野の医者は笑う 心の治療とは何か?を読んで
東畑開人先生の「野の医者は笑う 心の治療とは何か?」を読んだ感想を書いていきたいと思います。
東畑先生の本の紹介は前回に引き続き2回目です(東畑先生の人気にあやかりPV数を稼ぐ犬)
前回の投稿をまだ読んでいない方はこちらから!
野の医者を読んだのも少し前なので、投稿するにあたり再び読み返してみました。
野の医者って何?ってタイトルを最初に目にして思いますよね。
今回の本の舞台となる沖縄の、土地柄というものが色濃く反映されています。
皆さんにとって、沖縄はどのようなイメージを持たれますか?
私にとって沖縄はきれいな景色、海です。
フォトギャラリーよりお借りした写真も沖縄の風景です。ほんっとに綺麗で、一度は行ってみたいなと思ってます。
さて、本題です。この本で取り扱われる「野の医者」
野の医者というものも、沖縄という土地で人々の間に広まり、沖縄という土地柄を表す重要なファクターなのです。
この本も居るつらのように、物語形式で描かれているので、非常に読みやすい構造の本となっています。
ざっくりこの本を紹介すると主人公東畑が沖縄の地を駆け巡り、野の医者と対峙しその存在を暴いていく汗と涙の感動ストーリーです(で、あってますよね???)
少しコミカルに表現しましたが、実際は東畑先生が沖縄の地で広まる、独特の治療文化についてを研究していくという過程を描くものです。
独特の治療文化を形成しているのが、野の医者たちです。
その、独特の治療文化はどちらかというとスピリチュアル寄りで、私たちエビデンスを重視するシンリシからするとコメントがしづらいものに対し敢えて介入し研究を行うというものです。
スピリチュアルな治療や、ヒーラーに対し、嫌悪し相容れない存在と一蹴するのは簡単です。しかし、その治療文化やヒーラーについて考えることは、相対的に私たちの臨床心理学を再考することでもあるのです。
臨床心理士とは?
臨床心理学とは?
私たち、シンリシがシンリシとして存在している根拠は何でしょうか?
自分たちの存在価値や、これからの臨床心理学はどうしていく必要があるのかを考えていくきっかけにもなる1冊。
この夏、ビールを片手に沖縄という地のスピリチュアルな治療文化を覗いてみてはいかがでしょうか?
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