読みたいことを、書いてみた。
あなたは、犬ですか。
本投稿は#読書の秋2020への参加記事で、田中泰延「読みたいことを、書けばいい。」(ダイヤモンド社)を読んでみた。
著者はあの大手広告代理店で24年間の勤務を経て、「青年失業家」という肩書でフリーランスで活躍されている。
そんな、文章のプロが書いた本を手に取って、あわよくばその技術を自分の物としたい。バズって一攫千金、この本を読んだ末にはインフルエンサー間違いなしか?と期待しパラパラと捲っていると、P.270が目に留まった。気のせいだろう。
さて、この投稿を読み終わったあと、善良なnoteユーザーの皆様はAmazonのリンクからこの本を購入してくださると思うが、決して私のようにペラペラと捲ってP.270のその1コマを先に開いてしまわぬよう気を付けていただきたい。その結末は、この本を一冊読み終えてこそ感慨深いのだ。
心理シでありながら、文章を書き連ねることはや3ヶ月。気付けば心理学に関する本ばかり読んでいたので、このようなジャンルの本を読むのは非常に新鮮だった。
この本では、とにかくタイトルにあるように「読みたいことを、書けばいい。」ということを丁寧に伝えてくれる。私含めて、全てのnoteユーザーは戒めるべき内容である。世の中にはそれってfor誰?が無数に存在する。
BaseBallBear「それってfor誰?」part.1
いつしか、バズを狙って尖ったことを書き、炎上を狙ってインフルエンサーになろうとしていないか?それは果たして誰のため?何のため?
今、この書を手に取り読むことで初心に帰ることができた。
まずは、自分が読んで楽しめる文章を書こう。
この投稿を読み終わったあと、善良なnoteユーザーの皆様はAmazonのリンクからこの本を購入してくださると思うが、実際にこの本を読むことで得られるメリットは予想以上に多いと考えている。以下にそれを裏付けるこの本の魅力を挙げていく。
1つ目に、書くことを様々な角度から考えるきっかけとなることにある。事象と心象の交わりの中で、随筆が生まれるということがこの本で書かれていて、分かってはいたものの、そのバランスは果たして適切だっただろうか?そこに調べることはしっかりと行われていたか?と振り返ると自分の稚拙さを恥じるばかりである。
次に、付録やコラムの内容が濃いことにある。コラムでは著者の就活の際のエントリーシートが公開されているので、就活生や転職を考えている人もぜひこの書を手に取っていただきたい。付録においても、多くの参考URL及びQRコードが掲載されており、充実の内容となっている。著者の映画評など読んだ暁には自分の感想ブログをそっと非公開にしたくなるものだ。
自虐を交えることで、深夜にキーボードを叩いてクスっと笑みを漏らしているのだから少しは「読みたいことを書けるようになっているだろうか?」少なくとも、この文章は私自身が楽しみながら書いている。
アウトプットの過程を楽しみながら、あわよくば一人でも多くの人にこの感覚を享受したい。そんな1冊。
あなたは、犬ですか。勿論人間だろう、しかし書き手である私はこの問いが楽しくて仕方がない。そういったユーモア、余裕がこの本を読み終えた後には生まれた気がする。