【カシマのアソビカタ】大人の社会科見学に行ってみた!
茨城県鹿行・カシマ(鹿嶋市・潮来市・神栖市・行方市・鉾田市)地域の観光情報や旬な情報をお届けする【カシマのアソビカタ】
みなさん、こんにちは!株式会社KXの吉田眞彩(よしだまあや)です。
【カシマのアソビカタ】では、元旅行会社社員の私が鹿行・カシマ地域の観光情報や旬な情報をお届けしていきます!
今回は先日私が参加した「鹿嶋市大人の社会科見学〜鹿島港特別ナイトクルーズ付き日帰りバスツアー」についてご紹介します!
大人の社会科見学
鹿嶋市は地域おこし協力隊の事業の一環として鹿嶋市地域おこし協力隊の大澤さんが企画した「大人の社会科見学」を2024年3月16日に実施しました。(旅行企画・実施は鹿嶋市内の旅行会社、有限会社旅行計画 アドバルーン)
- ツアー詳細
今回のツアーは鹿島神宮駅発着の着地型ツアーで、参加者は先着30名。モニターツアーとして実施とのことで大人(中学生以上)5,000円、小学生 3,000円と参加しなければ損!と言っても過言ではないほど、とてもリーズナブルなツアーでした。実際に販売開始から約1週間で満員御礼となるほど人気のツアーだったようです。
ツアー行程は下記の通りです。
鹿嶋市地域おこし協力隊企画のツアーではあるものの、潮来市にある道の駅いたこでのお買い物や神栖市の鹿島港での夜景クルーズなど市町村の枠を超えて、近辺のエリアを満喫出来るツアーとなっています。
ところで…
みなさん、「鹿嶋」と「鹿島」の違いはご存知ですか?
現在の鹿嶋市は旧鹿島郡鹿島町が同郡大野村(現在の鹿嶋市北部)を編入して施行した自治体で、元々は「鹿島」と呼ばれる地域でした。そのため、鹿島神宮や鹿島臨海工業地帯、鹿島港、鹿島アントラーズなどは「島」の字が使われています。
平成7年、旧鹿島郡鹿島町と同郡大野村が合併した平成の大合併に際し、旧鹿島町は鹿島市とすることを希望していましたが、既に佐賀県に鹿島市が存在しており、重複を避けるために「嶋」を用いて「鹿嶋」に自治体名を改めました。
平成7年の合併以降、「鹿嶋市」の鹿嶋と「鹿島郡」や「鹿島町」の「鹿島」が混在しており、「鹿嶋」や「鹿島」と表記されるようになっています。ちなみに、カシマサッカースタジアムは「カシマ」、カシマサッカースタジアムの横にある臨時駅は「鹿島サッカースタジアム駅」となっています。
では、「鹿島」と「鹿嶋」の違いを知ったところで社会科見学スタート!!
10:00 鹿島神宮駅集合
大人の社会科見学は鹿島神宮駅からの出発です。
鹿島神宮駅では鹿嶋市のマスコット「ぼくでんくん」がお出迎えしてくれていました!
鹿島神宮駅の入口で受付を済ませて、鹿嶋市内に拠点を置く有限会社大川交通さんの大型観光バスに乗車。
とても足元がゆったり、広々しているバスだったこと、バスの定員54名のところツアー定員が30名だったこともあり、とてもゆったりと快適なバスの旅を過ごすことができました。大川交通さん、ありがとうございました!
10:10 鹿島神宮
鹿島神宮駅からバスに乗って鹿島神宮へ。あっという間の到着です。
鹿島神宮到着後は鹿嶋ふるさとガイドのみなさんに境内をご案内いただきました。また今回は、旅行会社アドバルーンさんの計らいで、ツアー募集時には予定していなかった本殿での正式参拝をしていただけることに。私自身祈祷殿でのご祈祷経験はあるものの、本殿でのご祈祷は初体験だったのでドキドキ…!ご祈祷の後は神職の方に本殿の裏側にご案内いただきました。普段入ることの出来ない場所とあってとてもワクワクしました!
ご祈祷の後は鹿嶋ふるさとガイドのみなさんに鹿園や奥宮・要石などをご案内いただき、最後の約30分ほどは個人で散策が出来るよう自由行動時間が設けられていました。自由時間では、御手洗池の方へ散策に行っている方や奥宮へ参拝している方、鹿に餌をあげている方もいましたが、私は参道にある卜伝にぎわい広場へ。
小さな屋台で土日祝日限定でお店を出されている森のさんのなまず煎餅を購入しました。森のさんは鹿島神宮近くで「森のいえ」や「森のあそびば」、「森のごはん」などを運営している地域事業者さんで、最近はなまず煎餅や要さんどを鹿嶋の名物にしたいと小さな屋台を出店されています。
まなず煎餅はなまずの身をすり潰して煎餅状に薄く焼いたもので、1枚で青のり、ガーリック、梅、サツマイモの4種類の味を楽しむことができます。サックサクで風が吹いただけでも割れてしまうくらいの大きさと薄さなので食べる時は気を付けてください!
