場合は2枚、フランベルジュのように単に-1で済むのなら1枚採用で問題ないと考えています。 そもそも素引きする確率を下げたほうが健全です。
■ポプルス3枚目の不採用
ポプルスはデッキによって3枚目は入っていないデッキも多いです。3枚採用のメリットとしては以下と考えています。
①通常召喚してもある程度の展開ができる
⇒確かに、原罪宝サーチからスネークアイギミックを展開することができ、そこそこの盤面を1枚から出力できます。
実は今回、ポプルス2枚採用で問題ないか確かめるべく、200回の初手を試してみたところ、162回は誘発をもらわなければキルできる手札でした。
そして200回の試行をしていく中で、ポプルスを通常召喚して動くパターンはかなり複雑なことが多く、キルできそうでできないことも多くありました。 つまり3枚採用は相対的にプレイ難易度が上がることを意味します。
②リソースが潤沢になる
エクセルが減ったぶん、デッキ内にスネークアイモンスターが増やすのはかなり自然な発想です。 ワイトバーチも同様の理由で採用ができ、こちらは1枚初動にはなりませんが展開を横に延ばしやすいです。
今回はメインギミックをスリムにすることが目標で、2枚素引きしない限りは展開に弊害がないため、あまり大きなメリットではないと考えました。
ちなみに、200回の初手を試す中で気づいた点として、オークの通常召喚から展開できるパターンは結構強いことが多かったです。
例えば、ユニコーンとポプルスでFTKはできませんが、ユニコーンとオークの組み合わせではFTKできます。以下、展開例です。
■アクセスコードトーカーの採用
完全MD勢なので、まだリトルナイトを使ったことがないのですが、テキストを見る限りめちゃくちゃ強そうです。この記事を書いているのが5/8で、明日ついに実装となります。
とりあえず、アクセスコードをSPリトルナイトに入れ替えて試そうと思っています。アクセスはジーランティス+咎姫でかなり誤魔化しができると、タイムラインに流れてきて、天才かと思いました。
■アポロウーサの採用
アポロウーサは依然として強力ですが、相手のリトルナイトによってメイン1での除去が比較的容易になることから、過信できないカードになりそうです。 キルできないときも3素材/4素材を目指すのではなく、セレーネを経由して2素材で出し、リソースを他に回すプレイングを意識するのがいいかもしれません。
■ファンタズメイの不採用
血迷い採用候補①です。スペックを見る限りは強そうで、手札交換によって誘発を引き込んだり、引きたくないカードをデッキに戻せます。レベル7である点も偉くてトマホークになれます。 返しのターンで相手のヴェーラー泡影を(手札コストを切るけど)弾けます。先攻で活用できないところと、後攻でも器用貧乏な動きになりがちで戦況をひっくり返せないところ、ラビュをはじめとしたリンク召喚をあまりしないデッキも結構当たるところから、不採用となりました。
■金満で謙虚な壺の不採用
血迷い採用候補②です。ほぼFTK専用のカードがちょうど6枚入っているため、FTKをあきらめるだけでそれらを飛ばせるぶん、通常の罪宝スネークアイよりは好相性と感じて試してみました。驚くくらい弱かったです。
スネークアイはテンポがかなり重要で、豊富な初動がウリです。初動が多いのにテンポを遅らせるこのカードはエクストラを飛ばすうんぬんの前に相性が微妙です。長期戦が苦手なこのデッキにおいて、ダメージ半減の制約がかなり重いです。
3.雑記メモ
ヒータは実はFTKのどのパターンにも登場しないっぽいです。
うらら貫通のケースで、効果使用後のプロキシー+トークンで出したり、セレーネを出すための中継としてスネークアイ下級+リンクリボーで出して有効なパターンがあるかもしれませんが、意外とうららを蘇生させても有効に働く場面が少なく、FTKでは活かしにくいです。
ただ、炎属性環境であること、これ1枚で後攻捲りができることも多く、流石に必須と言えます。
アンブロエールをパイロフェニックスかレイジングフェニックスにするのはアリかもしれません。FTK展開は咎姫+ボムフェネクスでリンク4が出せればよく、FTK観点では変更しても問題ないです。展開の中で誤ってトマホークを盤面に残してしまって、クロックリザードで融合できない!となったときに、アンブロをジーランに変換してから融合することがありますが、おそらく展開ミスのケアルートでしかないと思います。
ここまで長々と読んでくださってありがとうございました!展開例の指摘や質問などあればコメントください!
