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子どもの体力

子どもの体力
内藤久士
総合リハビリテーション Vol.49 No.7 2021.7 pp663-670

Key Word;体力低下,運動習慣,小児,コロナ禍

★今回の記事はこんな方にオススメ!

・子どもに接する機会が多い方
・子どもの体力・運動能力に興味のある方


こんにちは!臨床と趣味に燃える‘テツ’です!

皆さんは子どもの頃はどのような遊びやスポーツをしていたでしょうか?私は田んぼでキャッチボールをしたり、学校やクラブで毎日のようにスポーツをしたりしていたのを覚えています。

今回は題名にある通り、子どもの体力に関する記事を紹介します。
子どもの体力と聞いて、運動機会の減少や体力低下について連想される方も多いのではないでしょうか。実際どうなのか、以下に述べていきます。


【子どもの体力の現状】

結論は「子供の体力は低下している」としていて、その要因として、主に以下の3点が挙げられます。

子どもの外遊びやスポーツの重要性の軽視
子どもを取り巻く環境の変化
(生活が便利になった、時間・場所・仲間が減った、指導者がいない)
子どもの生活習慣の乱れ

この3点があるからといって子ども全員の体力が低下しているわけでなく、体力テストの成績が高い子どもとそうでない子どもが存在し、その差が大きく「二極化」が生じているとされています。

【子どもの体力が落ちるとどうなる?】

子どもの体力低下が問題視される理由が「生活習慣の乱れ」にあります。生活習慣病と言われる肥満・高血圧・糖尿病などは中高齢者で発症することは知られていますが、その基礎的な部分は子どもの頃に確率すると考えられています。
つまり、子供の体力低下の要因とされる「生活習慣の乱れ」が身についてしまうと、大人になってからの健康や体力に影響を与える可能性が高いということになります。


【子どもの体力を向上させるために】

体力向上のためには日常的に体を動かすことが必要であるのは、火を見るよりも明らかです。ただ、子どもの頃に体を動かさない習慣や運動に対する興味の低下、苦手意識などは幼児期から起こっていると言われています。

このことに対して現在、発達段階に応じた運動プログラムであるアクティブチャイルドプログラム(ACP)という取り組みが行われています。

ACPでは体を動かすことに「面白い」と興味を持たせ、より楽しむための工夫をし「できた」、「やったぞ」という達成感を得て、「もっとやりたい」という欲求に繋げるためのノウハウが紹介されています。

【Impressions】

今回は子どもの体力について述べてきました。運動を重要視すること、体を動かす環境を作ること、生活習慣を整えること、いずれも1日では終わらず続けることが必要です。

改めてこれらを見ると、子どもに限らず大人にも同じようなことが言えますね。大人が子どもの見本となれば子供を無理なく導くこともできるように感じました。

余談ですがACPの考え方については私自身も腑に落ちるものがあり、釣りという活動(趣味)が続いているのは最初に「釣れて嬉しい、面白い」という感情から「もっと大きい魚が釣りたい」と工夫に繋がり、「もっと色々な魚を釣りたい」と欲求に繋がった結果であると、記事を読みながら納得しています。

●明日からできること!

・子どもが体を動かせるような環境を作る!
・子どもに体を動かすことの楽しさを伝える!
そのために自分から生活習慣を整え、体を動かすことの楽しさを知る!


記事:テツ@永遠の若手理学療法士

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