両親の約束
最近実家に寄った時に気付いたこと
前まで僕とか他の兄弟が子供時代の写真を飾ってたんだけど父と母の写真に置き換わっていた
元々写真好きな父
高い一眼レフを手に撮影してたのは
僕たち子供の写真ばかりで飾ってたのも
そういう写真ばかりだったのに
”ツーショット”
でうつる父と母がそこにあった
そんなことをするような夫婦でないのは
子供の自分でもわかっていたので不思議だった
僕「あの写真って…」
母「あぁ、あれね(笑)」
ちょっと照れ臭そうにする母
母「お父さんが突然、「これから毎月お互いの写真を最低でも10枚は撮ろう」って言いだしてね…それで撮るだけじゃアレだからってことで飾っているんだよ」
僕「これまた突然だね(笑)」
母「この間、体調崩したでしょ?あの時からよ」
確かに父が熱中症気味で救急搬送された話を聞いたのを思いだす
母「お互い何があるかわからないし、元気なうちに写真を残しておくのも大切だよなっていう理由みたい」
僕「遺影用の写真みたいな話で不謹慎だなぁ(笑)」
なんて会話してたけど、すっごい素敵な取り組みだなって感じた。
僕たち夫婦も付き合いたての頃は
ツーショットとか、妻の写真を結構撮影してた記憶がある
今でもスマホの待ち受けは”当時の妻”の写真だ
だけど、
ここ最近はお互いの写真を撮る、ということ自体がめっきり少なくなった
撮る必要性が無いとかじゃないんだけど…
かといって”お付き合いが惰性になった”というわけでもないんだけど…
「撮るまでもないな」
ってお互いに考えてしまう部分があったかもしれない
でもいつ何があるかわからないっていう状態なら
「あの時にもっと撮っておけばよかった」
なんてきっと思うに違いない
そういう後ろ向きな感情じゃなくっても
その時々の”二人”を振り返れる貴重な”写真”に対する
向き合い方や考え方を両親から学んだ話。