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”はじめてのお子さん”

「”はじめてのお子さん”おめでとうございます!」
って言われるのは実は複雑な気持ちだ

『実は、”はじめて”じゃないんですよ』
僕は離婚していて前妻との間にこどもが一人いて、もう実は高校生。

っていう説明をすると
「えっ?!高校生?!」
ってびっくりされることにも慣れている

僕の年齢が40代って聞けば
「まぁ、居ても不思議じゃない」
けど、
「こどもがいるなんて”意外”でした」
と言われることも多いのが僕からすれば不思議だ

つい最近も似たようなやり取りをした時に
「こどもがいたことは周りに伏せてもいいんじゃないですか」
って言われて心がザワザワした

相手は嫌味ではなく
離婚したのもかなり前で最後に子供に会ったのも
離婚届書く時にも会ってないからもっともっと前だ

彼からすれば
”会えないのに居る”
って表現することに違和感があったのと同時に
僕が前妻とのこどもを周りにするのを
今の妻にするのって失礼じゃないのか?

そんな気遣いからの言葉だった

あくまでも僕の考えだけど
”こどもがいた”という事実を否定するのは
できない。

だっているから。

確かに前妻とは相いれない形で
別れたけど、”居る”のは事実。

こどもの存在そのものを否定することだけは僕にはできない。

今の妻と結婚する前に
前妻とのこどもについての話をしたときに

妻『どれだけ離れていても”自分のこども”なんだよ』

という言葉が未だに耳から離れない。
”忘れないこと”
そして
”存在を否定しないこと”
が僕にとって”父”として唯一できることなのかもしれない。

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