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PSJ Focus 2022 powered by Predator #2 チームインタビュー 「CYCLOPS athlete gaming」

「PSJ Focus powered by Predator」は、PUBG SCRIM JAPANによるnoteの連載企画です。PUBG SCRIM JAPANをサポートいただいているPredatorさんの協力をもとに実施しています。PC版PUBGの競技シーンにおいて、現在活躍しているチームや新進気鋭の若手チームなど、活躍に期待がかかるチームをより知ってもらえるようにインタビューを行っていきます。
2022年より、PSJ Focusがリニューアル!以前行っていたチームインタビューに加え、PUBGの競技シーンを楽しんで頂く為により多岐にわたる記事展開を予定しています。
2022年第2回は、PJCからPWSにかけて徐々に調子を上げ、最近では韓国スクリムでも好成績を残している次回大会の要注目チーム、CYCLOPS athlete gamingにチームインタビューを行いました。

CYCLOPS athlete gamingの皆様。左から、MAOxox選手、Enjoy選手、H4na選手、Vortex選手。

──まずは、お1人ずつ自己紹介をお願い致します。

MAOxox:
“まお”です。チーム内ではリーダーで、ゲーム内のロールはIGL(オーダー)です。1カ月前くらいに猫を飼い始めて、最近はチーム練習以外は常に猫と遊んでいます。

Vortex:
“ぼるてっくす”です。ロールはオールラウンダーです。
自分のアピールポイントは、まあ、笑顔が素敵なところですかね(笑)

H4na:
“はな”と申します。ロールはアタッカーです。最近ハマってることは、アニメを見ることです。いつか日本に行って、まおさんとぼるてさんに会いたいですね。

Enjoy:
“えんじょい”です。ロールはアタッカーで、半分キャリー、半分やらかし役してます(笑)
日本に行ったら、チーム5人でPCカフェとカラオケに行きたいです。

sprsny:
マネージャー兼リザーブをしています、”すぷらすにー”です。音楽を聴くのが好きで、最近は某オーディションでできたグループにはまっています。

長い戦いを終えて

──PJC、PWSと長期間にわたる大会お疲れさまでした。実際、戦ってみてどうでしたか?

MAOxox:
結果はあまり良くなかったんですけど、4人で今まで練習してきたことを出し切った上での結果だったので、過去1番悔しい結果でした。
大会を通して第1フェーズの安全地帯がほとんど寄らないなど運の悪さはありましたが、それでも取り切れなかったのは事実なので、次こそは頑張りたいです。

Vortex:
前の大会では復帰したばかりだったので、最初の方は思った実力が出せなくて困っていたんですけど、試合を積むごとに連携も取れるようになってきました。最終的に満足のいく結果は取れなかったんですけど、もっと伸びていけるチームだと個人的には感じています。

H4na:
組んで間もないメンバーで挑んだ大会でしたが、PWSではWeekly Finalにあと一歩届かない場面もあり、総じて惜しい部分が多く悔しかったです。チームの練度はだんだんと上がっているので、課題の部分をもっと練習していけば、もっと上の大会に行けるかな、って思っています。

Enjoy:
新しいメンバーでの長期間の大会だったから、緊張感があってめっちゃ楽しかったです。
さらに練習を重ねたら、次のPJCやPWSはもっと上に行きたいです。

sprsny: 
自分はフィードバックなどには毎回参加しており、そこで試合中のコミュニケーションなども聞くこともあったんですが、やはり最初は連携面等苦労していそうだな、という部分が多々ありました。でも、大会中に本気でフィードバックをしてどんどん練度が上がっていって。それだけに、1桁のポイント差でWFを逃したPWSのWeek3では選手ももちろん悔しかったと思うんですけど、僕自身も結構悔しかったですね。次の大会はもっといいところまで行けるんじゃないかなって思っています。

PWS Week3 WSのリザルト。CAGは初日を3位で折り返したものの、
最終的には7ポイント差に泣き、WF進出を逃した。

今のメンバー構成になった経緯

──ありがとうございます。次はCAGについてお聞きしたいのですが、CAGはPJC 2021 FinalからはMAO選手を除いた3名が入れ替わる形となりました。どのようにしてこのメンバーが集ったのか、経緯を教えていただけますか?

H4na:
自分はArcanaを出て、最初は韓国のプロチームにチャレンジしてみようかなと思ってトライアウトを受けたりしたんですが、結局入れなくて、それならまた日本のチームで頑張ろうと思ってチームを探していました。EnjoyがCAGに加入した後で、Enjoyの友達に連絡をして「CAGに入れないか」という相談をしたらトライアウトの機会をもらって、加入を決めました。

Enjoy:
最初はHestiaで活動していたんですが、PJC 2021 Finalが終わった時くらいにチームを離れることになりました。自分はまだ日本で活動したかったので、チームを探していたときにCAGが募集していまして。元々CAGは日本のTier1でずっと出場していて強いことを知っていたので、自ら応募しました。

