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PSJ Focus 2022 powered by Predator #10 Grand Finalに向けて!PJCS/PJC総集編

「PSJ Focus powered by Predator」は、PUBG SCRIM JAPANによるnoteの連載企画です。PUBG SCRIM JAPANをサポートいただいているPredatorさんの協力をもとに実施しています。PC版PUBGの競技シーンにおいて、現在活躍しているチームや新進気鋭の若手チームなど、活躍に期待がかかるチームをより知ってもらえるようにインタビューを行っていきます。
2022年より、PSJ Focusがリニューアル!以前行っていたチームインタビューに加え、PUBGの競技シーンを楽しんで頂く為に、より多岐にわたる記事展開を予定しています。
今回は総集編!いよいよ迎えたPUBG JAPAN CHAMPIONSHIPのGrand Finalを前に、6月3日から行われてきたPJCSからPJC Lower Bracketまでの激闘を振り返っていきましょう!

PUBG JAPAN CHALLENGE SERIES


PJCに先駆けて行われたPJCS。出場15チームのうち、12チームがLower Bracketに進出するということもあり、PJCのチームの対抗馬となるであろう上位争いに注目が集まりました。

PJCS2022 Phase2の参加チーム。

そんなPJCS、圧倒的な成績で爪痕を残したのが、まともGamingUNLUCKYの2チーム。

まともGamingは現体制の前身となるコミュニティチーム”44055”から約10ヵ月間メンバー変更がなく、チームワークは抜群。昨年末に開催されたPSJ ALLTIER CHAMPIONSHIP #3では並居るプロチームを追い抜き堂々の7位入賞を果たすなど、実力派アマチュアチームとして名を馳せています。

一方のUNLUCKYは元CS版PUBGチーム。2022年に入りWhiteWolvesのメンバーを吸収する形で現体制になりました。メインメンバーのうち2名は選手歴半年、他のメンバーも全員2年以下と経験こそ浅いチームですが、高い撃ち合い能力を武器にPJCS Phase1 1st StageではNOTHEPTIONに続く2位通過。今大会も1位通過筆頭候補でした。

そんな両チームですが、まともGamingは前回のLBで2点差に泣き、UNLUCKYは先に述べたように1st Stageを2位で抜けたものの、2nd Stageでまさかの16位。悔しさをバネに変えて今大会に挑みました。

初週からMTMとULはデッドヒート。平均順位4.7位という高い生存能力で順位ポイントを稼ぐMTMに対し、キルポイントで有意に立つUL。結果としてWeek1は、15試合で3桁キルを記録したULに軍配が上がります。

続くWeek2はMTMが開幕から怒涛の3連ドンで2位以下を突き放しますが、ULが最終日に5戦中4ドン勝を獲得し猛追。終わってみれば2チームとも30試合で300ポイント超え。11ポイント差でMTMがULを撒き、圧巻の成績でLBへと駒を進めました。

もちろん、PJCSで活躍したチームは上記の2チームだけではありません。
esports専門学校の同級生4人で構成されるAlpine Rabbit Majestyは高い攻撃力が持ち味。開幕戦でドン勝を取ると、Week2ではMatch1で13キル、Match3で15キル、Match14で18キルと、ハマった時の火力はPJCSでも有数のチームです。他試合でも安定してポイントを稼ぎ、PJCSを3位で通過しました。

対して、GracesBlazeはWeek1で15試合中7度のトップ4、うち3度がドン勝と、リスクをかけないムーブで上位争いに食い込みます。Week2では順位こそあまり伸ばせなかったものの、エースストライカーのLikaを筆頭に着実にキルを稼ぎ、最終順位5位でPJCSを通過しています。

レベル差がないとは言い難かったものの、どのチームも良さが見える30試合でした。

PUBG JAPAN CHAMPIONSHIP - Week1


上位リーグとなるPJCでは、出場16チームのうち実に13チームがメインメンバーを変更。
PJCのメンバー変更については PSJ Focusのこちらの記事もどうぞ👇

