台湾紀行 1日目
もう1年くらい前の話になるが、人生初の一人海外として、2泊3日の旅程で台湾に行ってきたので、備忘録もかねて旅行記を書いた。この記事では1日目の動きをまとめているので、少しでも見ていただけたら嬉しいところです。
なお、本記事は書きかけて半年以上放置していたので、だいぶ忘れているところもあり記述が薄いところもあるが承知願いたい。
沖縄から台湾へ
筆者は関東に住んでいるが、沖縄経由の飛行機が安かったり、まだ沖縄に行ったことがなく観光もしたかったので、台湾への飛行機は那覇から乗ることにした。
2時間くらい余裕もって行ったが、チェックインが少し時間かかったくらいで結構ヒマだった。外の景色が見える椅子に座って時間を潰す。
出国も多少緊張したが、手荷物検査とパスポートチェック、顔写真取られたくらいだったかな。ここもあまり混んでおらずすんなり入れた。
乗客は結構多いようで、搭乗口付近の座席では全くくつろげない。最後の買い物ということだろうか、みんな自販機でコーラとか買っている。
10時過ぎにほぼ定刻で飛行機は出発。満員に近く、ほとんどが台湾人と思われる。途中機内食として軽食が出たのはありがたかったが、自分の席のモニターがぶっ壊れていたのは残念。
2時間ほどで台湾の桃園国際空港に到着。日本と台湾では1時間の時差があるので、到着時刻は11時過ぎ。
入国のカウンターは中華民国(台湾)パスポート保持者と、(中国)大陸・香港・マカオのパスポート保持者、その他外国のパスポート保持者に分けられており、中華民国の方は混んでいたが、外国人のレーンは空いていた。やっぱり乗ってきた便の乗客のほとんどは台湾人でしたね。
入国審査は日本語が通じたのですぐ終了。コロナ関連の検疫もなかった(正確に言えば検査キットを渡されたが、自主的に検査してねということだった)。荷物を受け取って今度は両替やSIM購入をせねば。
空港から台北市内へ
クレカのキャッシングがうまくいかないので手持ちの日本円を全部両替することにした。空港の両替屋のレートは悪くなさそうなのでひとまず安心。SIMカードも空港の携帯ショップで購入した。確か3日間使い放題だったと思う。
桃園空港から台北市内までの行き方は、MRT(地下鉄みたいなもの)を使ったりバスに乗ったりという方法があるが、台湾新幹線(臺灣高鐵)に乗りたい筆者は、台北方面とは逆のMRTに乗り高鐵桃園駅で降りたあと、そこで接続する新幹線に乗ることにした。ついでにMRT桃園空港駅でeasy cardを購入。スイカみたいなもので、MRTやバス、コンビニなどの決済で使える交通系ICカード。改札の近くにいる駅員さんに声かければチャージとかもやってくれます。
空港から高鐵桃園駅までおおよそ20分。隣接する新幹線の駅は空港みたいな作り。中の券売機で自由席のチケットを買うが、電車の時間まで30分くらいあるのでヒマを潰す。マツキヨがあったりIKEAがあったりと、どことなく日本に近いが、新幹線の駅構内にあるセブンイレブンは八角の香りが強く(筆者が行った台湾のコンビニは多かれ少なかれ八角の香りがした)、異国に来たことを実感。
12両のうち3両が自由席だが、どこも座席は埋まっていた。満員電車は日本で十分慣れているがまさか台湾でこうなるとはなあ。日本由来の電車が結構利用されているというのは嬉しいですね。
結局台北駅までの約20分間はドア付近で立つ羽目に。改札を出て、いざ観光へ。
腹ごしらえと中正紀念堂
結局台北駅に着いたのは15時前くらいだったが、飛行機の機内食(軽食)以降なにも食ってない。腹減った。
というわけで、ホテルに荷物預けに行く最中に通る繁華街で何か食べることに。うまそうな香りにつられて、大鶏排(ダージーパイ)を売っている店を発見。ここにしよう。
中華風のスパイスが効いた衣と鶏肉の肉汁が絡まって美味い。ボリュームもあって大満足。
ホテルに荷物置いて少し休んだら、中正紀念堂に向けて出発。
MRT淡水信義線という赤色の電車に乗って、中正紀念堂駅で下車。しばらく歩くと、八角形の屋根が乗った白い巨大な建物が見える。これが、蒋介石を記念して建てられた中正紀念堂である。
屋根の下の白い外壁の内部は空洞であり、その中に蒋介石の座像がある。
蒋介石は台湾撤退後の統治方法について批判にさらされることが多いが、中正紀念堂は人の出入りも多く、拝んでいる人もいた。石を投げられるほど嫌われているわけではなさそう。
