釣りキチ三平全巻セットはいくらするのか?
はい、フリマアプリで検索すると「釣りキチ三平」の全巻セットは大体20,000円から30,000円台でした。勿論初版とかコンビニ用の廉価版とかワイド版で違う訳ですがやっぱりちょっと高い。
ある年代の釣り好きにとってある種の特別であろう漫画ですが自然の描写力は釣り漫画の中でも別格と思えます。作品中に出てくる睡蓮が浮いた野池はいかにも野鯉やヘラブナがいる気配満々に見えたし朽ちた立木が並ぶ山上湖はこれまた岩魚がひしめいてる様に感じる事ができた。こんな釣り漫画は他には無かった。
長期連載された作品だけにモチーフとなった釣りも数多くて中には「ブルーマーリン」「キングサーモン」など海外遠征の派手なエピソードも有るけどやっぱり印象的だったのはもっと身近な釣りでした。今一冊も手元に無いので記憶だけでいうと「野池の真鮒釣り、しかもシモリ仕掛けでシモリ浮きの上2つが水面に見えてる絵」「毛針仙人の黒毛針で出てきたヤマメ釣り」「夜鳴き谷の岩魚釣り」「フライマンさんの話に出てきた穂先に毛糸をつけてキャストの練習をするシーン」「鮎のコロガシ釣りで季節外れの銀ピカ鮎が釣れるシーン(最終話)」辺りを読み返してみたいかな。
あとルアーのフロッグでライギョを釣る話も良かった。ルアーつりそのものに憧れた気がするけどブラックバスの回で餌の金魚が食いちぎられて半分になる描写は、あれちょっと違うかなと。バスの捕食方法で千切れはしないよね。きっと。