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2020
想像もしてなかった未来が訪れた。
みんながそうでしたよね。そして今も続いている。まだまだどうなるかわからないけど、こんな大きな変化があった年の大晦日にしっかりこうやって向き合う時間がとれたので、1年を振り返るにはいい機会だなと思って自分の記録用にも記していきます。
今年は個人的にも大きな変化があって、自分で想像してなかった道を歩んでいるから、未来なんて本当になんにもわからないものですね。(いや、圧倒的に想像力が欠けているのかもしれない)
前回の自己紹介でも触れましたが憧れて入ったテレビの業界、
6年間育ててくれた会社とさよならしました。
さよならのきっかけ
ちょうど去年の12月です。クリスマスにオンエアする2hの4K放送の特別番組をやっている時に心がぽっきり折れて、もうこれ以上はダメだ。と思った瞬間がありました。真っ白に、いや真っ黒か。
これまでも、家に帰れない、お風呂に入れない、理不尽、サンドイッチ、マウント、寝不足、空腹、変な飲み会、、、それでもどんどん増え続ける山積みのタスクを抱えてはパンクしたり、爆発したり色々あってそのたび「あああ〜しんど」「辞めた〜い」なんて思いは、もちろん人間なのでこれまで数え切れないくらいありました。
へんな生活をしていても、両親に感謝してるくらい体はタフで体を壊すことなんてなかったし、いつも大変だった撮影や納品後は心身ともに疲弊してるけど1日寝たら復活できていたんです。
ふざけんな、絶対やめてたまるか。と踏ん張れていた出来事がいくつかあって例えば。
アシスタントの時です。両手、肩周りいっぱいと前後に機材を背負い大雨の中、徒歩移動中に
「20何年も一生懸命育てて、大学まで出したのにね。ずぶ濡れで、こーんなことしてるなんて、お父さんとお母さんみたら泣いちゃうよ〜(笑)自分の子どもだったら嫌だわ(笑)」
って、自分の傘しかもたない上司にあざ笑われたあの日の思い出が、頑張る原動力でした(笑)ディレクターになって見返してやる。こういう思いって強いですよね〜(笑)ありがとって思ってます(笑)
正直、6年経って念願のディレクターにもなれて映像を作るやりがいは感じてたけど、どうも映像を作る楽しさは感じなくて、むしろタスクをこなせばこなすほどなにも感じなくなってきてしまって、ついに無の領域に達してしまったっていう不思議な感覚を手に入れました?
意見を求められても、「???」。考えがまとまらないというか考えることすらどうやるんだっけみたいな。人に何か聞かれて「わからーん!!!」って答えるわけにもいかないから黙るという選択肢が増えた。周りからは寡黙な自分が受け入れられつつ、自分ではなんか変だなって思ってたんだけど日々忙しいから放置してたら
ある日突然、会社に向かう電車に乗ってただけなのに涙が勝手に溢れ出てきてしまった。(ちょっと心をやってしまってる?)
そんなこんなでトラブル多発の怒涛のクリスマスのオンエアを迎え、放送後の社内反省会議でトラブルの責任がまわってきたというタイミングで腹がたったのでそのまま会議室から飛び出し、泣きながら家に直帰した際にもう退職を覚悟したわけです。もういいよ、と。
この時期は本当に弱くて情けなくて辛かった。自分に負けた気がして。
※一応、年明けに社内で改めて話し合って最後は円満に退社しました。
過ごせなかった時間を補うように過ごした
仕事が忙しかったから友達もだんだんと気を使って遊びに誘ってくれなくなっていったし、大事な友達の結婚式も急に呼び出されてドタキャンしたこともあるし、付き合っていた人とも消滅。家族の時間もほぼナシ。どんな仕事をしているかちゃんと話したことがなかった。
こんなに時間や労力をかけてきたのに、映像も嫌いになっちゃってさ、なんにもしたくないし。とりあえずゆっくりさせてください。そんな状態です。
そんなところに、大学の友人たちが慰安旅行に誘ってくれた。持つべきものは友ですね。
で、iPhoneで撮った楽しかった思い出をぺぺっと編集して作品として残しちゃってる。自分の行動にびっくりした。
これをきっかけに喜んでくれる人もいるし楽しむ分にはいいかと思い、動画に特化したオンラインサロンに入ることにした。
コロナが猛威を振いだした頃、流行ったオンライン飲み会でこれまで会えていなかった友人たちと顔を合わせて話をしたり昔みたいに笑い会えたのもよかった。
両親とこれまで仕事でやってきたことをゆっくり話して説明したり、なついてくれなかった愛犬が10年目にしてやさしくしてくれたり、それもよかった。
新しい出会いを求めて、コミュニティを広げては老若男女幅広くいろんな人と話した。
本当に自分が大事にしたいものを大事にできた時間だったんじゃないかな。2021年もこういう時間は大切にしたいよ。
とりあえずで始めたものの
コロナの中で、求められてぬるっと再び始まった映像の仕事。身につけた技術というものはいざという時に自分を守ってくれるものだなと体感しました。
会社員ではないので、知識・技術・人間性など全部見られていて、仕事が来たり離れたりする。フリーランスこっわいという気持ちです。
外に出ないと気づかなかった、世の中にはこんなにも映像をつくりたい・作って欲しいという人たちが沢山いるんだということ。
いまも、映像を作ってはご飯をたべています。
映像の魅力を再び思い出させてくれた人たちとの出会い
ほぼほぼ新しい出会いのなかった6年。濃い関係を築いていたこれまでの人とは距離を置き、すべて今年になってから出会った人たちと仕事もプライベートも過ごすようにしました。
例えばこんな素敵な人たちに出会えた↓
考え方に共感できるので、一緒に仕事させてもらってます。
ありがたいことに新しい出会いもたくさんあり、頂いた色んなジャンルの仕事を体験してみてその中で自分が仕事をする中で譲れないこだわりたいところ、妥協点、無理なことなど明確にみえてきました。今後の判断軸が定まってきたように思えます。
こんなものも作った↓
経験したことのない映像にも挑戦することになって、久々に必死こいて猛勉強して取り組んだんだけど、そのしんどさの中にずいぶん昔に感じた懐かしい楽しさがあって、「ああ消えて無くなってなかったんだなこの感情」って思ったら嬉しくて泣けました。そんな機会を作ってくださった方々には、出会ったことに感謝しかありません。
正解なんてなくて、同じものなんて二度と作れなくて、情緒不安定にさせられたりするけど、あの日のあの気持ちをそのままずっと残していける映像のことが結局、大嫌いで大好きみたいです。
2021年は、自分が大事にしたい考え方や価値観を大事にしてる人と映像を作って、人を幸せにするものを作っていきたい。幸せにしたい。
そうやって一生懸命生きていこう。一生懸命は結構得意だ。
来年は
2020年は、一度失ったものがまた戻ってきて、大事にしたいことが明確になって、大切にしていきたいって思える人にも沢山出会えた。
想定外しかない今年だったけど、来年も想像できないことが起きるよね〜。どんなことがあって、どんな人と出会えるかワクワクしています。
2020年は大変お世話になりました!
2021年も、どうぞよろしくおねがいします😊
おわり