13:00 漁師小屋(昼食)
鹿島神宮からバスに乗り、揺られること約15分。昼食はアントラーズ通りにある海鮮が楽しめる人気店、漁師小屋さんへ。
こちらのお店では、はまぐりや牡蠣などを缶に入れてそのまま直火で蒸し焼きにするガンガン焼きが名物です!今回はガンガン焼きとお刺身がセットになっているランチセットでした。
はまぐりが名物な鹿嶋ですが、私は残念なことに貝類がNGなので…煮付けに変更していただきました。
大きな缶に入れた貝類を直火で蒸し焼きにするガンガン焼きは漁師料理のため、その調理法が珍しいこともあり、みなさん美味しそうに召し上がっていました。
お腹も満たされたところで、いよいよ日本製鉄の工場見学です!
14:00 日本製鉄工場見学
小学校の時の社会の授業で一度は聞いたことのある言葉「鹿島臨海工業地帯」。そう、鹿島と言えば…鹿島臨海工業地帯!そして、鉄!
鹿島臨海工業地帯の中の企業のひとつが住友金属工業株式会社であり、現在の日本製鉄です。
一般人は滅多に入ることのできない工場見学を私はこの日一番楽しみにしていました!
まずは、研修センターで日本製鉄の歴史や工場の説明を聞き、ビデオを見ます。その後はヘルメットや見学服などを着用して、いよいよ工場へ出発です!
バスに乗り工場内へ入っていくと大きな設備がずらり。港には大きなタンカー、そして、工場で出来上がった鉄などが目に飛び込んできます。残念ながら製鉄所内は撮影禁止のため、写真を撮ることができるのは指定された場所のみですが、迫力のある高炉の前で撮影することが出来ました!
記念撮影を済ませたら、いよいよ鹿島熱延工場の中へ!
鹿島熱延工場は真っ赤に加熱した鋼の塊を延ばして製品を製造する工程で、階段を登り、上から見渡すことのできる高さにある通路(高所恐怖症には辛いかもしれません…)を歩きながら見学します。
入った瞬間に感じる熱と大きな機械音。巨大な扉から巨大な真っ赤なスラブと呼ばれる鉄の板が出てくると一気にぶわーっと熱風を感じます。そして、その巨大なスラブはものすごい速さで工場の端から端まで移動しながらどんどん薄く引き伸ばされていきます。これは言葉では表現することの出来ない驚きと迫力があるので、見学の機会がある方は是非一度体験してみてください!
16:20 道の駅いたこ
工場見学を終えた私たちが次に向かったのは潮来市の潮来ICや水郷潮来バスターミナル近くにある道の駅いたこです。
ここでは地域で採れたお野菜や果物、お米、お芋などの特産物やお土産物など様々なものが販売されています。また、潮来の米粉を使用して作られたフォーが人気なスポットです。
もちろん何度も来たことのある私はおやつタイムとすることにしました。今回は潮来市産牛乳で作ったミルクジェラートに潮来市内の愛友酒造さんの酒粕を使用して作られている大吟醸ジェラート!一口で口の中いっぱいに大吟醸の香りが広がる大人なジェラートです。
その他にも潮来の名産・まこものジェラートや道の駅いたこで作られている飲むヨーグルトなどが私のおすすめのおやつです。是非、みなさん食べてみてください!
17:30 鹿島港 夜景クルーズ
この旅の最後は鹿島港の夜景クルーズです。鹿島港に到着し、まず最初に約10分程度鹿島港の歴史や成り立ち、今回のナイトクルーズの見どころの説明を受けます。
鹿島港が鹿島開発によって人工でYの字に掘って作られた港ということはもちろん知っていましたが、当初から工場が鉄鋼(鉄鋼コンビナート)、穀物・食品(飼料コンビナート)、化学・エネルギー(石油化学コンビナート)に区分分けされて配置されているとまでは知りませんでした。
鹿島港の説明を受け、いよいよ乗船です。
乗船する船は1周約45分かけて鹿島港を見学できる遊覧船「ユーリカ号」です。普段は土・日・祝日のみ、13:30出港の定期便が運航されています。
航行中は鹿島港や通り過ぎる工場の説明がアナウンスされ、出入りが多い巨大なタンカーについては何をどこから積んできたという説明まで…!乗船するたびに景色の変わる鹿島港クルーズは何度乗っても楽しめそうだと感じました。
先程まで明るかった空もだんだんと陽が落ち、お天気だったこの日は船から綺麗な夕焼けを見ることが出来ました。広い海とオレンジ色の夕焼けとそこにそびえ立つ工場の煙突群。なんとも鹿島らしい光景です。
しばらくすると完全に陽は落ち、空は暗くなりましたが、たくさんの工場の灯りが周辺一体を照らしています。海から眺める工場夜景は三方に工場地帯があるため、陸から眺める工場夜景とはまた違った景色を楽しむことができました!
普段は土・日・祝日の昼間の運航ですが、きっと昼間も工場の大きな煙突や機械、巨大なタンカーの迫力がすごいことでしょう!
19:10 鹿島神宮駅解散
鹿島港を出発し、鹿島神宮駅に到着したらここで解散です!
お疲れ様でした!
さいごに
約1週間で満員御礼となった鹿嶋市の「大人の社会科見学」。1日でカシマを目一杯楽しむことのできるツアーだと感じました。今回は特別企画とのことで通常時のツアー販売は現在のところ行われていませんが、カシマに初めて来る方やカシマをもっと楽しみたいと感じている方、移動手段に困っている方などツアーに参加したいと思った方はいるのではないでしょうか…?
是非、ツアーの販売があった際にはみなさんご参加ください!
今まで知らなかった新たな発見があるかもしれません。
カシマのアソビカタ
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