MAOxox:
実は、これまで対戦したことがなかったので、その応募で初めてEnjoy選手のことを知りました。けれど、オフシーズンにPSJで開催されていたTier1と一般スクリムの入れ替え戦(play-offs)で初めて対戦して、あ、こいつめちゃ強いなと思って。
ただ、当時のEnjoyは本当にギリギリブリーフィングができるかできないかくらいの日本語力だったので、最初は1か月くらいの間での日本語の上達具合を見て、正式に加入するかどうかを決めるという条件付きでの入団でした。その時からSouLM4Nさん(元CAG)と「Enjoyはめちゃくちゃ強くなるぞ」って言っていましたね。

sprsny:
懐かしい。
Enjoyはその時本当に日本語をがむしゃらに勉強して、日本語めっちゃ上手くなってますね。今ではたまに日本語で冗談を言ってくるくらいなので(笑)

Enjoy:
よく日本人だと言われます!

sprsny:
日本人ではないでしょ(笑)

Enjoy:
バレたか〜(笑)

CAGも参加していたPSJ Season2 Play-offs。
そこで鮮烈な印象を残したのが当時HestiaのEnjoy選手でした。

──そうなんですね!ちなみに、H4na選手、Enjoy選手はお二人とも日本語がかなり上手ですが、どのように勉強されたのですか?

H4na:
自分は中学1年の時から日本のアニメを見始めて、そこから単語や言い回しを学びました。実際に日本語を話すきっかけがなかったので発音が良くなかったんですけど、兄がPUBGをたまたま一緒にプレイしたときに知り合った日本人の友人と一緒に遊んで、発音を教えてもらいました。そこからはどんどん話しながら、自然と上達したと思います。実は、日本の競技シーンに入ったのも、その兄の友人からArcanaが募集していることを聞いたのがきっかけでした。

Enjoy:
自分はそもそも日本語に関心があったので日本チームに入りたいと思っていました。最初は、日本語で文章を作ることもできなかったんですけど、Hestiaの選手たちや、CAGの最初の1か月でメンバーのみんなに日本語を習って、単語と文章を聞きながら勉強しました。

──ありがとうございます。Vortex選手は1年半ほど競技シーンからは離れており、今回復帰した形ですが、どのような経緯だったのでしょうか。

Vortex:
元々、MAOさんとは以前同じチームで、別々になった後も「またMAOさんと一緒にやりたい」と思っていたんですけど、タイミングがなかなか合わなくて。前のチームを辞めるってなったときに、PUBG自体は好きだったんですけど、当時自分が入りたいと思うようなチームが無くて、ルールの変更もあったので、ここで踏ん切り良く辞めようかなって。それから1年以上経って、ルールがSUPERルールに戻るってタイミングでMAOさんから「もう1回選手やらないか?」っていう連絡が来ました。それで、会ってご飯を食べながら色々話し合って、加入を決めました。

MAOxox:
新しい選手を入れるなら、まずは一番相性の良かったvortexさんを第一候補として声をかけましたね。

Vortex:
前に同じチームだった時からずっと、仲はギリギリ悪くないはずです(笑)

MAOxox:
犬猿の仲でしょ?(笑)
まあ、実は、Vortexが選手を辞めた後もちょくちょくご飯を食べに行ったりしてましたね。

sprsny:
今も暇さえあればMAOさん「メシ食いに行こう」って言ってるもんね(笑)

"理想のチーム"を作るために

──MAOxoxさんとsprsnyさんはCAGに所属してどのくらいですか?

sprsny:
僕はPJC 2021のPhase1が終わってからなので、1年1か月くらいです。ちょうどその頃はまだ前のチームで別タイトルに所属していたんですけど、その部門が解散するよっていう話をメンバーから言われて。ただ正直、部門移行するってなった時も自分の中ではPUBGの競技シーンでサポートをしたいと思っていたので、これをきっかけでまたPUBGに戻ろうと。OMOCHIDATEN選手(元CAG)に「CAGのマネージャーをやりたい」とアプローチをして、2021年の3月頃にCAGに合流しました。

MAOxox:
自分はちょうど2年半が経ちましたね。

一同:
長い(笑)

Maoxox選手の加入ツイート。
今となってはチーム随一のベテランメンバーとなりました。

──そんなにも長い間所属されているんですね。そこまでCAG一筋となった理由はありますか?

