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帰納的推論(inductive reasoning)

○帰納的推論

 個別的・特殊的な事例から一般的・普遍的な規則を見出そうとする推論。

帰納的推論の歪み

(1) 素朴理論(naïve theory)
 身のまわりの事象の観察を通して自然に獲得する知識体系。
 容易に修正しがたく、正しい科学的概念を教えたとしても無視したり、素朴理論に矛盾しない形に変形させてから取り込まれることが多い。

(2) 確証バイアス
 
帰納的推論によって導き出される仮説は、確証事例を枚挙するだけでは、 その仮説が正しいことを証明することができない。
 反証事例が1事例でも見つかれば、ただちにその仮説が間違っていることの証明になる。
例)246課題

(3)過剰一般化(over generalization)
 少数の事例や偏った事例で一般化してしまう仮説形成段階での誤り。

帰納的推論の過程

①事例獲得:事例情報を収集する段階
②仮説形成:事例情報に基づいて一般化を行い、仮説を形成(帰納)する段階
③仮説検証:仮説に基づく結論を観察事実に基づいて評価し、仮説を採用するか、修正するか、棄却するかを決める段階

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