勢力図の変化が期待される中、やはり優勝候補はDONUTS USG。PWS Phase1 Week4で韓国チーム以外初の週間優勝を果たしており、今大会もその時と同じメンバーで挑みます。
そんなUSGと、Phase1では”2強”と評価されていたのがENTER FORCE.36
オーダーのStarlordを除く3名が入れ替わりましたが、日本を代表するチームであることには変わりなく、今大会でも優勝争いが期待されます。

迎えたWeek1、まず先手を取ったのはE36。Match3,4で連続ドン勝を獲得し初日の首位に立ちました。
一方のUSGは初日、順位を上手く伸ばせず、6位で終えます。

しかし、2日目以降は本来の超攻撃的なUSGがカムバック。生存重視で動くE36に対して、キル重視のムーブで対抗します。

そして、この2強に割って入るチームが現れます。それがCYCLOPS athlete gaming
大会前から注目度が上がったチームとしてPSJ Focusでも取り上げたCAGは、尻上がりに調子を上げ、2日目は54ポイント、3日目は60ポイントを獲得。一時は2位まで駆け上がるなど、Week1は3つ巴の様相を呈します。

週間優勝争いは最後の最後までもつれましたが、Match14でドン勝を獲得したUSGが逆転すると、Match15では2度の検問でキルポイントを量産。最終戦でポイントを伸ばせなかったE36、初日の不調が響いたCAGを振り切り週間優勝を果たしました。

PJC 2022 Phase2 Weekly Stage Week1 の結果です。

前評判の高かったUSGが下馬評通りの結果を残した形にはなりましたが、E36やCAGだけでなく、大きく転ぶことのなかったV3 FOXSoCoolの計5チームが100ポイント超えを記録し、USG、E36に牙をむく、新たなチームの誕生を予感させるWeek1となりました。

しかし……。

PUBG JAPAN CHAMPIONSHIP - Week2


Week1を終え、各チームがUSG、E36ら上位チームに対する策を練ったであろうWeek2。そこで彼らを待ち受けていたのは、圧倒的とも言える破壊力を誇るUSGと、抜群の生存力を誇るE36による、3位以下を全く寄せ付けない首位争いでした。

Day1は開幕戦からドン勝を獲得したE36に対し、1試合19キルを含む5試合で48キルを荒稼ぎしたUSGがリード。

3R Gaming Lotusや、いろはにぽぺと侍ゲーミングが必死に食らいつく中、Day2ではE36が5試合中4試合でトップ4、2度のドン勝で81ポイントを獲得し、USGを逆転しにかかりますが、USGは最終戦で驚愕の22キルドン勝。
10試合終了時点で1位のUSGが2位のE36に対しわずか1ポイントのリード。3位のRascal Jesterとはダブルスコアという一方的な展開となります。

2週間の集大成となるWeek2 Day3はまさに”USGの独壇場”。Match13では前日の最終戦を思い起こさせる再びの22キルドン勝を獲得するなど、3ドン勝81ポイントで勝負あり。
終わってみればUSGは2位のE36に42ポイント差をつける圧巻の207ポイントで、2週連続の週間優勝を勝ち取りました。

Week2は、3日間通して安定したポイントを獲得していたUSG、E36に対し、3位以下は日によって獲得ポイントにムラがあるチームが多かったように思います。撃ち合いに関してはレベルの高いチームが多いだけに、Grand Finalまでにそのフィジカルを活かせるようなムーブに仕上げられるかに注目ですね。

これでWeekly Stageの2週間が終了。総合成績上位12位がGrand Final進出となりますが、ここでまさかの結果となったのがSunSister

前回のPWSでGFまで進出し、PUBGの第一線を走り続けてきた古豪ですが、オーダーの変更が響いたか、まさかのLower Bracket 行きとなる13位。
IBUSHIGIN、たこやき、Arcanaと共に、負けられない戦いに挑むことになります。

Lower Bracket

PJCから来た4チームにとっては降格を避けるための最後の山場。
PJCSから来た12チームにとってはPJCへの挑戦権を得るための最後の関門。
様々な思いが交錯する16チームのアツい15試合が繰り広げられます。