MAOxox:
そうですね……。半分はたまたまで…..(笑)
ただもう半分は、”自分の理想とするチーム(部門)を作りたい”という気持ちがあったからですね。CAGに入った時からそういう考えがあったので、新しいチームに自分から入るって気持ちにはならなかったですね。
競技シーンに関わっている人なら分かると思うんですけど、日本のチームはあんまり言い合いとかって少ないじゃないですか。1人でアツくなってたりしても、他の3人がついてこなかったら、アツくなってる人が悪者扱い、みたいな。そういう雰囲気が自分はあんまり好きじゃなくて。もっと「ぶつかり合いたい」って気持ちが強いので、そういうメンバーしかいないチームをずっと求めて来ました。今の4人は、お互いがリスペクトをしながらぶつかり合えるのが良いなって思います。喧嘩をするときもあるくらいなので。

Vortex:
怖い、怖いです…(笑)

Enjoy:
あー怖いです〜ごめんなさい〜(笑)

sprsny:
Enjoy寝坊するしなあ(笑)

MAOxox:
配信上では「CAG仲いいな〜」って感じで思うかもしれないんですけど、実は裏では結構バチバチしたりすることもありますね。

Vortex:
確かにね。みんなちゃんと意見を言うし、いい意味でちゃんと”チームメンバー”って感じかな。

──そういった話だと、最近スクリムの各試合後などに「笑顔〜」と声を掛け合っているシーンをお見かけしたことが印象的でした。このような掛け声はどのように生まれたのですか?

sprsny:
発案者はMAOさんですね。突然「新しいコール考えたわ~」って(笑)

H4na:
自分が覚えてるのは、いきなりMAOさんが「NT(Nice Try)」を「笑顔~」にしようって(笑)

MAOxox:
「笑顔~」を作ったのも、別の友達と遊んでいて、自分が先に倒されてしまった時に、生き残ってた友達をからかうように言い始めたのが始まりなんですけど、普通に試合で負けた後の掛け声としても良いんじゃないかなって思って、それで3人に「次から言ってね」と言いました。

Vortex:
最初は冗談みたいな感じでしたけどね(笑) ポジティブな言葉を言うようには心がけてはいますね。

Enjoy:
笑顔~!いいですね!
雰囲気が悪くなったときに、1人が「笑顔〜」って言えばみんなメンタルが治るんじゃないかなって思って。

CAGのスクリムでの「笑顔〜」の部分を提供いただきました。楽し…そう!?
ただ、掛け声で意識を改善できる良い取り組みですね。

CAGの強さ、そして課題

──以前のPWS中のチームインタビューで、今のCAGは過去一の強さだという発言がありました。事実、少しずつ結果に現れていると思いますが、今のCAGの強みはなんですか?

MAOxox:
個人個人のフィジカルの高さと、さっきの話にも出てたんですけど自分の意見をしっかりと伝えることができるところですかね。

vortex:
僕もMAOさんと同じで、お互いに意見を言える環境がかなり大きいと思います。僕が選手復帰した理由の一部でもあるんですけど、やっぱりお互いにはっきりと言えると、練習における吸収力・成長スピードも全然違うので、それによってチーム力が凄く上がりました。

Enjoy:
個人技も強いし、MAOさんのオーダーも強いと思うから、個人を尊重して練習したら、日本でトップ3に入れると思います。

sprsny:
僕から見ても、今までのCAGのロースターの中で1番期待ができるってのは思っていて、Enjoy、H4naの撃ち合いの強さは日本チームの韓国人選手の中でもトップクラスだと思うし、MAOさんのオーダーも良いです、第1安全地帯が寄らないことを除いて(笑)
Enjoy、H4naが前で撃ち合ってる時もvortexさんが「ここにカバーがいればやりやすいだろうな」っていうところに行ってカバーをするので、ファイト面で言えば日本一を狙えるんじゃないかな、ってくらいの強さだと思っています。

──反対に、課題だと思っている部分はありますか?

MAOxox:
やっぱりコミュニケーション面。今よりもっとブリーフィングを細かく更にできればってところですね。

H4na:
他の日本チームにいる韓国人プレイヤーと比べて、自分とEnjoyは日本語が出来ているんじゃないかなと思うので、そこが強みではあると思うんですけど、やっぱりMAOさんが言っていた細かい部分のコミュニケーションが出来ればなぁということが多いので、そこが改善すればもっと上に行けると思います。

PWSでのドン勝シーン。この笑顔が次の大会でも見られることを期待しましょう!

──国内でもメンバーの移籍が多いなか、CAGの皆さんはメンバー変更なしで次の大会に挑む予定ですよね。ズバリ、目標を教えてください。

MAOxox:
日本トップ3には絶対に入って、次のPCS7に出られるように、頑張りたいと思います。

Vortex:
絶対に日本で上位に入って、PCS7の出場権を獲得できるようにしたいです。

H4na:
PJCで優勝したいですね。そして、PCSにも出てみたいです。

Enjoy:
チームとしての目標は、次のPCS7に挑戦すること。
個人の目標は、”もっと活躍すること”だけですね。

sprsny:
みんなが言っているように、日本のトップ3に入って、その中で争ってPCS7の出場権をみんなが取ってくれたらなって思います。

──ありがとうございました!

CYCLOPS athlete gamingの皆さまでした。インタビュー中も終始笑顔が絶えないような明るい雰囲気でありながら、1人1人が気持ちをぶつけ合える、アツいチームという印象を受けました。また、各選手が要所要所で「日本トップ3」という言葉を口にするなど、次の大会に懸ける強い想いがストレートに伝わってきました。CYCLOPS athlete gamingのこれからに要注目です!

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インタビュー・文章執筆: ノンナ Twitter
文責: Nicky

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