◆自己免疫疾患である多発性硬化症と感染症。抗酸化の母、グルタチオン体内合成の方法
https://x.com/SelfRetreat12/status/1854037926604415236
多発性硬化症の発症の原因について、コロナ感染症がありますか?
多発性硬化症(MS)の発症原因として、新型コロナウイルス感染症(COVID-19)が直接的に関与しているという明確な証拠は現時点ではありません。しかし、MSの発症メカニズムと感染症の関連性については、以下のような点が考えられています:
ウイルス感染の関与:
MSの原因は完全には解明されていませんが、若年期におけるウイルス感染が引き金となって自己免疫反応を引き起こす可能性が示唆されています。具体的には、ヘルペスウイルスやレトロウイルスなどが言及されていますが、COVID-19を引き起こすSARS-CoV-2については現時点で直接的な関連は示されていません。自己免疫反応:
MSは自己免疫疾患と考えられており、何らかの要因で免疫系が自己の組織(中枢神経系のミエリン)を攻撃することで発症します。ウイルス感染を含む外的要因が、この自己免疫反応を誘発する可能性があります。遺伝的要因と環境要因:
MSの発症には遺伝的要因と環境要因が複雑に関与していると考えられています。特定の遺伝子マーカー(ヒト白血球抗原)を持つ人や、温帯地域で育った人がMSを発症しやすい傾向があることが知られています。COVID-19とMSの関係:
現在のところ、COVID-19がMSの直接的な原因となるという証拠はありません。しかし、MSの患者さんに対しては、COVID-19ワクチン接種が強く推奨されています。これは、MSの患者さんがCOVID-19に感染した場合の重症化リスクを軽減するためです。継続的な研究の必要性:
MSの原因解明と、COVID-19を含む様々な感染症との関連性については、今後さらなる研究が必要です。
結論として、現時点でCOVID-19がMSの直接的な原因となるという証拠はありませんが、MSの発症メカニズムには様々な要因が複雑に絡み合っており、ウイルス感染を含む環境要因が何らかの形で関与している可能性は考えられます。今後の研究によって、より詳細な関連性が明らかになる可能性があります。
多発性硬化症の診断はどのように行いますか?
多発性硬化症(MS)の診断は、以下のような方法で行われます:
問診と神経学的診察:
症状の時間的・空間的な多発性を確認します。
神経学的診察により、病巣の部位や範囲を推測します。
MRI検査:
MSの診断に最も重要な検査です。
脳、脊髄、視神経の病変を確認します。
T2強調画像で高信号となる病変(T2病変)を脱髄病変として評価します。
ガドリニウム造影剤を用いて、活動性の高い炎症病変を同定します。
髄液検査:
腰椎穿刺により髄液を採取します。
オリゴクローナルIgGバンドの出現やIgGインデックスの上昇を確認します。
これらは中枢神経系の炎症を示唆します。
電気生理検査:
視覚誘発電位(VEP)、体性感覚誘発電位(SEP)などを測定します。
脱髄による神経伝導の遅れを評価します。
診断基準の適用:
2015年の厚生労働省の診断基準や、国際的に用いられるMcDonald基準などを適用します。
空間的多発性(DIS)と時間的多発性(DIT)の証明が重要です。
他疾患の除外:
MSに類似した症状を呈する他の疾患を慎重に除外する必要があります。
診断には、これらの検査結果を総合的に評価し、経験豊富な神経内科医が判断を行います。単一の検査だけでなく、複数の検査結果と臨床症状を組み合わせて診断を確定します。
多発性硬化症の症状について詳しく教えてください。
多発性硬化症(MS)の症状は、中枢神経系のどの部位が影響を受けるかによって多様です。主な症状は以下の通りです:
視覚症状:
視力低下や失明(主に片眼)
複視
眼球運動の失調
視界のぼやけやかすみ
感覚症状:
しびれ
ピリピリ感
痛みや熱感
かゆみ
触覚の低下
運動症状:
筋力低下
歩行困難
バランス維持の困難
協調運動障害
振戦(ふるえ)
こわばり
膀胱・腸症状:
尿失禁
便失禁
便秘
認知・精神症状:
軽度の認知症
うつ
感情の不安定
その他の症状:
異常な疲労感
話し方が遅く不明瞭になる
性機能障害(勃起障害、オルガスムに達しにくいなど)
これらの症状は、再発と寛解を繰り返すのが特徴です。初期症状としては、腕や脚のしびれ、視力の異常、筋力低下などが現れることが多いです。病気の進行に伴い、症状は徐々に悪化し、後期には歩行困難や車いす生活を余儀なくされる場合もあります。症状の現れ方や進行速度は個人差が大きく、患者によって経過は様々です。早期診断と適切な治療により、症状の進行を遅らせることが可能です。
ラパマイシンは多発性硬化症に適応薬ですか?
現在のところ、ラパマイシン(シロリムス)は多発性硬化症(MS)の公式な適応薬ではありません。ラパマイシンは主に以下の用途で承認されています:
臓器移植後の免疫抑制剤
リンパ脈管筋腫症(LAM)の治療薬
結節性硬化症の皮膚病変に対する外用薬(ラパリムスゲル)
多発性硬化症に関しては、ラパマイシンの効果について研究が進められている段階です。ラパマイシンのmTOR阻害作用が自己免疫反応を抑制し、MSの症状改善に寄与する可能性が示唆されていますが、現時点では臨床試験の段階であり、MSの標準治療薬としては確立されていません。MSの治療に関しては、現在承認されている疾患修飾薬(DMTs)や症状緩和薬が使用されています。ラパマイシンのMS治療への応用については、今後のさらなる研究結果を待つ必要があります。
コロナワクチン接種後の眼炎症性疾患のリスクはどれくらい
コロナワクチン接種後の眼炎症性疾患のリスクについて、以下の重要な情報が得られています:
東京大学の研究結果:
対象: ワクチン接種者99,718人
結果:
初回接種から21日以内に29人が眼炎症性疾患を発症
2回目接種から84日以内に79人が眼炎症性疾患を発症
コロナワクチン接種後に失明した友達がいます。その背後に多発性硬化症があるということですか?