追記
これまで2回に渡って長々とクロックリザード型のFTKについて書いてきましたが、誘発受けは避けては通れません。 40枚デッキで墓穴/抹殺/うらら6枚採用なので、比較的弾きやすくはあるものの、あらゆる誘発が重いです。
ニビルは喰らうと貫通できませんし、ガンマは相手の場に2枚増えることでキルレンジこそ広がりますが、リソースが足りなくなってそもそも展開が難しいです。 それ以外の代表的な貫通例について、2つのシチュエーションに絞って考えていきます。
■エクセルのサーチ効果に無効系誘発(泡影やヴェーラー)
エクセルが止められた場合、オークにアクセスすることを最優先に考えます。 オークに触れれば、オーク①でエクセル釣り上げ⇒オーク②でポプルスSS⇒エクセル②でフランSSと展開するルートがあるためです。
なお、これらの展開はかなりリソースを消費するため、クロックリザードまでの捻出が厳しいです。2パターン、貫通ルートを記載します。
【貫通例①】ユニコーン、ディアベル、エクセル、手札コスト
ユニコーンでリソース不足を解消、ディアベルでオークにアクセスするパターンです。 クシャトリラとエクセルにそれぞれ無効を打たれても、手札コストがあれば貫通します。どちらか片方が無効にされるだけなら手札コスト不要です。 オーク、フラン、原罪宝はコストにカウントできないため注意。
ユニコーン ⇔ パライゾス、フェンリル
ディアベル ⇔ 罪宝狩りの悪魔
エクセル ⇔ 篝火
など、代替が多くあるため意外と成立しやすいです。4枚採用のカード1種、5枚採用のカード2種をそれぞれ1枚以上ドローする確率は7.34%です。
【貫通例②】ディアベル、エクセル、ポプルス、ヴェーラー
ユニコーンがない場合でも、単純に場に供給できるリソースが多ければ貫通できることがあります。例によってヴェーラーはATK1000以下の★1であればOKです。
罪宝狩りの悪魔によるお祈りドローで、セットできるカードを引いたり、モンスターを引いて貫通することもあります。
また、上記例②の場合はポプルスの代わりに素引きした神殿でもOKです。
その他、残り1枚を手札コストにすることで、ポプルスの代わりに追走劇やバースでも貫通できるようになります。
■エクセルのSS効果にうららを打たれるケース
こちらは無効系誘発と違い、うららをケアする展開ルートを意識してあげる必要があります。 チェーンのラグから判定し、貫通できると思った場合は展開を変えましょう。 具体的には、神殿でオークをセットしてしまうと、原罪宝でデッキからオークをSSできなくなるため、 フランベルジュorエクセルorポプルスをセットする動きになります。
【貫通例①】ユニコーン、ディアベルスター、エクセル
原罪宝でオークをssする権利と、プロキシーFのss効果も残っており、割と展開ミスが許容されるケースです。 泡影とうららの2枚持ちの場合などは、パライゾスにうららを打たれるパターンを含め、何に何を打たれるかで幅広く分岐します。
【貫通例②】ディアベルスター、エクセル、ヴェーラー、セットカード、手札コスト
いや手札5枚ぜんぶ使ってんじゃん!⇒そうなんです。
もはや遊戯王という名前を冠したパズルゲーです。