中正紀念堂の一階は博物館になっており、入場も無料みたいなのでついでによってみた。常設展のほうは蒋介石の活動や海外との交流についてがメインだったかな。
展示は充実しており、上の写真はごく一部。個人的には日中戦争関連の資料に興味そそられたが、時間限られてることもあり十分見れなかった。
特別展の方は台湾に戒厳令が敷かれていた時期の言論や出版の弾圧についてだったと記憶している。こっちも内容分かれば面白いんだろうけど、英語の説明も少なく、繁体字から意味を推測するのも疲れたのでささっと見るだけにした。
巨大な蒋介石の像と、台湾の歴史について充実した展示があり見ごたえがあった。時間に余裕あるときにもう一回来たいね。
国立台湾大学
中正紀念堂駅から今度はMRT松山新店線という緑色の電車に乗り、公館駅で下車。しばらく歩くと台湾大学の正門が見えてくる。
ヤシの木が並ぶ南国を感じる通りを奥まで進むと、台湾大学の図書館がある。日本領時代に作られたからか、日本の歴史ある国立大学にありそうな建築。
すれ違う学生はみな頭のよさそうなオーラがにじみ出ている。願わくばその頭脳をちょいと分けてほしいところだが、怠惰な筆者には活かしきれないか。
本当はもう少し観光したいが、暗くなってきたのでここら辺でおさらばする。南国風の落ち着いた雰囲気とそれにマッチする日本時代の建築物を見れたので満足ですね。他にも日本時代の建物もあるみたいだが、それはまたの機会ということで。ついでに旧帝大巡りという裏目標も残すところあと2つになった。(筆者注:2023年2月時点。現在はコンプリート。)
夜市
再びMRT松山新店線に乗って西門駅で下車。そのままテキトーに歩いているとにぎわっている夜市を見つけた。よし、夜飯はここで食べよう。
地元民と観光客が入り混じっててメインの通りは結構混んでいる。じっくり見てから入る店を決めようと思ったけど、そんな余裕はなさそうなので、そこそこ人が入ってる店で決め打ち。
メニューカードの頼みたい料理に数を書いて注文するスタイル。サイゼリアに似ているかも?
しばらくすると注文した魯肉飯と牛肉のスープが届いた。いただきます。
魯肉飯は肉の硬さが若干残るくらいの煮込まれ具合。八角の香りが強く味付けも濃いのであっという間に食べきってしまった。ご飯の量が足りないくらいだ。牛肉のスープはしょうゆベースだが散らしてあるパクチーがいいアクセント。肉は柔らかくあっという間に完食。どっちも美味しかったね。
そのまま夜市をぶらぶら歩いてお口直しの甘いものを探す。屋台で果物を切り売りしている店もあったが衛生面がちょっと不安なので、その場でミックスジュースを作ってくれる果物屋に入った。
注文方法が分からないので近くに座ってる人の飲み物を指さして「これちょうだい」とか言ってみる。同じものが来たから伝わったようだ。
店員さんが、そこらへんにおいてある果物を何個か指さしている。たぶんこのジュースに入っている果物を教えてくれてるんだろう。ありがたい。
果たして、店員さんの指さしたとおり、マンゴーやバナナ、リンゴの味がする。口の中がフルーツで満たされて幸せだ。あとなんやかんや暑かったからいい水分補給になって一石二鳥である。
ジュース飲み終わってまた夜市をぶらぶらしていると、行列ができてる屋台を発見。いいにおいするし、自分も見よう見まねで並ぶ。
葱油餅という、生地にネギを入れて焼いたクレープみたいな料理を売っている屋台であった。台湾ではポピュラーな屋台飯みたい。
卵入りの葱油餅を注文。その場で焼いてくれる。焼いた生地にソースを塗って、その上に卵焼きを乗せて挟めば完成。ネギと卵の甘みと、ちょっと辛めのソースがうまく絡んでいてあっという間に食べきってしまった。何回でも食べれる美味さ。
台湾ビールとコロナ検査
夜市の雰囲気とメシを味わったので歩いてホテルまで向かう。知らん国の夜道なので多少警戒して歩いたが、バイクの多さ以外はそこまで心配する必要はないな。
ホテルの近くにあるコンビニで台湾ビールを購入。部屋に着くなり空けたいところではあるが、空港で渡されたコロナの検査を(今更)行う。結果は陰性だったので安心してビール缶開けらるね。乾杯!
苦みはあまり強くなくて飲みやすい。あっという間に飲み干してしまった。初めての一人海外でいろいろ歩き回ったこともあってかアルコールの周りが早い。明日の調べものをしようと思ったが眠気には勝てないし軽くシャワー浴びで寝よう。
おやすみ。