京都大学法学部に落ちた君へ
君はよく頑張った。
西日本文系の最高峰に挑戦したことは、心の底から誇っていい。
しかし、京大を諦めるにはまだ早い。
京都大学法学部には第3年次編入学という"裏口"がある。
大学には編入制度があり、在学中又は卒業後に別の大学に入ることができる。
京大法学部は、同じ法学部であっても、他大学の2年生以上から3年生として編入することが可能である。
(ただし、既に学士(法学)、学士(政治学)を取得した者は編入できない)
君がいかなる大学に進学したとしても、京都大学に編入学するという可能性は残っているのである。
もっとも、京大の第3年次編入学(以下、「京法編入」という。)は難しい。
定員10名、実際合格するのは例年4名という狭き門である。
受験者数は例年80名程度なので、倍率20倍を勝ち抜く必要がある。
それでも、編入に落ちたときは元の大学に通い続けることができるし、受かったときは京大卒の肩書とより良質な人間関係を手に入れることができる。
リスクに対してメリットが大きく、端的に言って受け得だ。
加えて、京法編入は京大生が受けることのできない試験だ。
受験生のボリュームゾーンは関関同立辺りで、これまで京大合格予定者と戦ってきた君からすれば、相手は格下になる。
「入学金を再度払いたくない」「環境を変えたくない」などの言い訳もできる。
だが、編入するかどうかは受かってから決めることで、受かる前から行かない理由を探すのは賢明ではない。
受験料3万円程度、TOEFL iBT受験料$245、及び多少の交通費さえ用意できれば、受験資格を満たす者は誰でも京法編入を受験することができる。
この制度の存在自体、知らない人の方が多数派だろう。
だからこそ、世間にバレる前に入学枠を勝ち取らなければならない。
学部入試で落ちてなお京都大学に行きたいと思えるならば、腹を括って受験計画を立て、京法編入試験日までの日々を確と生きるべきだ。
令和4年度京都大学法学部第3年次編入学合格者 Ψj