花組🌸トップコンビの退団を経験して

　と、題にしましたが、５月26日に大千秋楽を終え、既に１月以上経ってしまいました。思いを残そうとしていたのですが、なかなかまとまらず、ようやくここに辿り着きました。

　2024年５月26日 花組『アルカンシェル - パリに架かる虹 - 』で、花組を率いてきた柚香光さんと星風まどかさんが退団されました。

　宝塚を好きになってから、初めてのトップコンビ揃っての退団です。

　スカステ、GRAFHや歌劇など、様々な媒体で退団特集が組まれていました。それら、ひとつひとつを通して、あぁ退団されるのだなと感じました。
　しかし、劇場に行くと柚香さんも星風さんも、マルセルとカトリーヌとして、舞台に立っておられます。退団なんて、嘘なのではないかと思うときもありました。
　宝塚大劇場での公演を終え、東京宝塚劇場公演が始まった頃、「儚いからこそ、終わりがあるからこそ、美しい」ということを実感しました。最後のその日に近づけば近づくほど、輝きを放たれる柚香さん、星風さんに、驚きを隠せませんでした。そして、最後のその日まで、トップスターとして、トップ娘役として、成長し続ける姿に、お二人の芸事へ向き合う姿勢に感動しました。
　最後の袴姿で大階段を降りられる、その姿に花組生が涙し、でも笑顔でお二人を送り出そうとする姿に、胸が苦しくなりながらも、こんなにも愛されていたのだと思いました。

　まだ、次の大劇場公演にはれいまどがいるのではないかと、思ってしまうところもあります。
　でも、柚香さんと星風さんが繋いできた花組のバトンが、次の永久輝せあさんと星空美咲さんに引き継がれ、また新しい花組が見られることも楽しみです。

拙い文章になりましたが、初めてのトップコンビの退団を経験した思いを残したいと思い、書き綴りました。