スウェットロッジ視察に来た?アヌビスの話
先日コミュニティのドルイド、Iさんとの話の流れで、日本の牛の頭の妖怪の話になりました。敏太郎先生のラジオで聞いて覚えた件の話を、ここぞとばかりに話すと、Iさんは嬉しそうにパソコンのほうに行き、ミノタウロスを見せてくれました。
似てますよね~!といって盛り上がります。
さらに日本の神話とギリシャの神話に共通点があること、菊の御紋とシュメールなどの中東古代遺跡にみられるシンボルが似ていることなど…
不思議話をするうちに、Iさんは、自分はエジプト神話にでてくる頭が犬で体が人間の存在を見たことがある、と言い出しました。頭が犬、というと、アヌビスでしょうか。
スウェットロッジ
サイケデリックやってました?
いいえ。何十年も前にそういう類のものはやめることにしたのです。
身長は…これぐらい、と言って背伸びして示してくれたのは、おそらく230cm から 250cm ぐらいはありそうです。
コミュニティのある「希望の森」から、海と町を見下ろしながらアデレードヒルズの尾根を30分ほどドライブしたところにマイラーという町があります。そこでIさんのお友達が定期的に主催するスウェットロッジに参加したときのことだといいます。
スウェットロッジは、ネイティブアメリカンの儀式のイメージがありましたが、北欧や韓国など、世界中で伝統的に行われているものなのだそうです。
頭が犬の大男が現れたのは、夕暮れになって儀式が終わり、みんなが談笑しているころだったそうです。
スウェットロッジは、人々が集団で儀式を行うため、開催する場には特別な空気が生まれるようです。そんな不思議な空気の中、アヌビスはどこからともなく現れ、参加者たちの間をゆっくりと歩いてまわり、何をするでもなく去っていったそうです。
Iさんの話を聞いて、私はへえええ~と感心しながら、半信半疑ながら、ちょっと鳥肌がたちます。
他に見た人はいましたか?
他の人には見えなかったようだけど、何かの存在を感じた人はいたようです。
一体何をしにやってきたのでしょうか。日本で牛の頭の妖怪が現れるのは、国難や災害の前に心配して出てくるのではと言われていると話しました。
Iさんは、わかりません、「その存在」は何も言わず、何をするでもなく、ただ人々の間を歩き回っていった、といいます。
後日談
「この話にはね、後日談があるのです。」
Iさんは話の最後に落ちをつけてくれました。
「後になってわかったことなのだけど、アデレード市街に美術館があるでしょう。」
アデレード移民博物館、アデレードの心霊ツアーで有名な場所ですよね!
「いや、そっちではなく南オーストラリア博物館です。ちょうどその時、エジプトからの展示品がたくさん到着していたそうなのです。そしてその中にアヌビスの像もあったらしい」
わあ~。観光しに来たのかしら。
ふふふ、そうかもしれませんね。と楽しげなIさん。
そのあとも、少しずつ日本の妖怪をネットで紹介したりしたのでした。