復活!Qrio Lock
これはアフィリエイトではありません。
キュリオロックを使い始めて約2年、「サムターンが回せませんでした」というエラーメッセージが発生し、初期化や初期設定をしても回復できない状態、完全に故障しました。
最近の暑さが機械にもこたえたのか、ある日の夕方に、開ける時に動いたのが最後となり、それから動かなくなりました。せめてもの幸運は、とりあえず家には入れたことでしょう。もし開ける前にロックが力尽きていたら、普段は物理錠を持たずに出ることも多かった昨今、酷暑の中で代替手段を考えねばならなかったかもしれません。そういう意味でも、やはり物理錠は念のため持っておくべき、という認識を新たにしました。
さて故障の原因はといえば、完全に不明です。電池を入れ替えてみたり、アプリの初期化、HUBの再起動、解錠位置の再設定など、いろいろやってみましたが、ピっと音がするだけで、サムターンを回そうという動力・気配すら感じません。オプションのQrioキーの方を使ってみても症状は同じ。そこで自力での対応をあきらめて、無料保証期間は過ぎていましたが、とりあえずQrioの公式サイトでチャットによる相談をしました。
ここで、何より大事なのは、修理でも交換でも買替えでも、どちらにしろしばらくは物理錠での生活をせざるを得ないという現実。つい、不便になった施錠が面倒で、短時間だから開けたままでいいか、などと生活スタイルが雑になることが一番危険です。Qrioが無かった時は当たり前だった、鍵は持ち歩くもの、という常識を一時的であれきちんと家族一同で認識しなおすことがセキュリティ上もっとも肝要でして、機械の問題はその次です。
とはいえ、Qrioロックはどうなってしまうのか。これはこれで重要な関心事ですから、つい億劫になりがちなチャットも思い切って進めます。必要な情報は、製品のID(これは本体を見ればすぐわかる)に加えて、購入した時の内容が分かるものをPDFで提出する、というのが難題でしたが、ここは楽天で買っていたことが奏功し、購入履歴にちゃんと2年以上前のものが残っていたことで対応できました。保証書でもなんでも、保管と記録は面倒ですが、こうした購入履歴画面でもって納品の記録とみなしていただけるあたり、Qrio社の賢明な姿勢が評価できますね。
あとはチャットの後に続く所定のフォームへの再入力など、決して少なくはない、最短距離とはいえない手間がかかったものの、数分あれば十分なことばかり。そもそも放置していても何も解決しませんからね。その後のレスポンスはそこそこ良くて、「本体、付属品、電池等を着払いで送るように」という指示がすぐに来ました。粘着した本体をドアから引き剥がしてこれを郵送できるように梱包するなど、つい後回しにしたくなる作業ですが、ここも我慢して即断即決即行動。
ちなみに、注意書きに「付属品や電池等は返送しません」とありましたが、結果から言うと電池も返却してくれました(新品電池も2本あらたについていました)。
ズバリ、結論としては「新品が送られてきた」のです。いわく、「解析に時間がかかりそうなので、今回は新品と交換させていただきます」とのこと。おそらくですが、実際は修理するよりもお互いにこっちのほうが安くてシンプルなのでしょうね、ただ「修理しません」と言い切ってしまうとエコじゃないとかあれこれ叩かれるといった事情もあるのでしょう。
チャット→着払いで送るよう指示を受ける→送る→受領メール来る→対応結果が知らされる→新品発送連絡来る→実際届く。ここまでトータルで5日間。もちろん、私の側は最短時間で作業をしたという前提はありますが、それにしても先方での時間ロスもほとんどなくて、チームプレーを一緒にすすめたような気分です(笑)。
お盆休みに入る直前で、Qrio社のスタッフさんが連休に入るため、しばらく対応できません、というメールの内容とは裏腹に、実際にはギリギリお休み前に作業が間に合っていたことも大きかったですね。即対応で新品が戻ってきました。証拠がしっかりしていれば「保証書」という形式にはこだわらなかったことや、「原因分析」などごちゃごちゃ言わずお互いにWin-Winの選択である「新品交換」へと、非常に早いタイミングで判断してくださったことからも、この会社の志向はきわめて顧客向き、かつ、効率的・現実志向であり、また現場に的確な判断権限があるのだということをうかがわせます(職業柄、ついそういう分掌とか権限が気になる)。
さて、そんな経緯で無事に新品が返ってきたわけですが、再設定は驚くほど簡単でした。メインとなる自分のアプリはもちろん、家族分も、そして別売りのQrioキーもサクサクと設定が進みまして、取り付けから5分もあればあっさりと元通り。これは本当にありがたいテクノロジーですね。
というわけで、約1週間の空白期間を乗り越えて、再びこの家にQrioロックが戻ってきました。機械が壊れるのは仕方ないことで、重要なのはリカバリーがいかに早いかということ。その意味でも、Qrio社のアクションは上記のとおり、なかなかすぐれたものであり、私の価値観にも合致していますので、故障から手間はとられたものの、いわゆる顧客満足度としては下がらないどころか、むしろ、この会社への信用は上がったような感覚があります。
※繰り返しますが、この記事はアフィリエイトではありません。