#3 試験恐怖には「とーれんくん」
今日は公認会計士の試験を控えたクライアントさんのあるワンセッションです。
今までカウンセリングで、ネガティブな観念の書き換えをたくさんやってきて、出来事をありのまま楽しむということがだいぶ習慣付いてきた彼女。しかし3年前の公認会計士の地獄の答練(答案練習会)の日々が、まだ不安や緊張として体に染み付いていて、今回の答練でも不安や緊張が身体反応として自動的に起きてしまいました。
それで今回はイメージワークで「とーれん(答練)くん」というキャラクターに登場してもらい、仲良くなってもらいました。
誘導瞑想で彼女がイメージした「とーれんくん」は黄緑色のドラえもんのようなキャラ。答練君はしくしく泣いています。
「僕は君のために、君が試験に無事に合格して、幸せになるために尽くしているのに、君はどうして僕をそんなに嫌うの?」
彼女ははっとします。そうだった。私のために、私が試験に合格できるように、君は手助けしてくれているのに、ものすごく忌み嫌って、かわいそうなことをしていたね。
「ごめんね、とーれんくん!!」
彼女は心から気の毒になり、とーれんくんに謝り、協力に感謝し、そして握手ハグして、これからは協力して試験を乗り越えていくことを約束します。
誘導瞑想後、これからは答練の日は、「嫌だなぁ」と不安で吐きそうな気持ちで行くのではなく、「私が試験に受かるために協力してくれる、とーれんくんのお家に遊びに行くんだ。待っててねとーれんくん!とリラックスして行けると思う」と話してくれました。
こんな簡単なことですが、発想が変わると感覚も変わります。
私も昔は試験の度に、試験会場の椅子や机を撫でて仲良くなり、答案用紙に話しかけて(「解いてやる!ビシッよろしく頼むよ。君」的な)、少しふざけながら前向きなやる気を出していました。
すべての物質は量子でできているので、人間であっても物であっても、元は同じだから通じることもできるというオープンな意識で。
どうせ試験を受けるなら、勉強をする必要があるなら、こんなふうに工夫して面白おかしく乗り越えて行くのもありでしょう。
3年前の恐怖体験が塗り替えられ、彼女の今回の試験体験が明るく楽しいものであることを祈って、年末の試験まで見守りたいと思います。