多発性硬化症という病気の実相と、治療薬の作用機序について教えてください
多発性硬化症(MS)は、中枢神経系(脳・脊髄・視神経)に影響を与える自己免疫疾患です。この病気の主な特徴と治療法について説明します。
多発性硬化症の実相
病態メカニズム多発性硬化症では、免疫系が誤って自身の神経系を攻撃します。具体的には、神経線維を覆うミエリン(髄鞘)が炎症によって破壊され、脱髄と呼ばれる状態になります
この結果、神経信号の伝達が阻害され、様々な神経症状が現れます。症状MSの症状は多岐にわたり、以下のようなものがあります:
視力障害
運動障害
感覚障害
認知機能障害
排尿障害
これらの症状は、脳や脊髄のどの部分が影響を受けているかによって異なります
発症要因MSの正確な原因は不明ですが、以下の要因が関与していると考えられています:
遺伝的要因
環境要因(日照時間の短さ、ビタミンD不足など)
ウイルス感染
疫学日本では比較的まれな疾患でしたが、近年増加傾向にあります。現在では10万人あたり10人以上の患者がいると推定されています。女性に多く、平均発症年齢は30歳前後です
治療薬の作用機序
多発性硬化症の治療には、主に以下の2つのアプローチがあります:1. 急性期治療急性期には、ステロイドパルス療法が行われます。これは、炎症を抑える副腎皮質ホルモン剤を大量に短期間投与する治療法です
。2. 病態修飾療法長期的な治療には、病態修飾薬が用いられます。これらの薬剤は、免疫系の働きを調整することで、再発を防ぎ、病気の進行を遅らせることを目的としています。主な病態修飾薬とその作用機序は以下の通りです:
インターフェロン:免疫調整作用を持ち、炎症を抑制します。
フィンゴリモド:リンパ球の中枢神経系への侵入を阻害します。
フマル酸ジメチル:抗炎症作用と神経保護作用があります。
ナタリツマブ:リンパ球の中枢神経系への侵入を阻害します
新しい治療薬:ケシンプタ2021年に承認されたケシンプタは、これまでの治療薬とは異なる特徴を持っています。この薬剤は、B細胞を標的とする抗体療法で、MSの病態に関与するB細胞を選択的に減少させることで効果を発揮します
。多発性硬化症の治療は、患者の状態や症状の程度に応じて、これらの薬剤を適切に選択し組み合わせて行われます。早期診断と適切な治療により、症状の軽減や進行の抑制が期待できます。
MSの初期症状はどのようなものですか
MSの治療法にはどんなものがありますか
MSの進行を予防する方法はありますか
MSの診断方法にはどんなものがありますか
MSの原因は完全に解明されていますか
抗酸化の母、グルタチオン体内合成の原材料は?ニンニクの硫黄化合物とアプラナ科の野菜以外に何がありますか?
グルタチオンは体内で合成される重要な抗酸化物質であり、その原材料と合成過程について説明します。また、グルタチオン合成を促進する食品についても触れていきます。
グルタチオンの原材料
グルタチオンは3つのアミノ酸から構成されるトリペプチドです:
L-グルタミン酸
L-システイン
グリシン
これらのアミノ酸が体内で結合することでグルタチオンが合成されます
グルタチオン合成を促進する食品
ニンニクの硫黄化合物やアブラナ科の野菜以外にも、グルタチオン合成を促進する食品があります:
含硫アミノ酸を含む食品
卵
肉類(特に鶏肉や牛肉)
魚介類
システインを含む食品
乳製品(特にホエイプロテイン)
ナッツ類(特にクルミ)
豆類
ビタミンCを含む食品
柑橘類(オレンジ、レモンなど)
キウイ
パプリカ
セレンを含む食品
ブラジルナッツ
マグロ
ひまわりの種
アルファリポ酸を含む食品
ホウレンソウ
ブロッコリー
トマト
これらの食品は、直接グルタチオンを供給するわけではありませんが、グルタチオンの合成に必要な栄養素を提供したり、合成を促進したりする効果があります。
グルタチオンの重要性
グルタチオンは細胞内で合成され、活性酸素種や求電子的化合物と反応して、自身は酸化型グルタチオン(GSSG)やグルタチオン包合体(GS-X)となります
この過程で、グルタチオンは以下の重要な役割を果たします:
活性酸素種の除去(抗酸化作用)
生体異物(毒物)の解毒
酸化ストレスの軽減
グルタチオンは、がん化学療法から薬剤耐性、生活習慣病に至るまで、様々な病態と深く関わっています。そのため、グルタチオン代謝や合成に関わる酵素やトランスポーターが、重要な創薬ターゲットとして注目されています
以上の情報から、グルタチオンの合成を促進するためには、バランスの取れた食事を心がけ、特にタンパク質、ビタミンC、セレンなどの栄養素を十分に摂取することが重要だと言えます。