大手携帯キャリアから格安SIMへの乗り換え手順と注意点
大手通信キャリアから格安SIMに乗り換えるとお得なのはわかっていても、どんな手順で行えばよいのかわからないという人も多いのではないでしょうか。今回は乗り換えの際の大まかな流れと注意点についてご紹介します。
乗り換えにかかる費用は?
まず費用についてです。大手携帯キャリアで使っていた電話番号を引き継ぎたい場合はMNP(モバイル・ナンバー・ポータビリティ:携帯キャリアを変更した際、電話番号はそのままで、変更後の通信キャリアのサービスを利用できる制度)の転出手数料がかかります。MNPは大手携帯キャリア間だけでなく、音声通話に対応した格安SIMでも利用できます。転出手数料はNTTドコモとauが2,000円、ソフトバンクが3,000円となっています。
また、大手携帯キャリアの契約を解約する際は、いわゆる2年縛りの更新月以外の期間には解除料金(違約金)が発生します。「ファミ割MAX50」「誰でも割」「ホワイトプラン」など基本料金が割引になるキャンペーンは2年を過ぎるときに申請をしない限り、自動でキャンペーンが継続されるため、多くの人が解除料金を支払うことになるでしょう。この更新月以外の期間にかかる解除料金はNTTドコモ、ソフトバンク、auとも9,500円となっています。
このほかの費用としては、端末の分割支払いの残価がある場合はその費用もかかります。また、乗り換え先のMVNO(無線通信基盤をほかの事業者から借り、オリジナルのサービスを加えて提供する企業)に支払う登録手数料は、支払い先にもよりますが、3,000円程度が必要とされています。
すなわち、更新月以外にMNPで格安SIMに乗り換え、端末残金がないとすると、合計1万4,500円または1万5,500円を支払うことになります。なお、MNPに申し込むベストなタイミングは2年縛りが終わる更新月=25ヵ月目のはじめです。解除料金が発生しなければ9,500円を節約できます。更新月がいつなのかは「My docomo」など携帯キャリアのページで確認してみましょう。
MNP予約番号を取る方法とその後の乗り換え手続き
乗り換えの方法ですが、まず電話番号を変えずに乗り換えるために必要なMNP予約番号の取り方について、大手携帯キャリアごとにお伝えしていきます。
・NTTドコモ
ドコモショップに行けばその場でMNP予約番号が発行されます。または、ドコモインフォメーションセンター(ドコモの携帯電話から「151」、一般電話から「0120-800-000」)に電話するか、「My docomo」の「ドコモオンライン手続き」からもMNP予約番号を取得できます。
・ソフトバンク
ソフトバンクショップでMNP予約番号が取得できます。または携帯電話番号ポータビリティお問い合わせ窓口(ソフトバンク携帯電話から「*5533」、一般電話から「0800-100-5533」)に電話をして申し込みます。「My SoftBank」からは3G ケータイ版のみしか申し込みできません。
・au
auショップまたは一部のPiPit(トヨタ自動車の販売店に設置されている携帯電話販売店)で申し込みができます。または受付窓口(au携帯電話/一般電話共通「0077-75470」)に電話をして申し込みます。「EZweb」はスマートフォンからは利用できません。
MNP予約番号が発行されたら、格安SIMを購入します。MNP予約番号の有効期限は予約当日を含めて15日間なので、早めに購入手続きをすませましょう。転入の申し込み手続きには、MNP予約番号のほか、本人名義のクレジットカード、運転免許証などの本人確認書類が必要になります。
Webサイトで手続きできる業者ではフォームに必要事項を記入して送信し、MNP転入の申し込みと端末購入の手続きをします。手続き完了後、宅配便でSIMカードが送られてきます。あとはSIMカードを端末にセットして設定を行い、利用開始となります。
乗り換える際の注意点は?
気になるのはMNP転入の申し込みをしてからSIMが届くまでの空白期間ではないでしょうか。しかし、最近では格安SIMを販売する業者の多くは即日MNPに対応しています。
開通のタイミングを自分で指定できるので、SIMカードが届くまでは乗り換え前のSIMが使え、届いてから自宅で新しいSIMを利用できるようにすることができます。手続きの方法については、事前に確認しておきましょう。
ほかの注意点としては、SIMカードのセットは慣れないと戸惑うかもしれません。自分の端末ではどのようにSIMカードを着脱するのか、事前にネットなどで調べておくと安心です。SIMを挿したあとの設定は、各MVNOのサイトに示されているのでそれに従いましょう。
ネットでの手続きですませられる格安SIMへの乗り換えは口頭で説明を受けない分、不安になることもあるかもしれません。上記のような注意点もありますが、大まかな流れを知っておけば、それほど難しいものではありません。乗り換えの際は、ぜひこの記事を参考にしてください。
7回の転職後、36歳の時に「新世界ボウリング.com」を創業し起業。ボウリングを上達法やオリジナルグッズを企画販売する事業を展開。その経験やビジネスノウハウを提供するコンサルティング事業を行いマーケティングプロデューサーとして活動中。新SEKAIビジネスクリエイター