初日、まず頭一つ抜け出したのは、PJCS1位通過のまともGaming(MTM)。前回悔しい思いをしたLBの舞台で2連ドン勝を取り躍動します。MTMはそのまま2日目まで2位と20点差を保ち1位をキープ。LB突破を確実なものにします。

一方2位以下はというと、18ポイントの差の中に2位から9位がひしめき合う、まさに”お団子状態”。
全ての運命は3日目に委ねられました。

Day2終了時の順位。まともgamingが一歩抜け出し、その他のチームはどこが昇格してもおかしくない状態に。

3日目のErangelは安全地帯の神様のイタズラか、2試合がSosnovka島、1試合がMylta Power西の森林地帯と、各チームは大きく揺さぶられます。
得点が伸ばせないチームが多い中、MyltaをランドマークとするSSTがこれらを全てドン勝で取り切り、わずか3試合で75ポイントを獲得。MTMを一瞬で抜き去り首位に立ちます。

13試合を終えた時点で、1位のSSTが抜け出し、2位のMTMもLB突破は安心の得点差。
3位のHestia(HES)、ボーダーとなる4位のIBUSHIGIN(IBSG)は同点で、5位のULとは13ポイント差。相変わらず9位近くまで点差が詰まっているため、ボーダー付近のチームにとっては絶対に落とせない残り2試合となりました。

Match14、HESは5ポイント、IBSGは6ポイントとやや伸び悩み、対するボーダー以下のチームではENTHRIOR(EN)がドン勝で大量ポイント。GracesBlaseも11ポイントで点差を詰め、LB進出チーム決定は最終戦までもつれます。

最終戦前の順位表。4位のHESと、5位のENの点差はわずか6点でした。

迎えたMatch15。何としても4位を超えたい各チームによって、序盤から執念のキルの取り合いが起こる異様な雰囲気。3位のIBSGが4キルを獲得するも13位でフィニッシュ、続く4位のHESが1キル11位で姿を消します。
この時点で5位ENとの点差はわずかに6ポイント。HESはボーダー付近のチームが早く脱落することを祈ることしかできません。

そんなENもMatch14の流れを上手く生かせず、1キル7位。
6位以下のチームにとっては最後のチャンスが訪れることになります。

怒涛の追い上げを見せるも、涙をのんだEN。

プレーしている彼らにとってはポイント差が分からない、張りつめた緊張感の中、最後に主役となったのはGracesBlaze(GB)でした。

丘の下の集落を陣取り、丘の上からの射線を何とか切りながら近づいてきたチームを何とか捌き切り、ついに4位まで1点差まで迫ります。

トップ3。GB以外の2チームは丘の上にいるため、絶望的な位置にも感じられましたが、ここでTetr4gon Gaming(T4G)がMTMの1名をダウンさせます。
ここが勝機と見たか、GBはT4Gの元へ一気に駆け上がり、最後の大勝負に出ました。

M3が1ノックを取るも1人、2人と次々とダウンします。
しかし最後に生き残ったSexyPr0が気力の1キルをもぎ取ると、M3が取ったノックがそのままキルに。
大逆転でPJC GFへの切符を勝ち取りました。

SexyPro選手の執念の1キル。このキルが、結果として明暗を大きく分けました。

最後の最後まで分からない展開。PJCに行ける最後のチャンスであるLBだからこそ生まれるドラマはまさに感動のストーリーになりました。

SSTとIBSGはPJCへ復帰。Phase1で2点差で泣いたMTMも昇格を果たしました。そしてGB。結果は1ポイントでの差でした。

来るGrand Final

1か月以上にもわたるPJC 2022 Phase2のアツい戦いも、今週金曜日から始まるGrand Finalで幕を閉じます。

また、今大会のGrand Finalは、11月に日本で開催されるオフライン大会、The Asia Pacific Predator League 2022の日本代表選考も兼ねており、アツい戦いとなること間違いなしです。

Weekly Stageを敵なしの強さで勝ち上がったUSGが初の国内優勝で締めくくるのか。

はたまた、新生E36が前回大会に続き優勝するのか。

あるいは、”2強食い”を果たす第三勢力が現れるのか。

要注目です!

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インタビュー・文章執筆: ノンナ Twitter
文責: Nicky

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