◆DHAは脳の必須の栄養素。サバ、イワシ、鮭など
脳の健康と機能維持には、オメガ3脂肪酸、特にDHA(ドコサヘキサエン酸)が重要な役割を果たしていますね。DHAは脳の細胞膜の主要成分として、神経伝達に直接関わり、シナプスの形成と維持を支えています。これにより、情報の伝達がスムーズになり、記憶力や認知機能の向上に貢献します。
また、DHAはシナプスの数を増加させ、その働きを強化することで、神経ネットワーク全体の効率を高めています。この神経ネットワークの強化が、学習能力や情報の処理速度の向上につながると考えられています。
DHAがどのように情報を伝達するかに注目すると、実際にシナプスでの神経伝達物質の放出や受け取りを調整し、脳内のコミュニケーションを円滑に保つ役割も担っているのがわかります。この調整機能が、脳の健康や適切な情報伝達をサポートするため、日々の食生活でDHAを適量に摂取することが重要です。
DHAの摂取と認知機能維持、脳萎縮抑制、老化遅延に関するエビデンスは以下の通りです:
脳体積の維持:
国立長寿医療研究センターの研究によると、DHAやEPAの摂取量が多い日本人高齢者では、側頭皮質の体積減少が抑制されることが示されました
認知機能の維持:
DHAを補うことで、注意力や作業記憶などの認知機能が維持される可能性が報告されています
脳の健康維持:
DHAやEPAの摂取は、加齢に伴う局所脳体積の減少を抑制し、高齢者の脳の健康維持につながる可能性が示唆されています
認知機能低下リスクの軽減:
アラキドン酸(ARA)の摂取量が多いと、前頭皮質の体積変化量の減少が小さく、認知機能低下のリスクも低いことが見出されました
長期的な効果:
この研究は2年間の縦断的解析に基づいており、DHAやEPAの摂取が長期的に脳の健康に寄与する可能性を示しています
日本人集団での確認:
これまでの研究は主に魚介類の摂取が少ない欧米諸国からの報告でしたが、この研究では魚食の多い日本人集団でも同様の効果が確認されました
これらのエビデンスは、DHAを含む多価不飽和脂肪酸の摂取が、認知機能の維持、脳萎縮の抑制、そして結果として老化の遅延に寄与する可能性を強く示唆しています。ただし、これらの効果を最大限に引き出すためには、バランスの取れた食生活や適度な運動など、総合的な健康管理が重要です。
DHAを摂取するための具体的な食事の例は
DHAとEPAの摂取量が認知機能に与える具体的な効果は
日本人と欧米人のDHA摂取の違いは
ARAの摂取が認知機能に与える効果は
DHAを含む食品の栄養素の詳細は
DHAの働き。
脳は水分を除くと60%は脂質でできている。
オメガ3脂肪酸が脳の中25%に存在。
そのオメガ3脂肪酸の内、97%がDHA。
主に、脳の細胞膜を形成している。
DNAは情報を伝達する過程にも関わっている。
DHAは、神経伝達のシナプスを作ったり、維持することに関わっている。DHAはシナプスの数を増やし、働きを向上させてくれる。
DHAは実際の情報の元となる神経伝達物質の出方や受け取り方を調整している。
これによって細胞同士の情報伝達をスムーズにしています。
さらに、DHAはレゾルビンなどの抗炎症物質となって炎症反応を抑制する。また、DHAは酸化ストレスからのダメージからも細胞を守ってくれるので、神経細胞の寿命を延ばしてくれる。
DHAは、脳のゴミのお掃除機能も持っている。
アミロイドβの蓄積の抑制作用。
さらに、DHAはアミロイドβの分解を促進する。
新しい細胞の新生を助けてくれている。
さらに、DHAは脳の栄養であるBDんFも増やす。
魚とオメガ3脂肪酸は、アルツハイマー型認知症の発症を抑制した。
DHAが多い人は、認知機能の低下や脳の萎縮が低いことが分かっている。DHAは脳の老化を遅らせる。
DHAは脳の健康を守る必須脂肪酸。
身体内では作れないので、新鮮な魚を2日に1度食べることを心がけましょう。