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はじめて大学に行ったのが、卒業式だった

先日、通信制大学を卒業しました。
2年前、コロナ禍が始まった頃に3年次編入し、あれよあれよと勉強に追われ、気が付いたら卒業の日が近づいていました。大学から「卒業式のお知らせ」が郵送されて気が付く有様。
出席するか一瞬迷いましたが、せっかくだし出席することにしました。
大学に入学し、初の対面イベントが卒業式というまさかの状況。2年前に入学したときは、こんな状態になるとは夢にも思いませんでした。

大学を選ぶときには、対面で受けられるというスクーリングに期待して、聖徳大学を選びました。心理学を学ぶ友人が一人もいなかったので、同じ志を持つ同級生と出会えるかなという期待から。
ふたを開けたら、結局すべてオンライン授業でした。何度コロナを恨めしいと思ったことか。

他のコミュニティで「先日大学を卒業しました、結局2年間すべてオンライン授業でした」と話したら、ものすごく驚かれ、気持ちいいほどの「えーーー!!」をいただきました。

卒業式に出席。早速学内で迷子に。〇号館、とか言われても、どの建物が何号館なのかもわからない状態。こんなんでよく卒業生名乗れるなと思いながら、どうにか指定された教室へ到着。

全員はじめましての状況。少し気まずい教室内。
どうやら、コロナが始まる前に入学した人同士は、少し顔見知りだったようです。コロナになる前は、スクーリングが対面だったので、授業中に交流とかあったんだろうな、羨ましいなと思いました。

久しぶりに、式典というものに出席しました(もちろん入学式も中止だった)。校歌を聞き(録音が1番だけ再生される、声を出して歌ってはいけないというアナウンス入り)、ながーーーーい学長の話を聞きながら、壇上にいる来賓者の顔を遠目に眺め(学長が話してる間、目をつぶっている人のなんと多いことか)、早く終わらないかなぁと思うところまでが、セットでした。昔の卒業式と全く同じ。
学校現場とは全く関係ない空間で過ごしていたので、起立、礼、着席、といった掛け声も新鮮に感じました。

卒業式後、大学が学生同士の交流の時間を作ってくれていて、そこで初めてお会いする卒業生の方と少しお話をしました。単位や実習、進路の話ができて楽しかったです。
「あの単位、すぐ取れました?」「あの先生の授業厳しかったですよね~」「実習の自己開拓どうでした?」と話は止まらず。

こういう雑談が、交流がしたかったんだよなぁと、卒業式の日に改めて思いました。もっとお話ししたかった…
この2年間の機会損失ってやはり膨大だったと思います。自分は通信制大学だったからまだしも、現役の大学生のことを考えると、本当にやるせないというかなんというか。

自分はこの2年間、SNSを通じて、何人かの通信生と仲良くさせてもらっており、勉強会をしたりリアルで会ったりしていました。卒業後もつながり続けられそうなくらい仲良くなれた方もいて、よかったなぁと思っています。
でもきっとSNSを使っていなかった学生もたくさんいたと思います。対面授業でお話できていたら、もっと世界が広がっていたんだろうなと、改めて、悔しいやら寂しいやらの気持ちです。

4月からは大学院へ進学します。気分一新、久しぶりのキャンパスライフです。
同級生となる学生は、きっと自分より年下の子ばっかりだろうけど、年齢なんて気にならないくらい仲良くなれたらいいなと思っています。
健康第一で、勉強や研究ができる環境に感謝しつつ、大学院生活を楽しみたいです。

通っていた聖徳大学では「卒業論文」を書くことができませんでした。せっかくなので、この2年間での経験をまとめたいと思い、通信制大学の生活や、大学院受験対策についてまとめたブログを書いています。

自分なりの「卒業論文」のつもりで書きました。よければこちらもどうぞ。


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