詩空間とくしま(Poetry Space Tokushima)特別号(9月16日イベント開催レポート)
イベント開催レポート(「楽しい詩トークと朗読の集い」)
さる9月16日(敬老の日)、徳島県立文学書道館で約20名の参加者にて、徳島現代詩協会主催「楽しい詩トークと朗読の集い」が開催されました。
恒例になっているこのイベントでは、例年活発な討論がなされ、詩に興味がある参加者たちにとって勉強になり、また、楽しく刺激的な時間となる、とっても貴重なイベントです。
徳島現代詩協会には欠かせないアドバイザーとしていらっしゃる、清水恵子氏の存在によって、心地よい緊張感や連帯感が生まれ、県在住詩人の技術的レベル向上に一役買っていただいています。今回のイベントでも、その清水氏を迎えての開催の運びとなりました。
まず始めに竹原会長の挨拶により始まり、直近の2年で新規会員が8名も増えた事(現会員数35名)、清水恵子氏の詩集が思潮社の現代詩文庫に追加された事、「詩空間とくしまPoST」が新たにスタートを切った事などが新たなトピックとして発表されました。
次に清水恵子氏より、楽しい詩のトークがありました。初めに”言葉の穴埋めパズル”、次に五十音で語る詩の書き方が披露され、これに関して参加者との間で、おおいに議論が盛り上がりました。「お」同じ言葉を繰り返さない……まず、繰り返さずに済む必要は無いだろうか?と考える。リフレインを用いる場合は、意図的な繰り返しである事のアピールが必要。「か」悲しい詩は楽しい日に書く。「く」癖を個性に昇格させる。「け」経験しなくても詩は書ける。「せ」専門用語は魅力的な詩語になる。「は」はい・いいえで答えられないところにこそ詩がある……など、これらは数例ですが、どのトピックも創作活動をしている者にとってみれば、興味しんしんの内容ばかりのオンパレードとなりました。
続いて、参加者10名による自作詩の朗読(当イベントの目玉)があり、これに対して清水氏より簡単な講評がありました。協会員は年刊詩集から、ゲスト参加者も自作から選りすぐりの作品を、中にはこの日の為に書き下ろした新作を朗読する参加者もいらっしゃり、非常に聞き応えのある、熱のこもった朗読が披露されました。
その後も、鈴木編集チーフより「note」による「詩空間とくしま(PoST)」の活動報告があり、最後に竹原会長の挨拶によって締められ、気づけば約2時間のイベントも、あっという間に閉幕の時間を迎えました。
当レポートを読んで、ご興味を持たれた方には是非、次回イベント開催の際には、ふるって参加される事を、オススメしたいと願っております。
written by あわや詩朋