③■#消えた銃弾 何故、後方遮蔽用選挙カーは配置されなかったのか?~安倍晋三元総理、暗殺事件の深層究明~をミステリー小説で描く
第三話
本文
ギブソンが応答した。
「この疑義は、警察力の低下で済ませられるような事件ではないようだ。奈良医大の福島教授の記者会見と奈良県警法医学の見解が真っ向から事実に大きな開きがあるんだからね。まず、奈良医大の福島教授は、頸の中央から右に数cm、2つの入射口の傷跡、この入射口は、山上の位置からでは、打ち込めない傷になる。これは、決定的な山上犯行説を打ち消す証拠だよ。福島教授は、記者会見で、右鎖骨あたりから銃弾の入射口を手で示し、心臓に向けての動きを示した。心臓周辺が傷ついて体内では大量出血で、ほぼ即死に近い状態だったようだ。安藤元総理は現場ではほとんど外に出血の痕がなかったが、内部での損傷は激しかったようだ。マイクにかすった傷があったし、安藤元首相の手の甲にもかすった傷があった。山上容疑者から発射された手製の鉄玉による損傷だろうと推察できる。福島教授は、当日の質問には、すごく慎重に答えていたね。まず、この頸の2か所の入射口の角度からの狙撃犯がいたことになる。この銃創からの殺傷による大量出血が致命傷になっていたこと事態は間違いないはずだ。何故なら、福島教授が嘘をつく理由がないからね。」
安音は、応答した。
「報道の細かい点を確認するわね。治療にあたった福島教授によると、『安倍元首相の死因は、心臓と、胸部の大血管損傷による失血死だった。前頸部に2カ所銃創があり、その傷の深さは心臓に達し、心室に穴が開いた状態だったという。心臓の傷自体は大きなものがあった。胸部の大血管に損傷があった。』と福島教授の会見内容が伝えられているわ。鎖骨破損は語られていないわね。」
ギブソンが答えた。
「それなのに、奈良県警察本部は安藤元総理大臣の遺体の状況について、午後7時すぎから行った検視の結果、左肩と首の前の部分にだ円形の銃創を確認したと説明した。これは、単なる先入観による過ちなのか?それを超える捏造なのかを第三者の捜査機関が捜査すべきほどの不一致ではないのかと思うよ。この疑義に対して、憲法オンブズマン、市民オンブズマン、警察内部の良心が立ち上がらないなんて、冤罪事件の温床を放置しているようなものだよ。」
二人は、賛美歌のCDを流しながら、祈りと瞑想の時を持とうということに合意した。突然、安音に、閃いた曲は、「悩む世人のために」新聖歌 438番だった。
「悩む世人(よびと)のために
咲き出でし花あり
その香 今や世界の
隅々に及べり
香り妙なる シャロンの野花よ
来たり開けや この心の中に
花はまずガリラヤの
海辺に咲き出でて
囚人(めしうど)を解き放ち
病めるをば癒しぬ
香り妙なる シャロンの野花よ
来たり開けや この心の中に
心無き国人に
踏まれ散らされしが
その根より萌え出でて
今や世界に満つ
香り妙なる シャロンの野花よ
来たり開けや この心の中に」
これは預言者イザヤによって神の言葉が、
成就するためである。「ゼブルンの地、ナフタリの地、
海に沿う地方、ヨルダンの向こうの地、
異邦人のガリラヤ、暗黒の中に住んでいる民は大いなる光を見、
死の地、死の陰に住んでいる人々に、光がのぼった」。
この時からイエスは御国の教えを宣べ伝えはじた。
「悔い改めよ、天国は近づいた」
マタイによる福音書 5章 14-17節
安音は、続けた。
「そう、この右の頸の根本の二つの入射口の角度から、市民が推察したのが、奈良一区選出の衆議院議員、小林克則氏の兄弟が所有している大和ビルからの狙撃犯の存在だ。一時、マスコミがヘリから事故現場を撮影して回っている報道に、大和ビルの屋上に、狙撃犯のテントが張られていて、それが、事件直後に撤去されているという実物映像がTwitter上で話題になったわ。それを追求していた内科医のドクターKのその後の動きが怪しいんだわ。市民として、実証見分などの見解をYouTubeに上げて、深層究明していた市民の間でも最も知られている、いわゆる、インフルエンサーと言った役割を果たしていた人物なのよ。ところが、彼のツイートによると、ソゲキハンという人物から、これ以上の追及をしない代わりに億単位のお金の提供の話しが来ている。誘惑に負けないように応援してね。次のツイートはすでに振り込まれていたから、もう映像を上げることはできない。次のツイートは、振り込まれたこのお金の投資先を求めるだった。彼に直接Twitterのダイレクトメールで、連絡を取って、課税の問題もあるからと知らせると、彼からは、納税はしますだった。山上被告の弁護士からも協力要請の連絡が入っているとのことだった。私も協力したいから弁護士との連絡を繋いでくれと連絡したが、なしのつぶて。つまり、ドクターKへの振り込み先を捜査すれば、ソゲキハンの手掛かりが見つかるのだ。安音は、徳島検察庁の検察官にはこの内容は伝えているけど、いっこうに捜査している様子はないわ。つまり、検察官もただの公務員で、今だけ、ここだけ、自分だけなのよね。本物の検事だったら、内密にも動いているはずよ。正式な告発状が上がらなくてものね。そして、当然のことながら、情報提供者には、捜査用報償費が支払われるべきなのよ。」
ギブソンが続けた。
「ところが、高知県警は、この捜査用報償費を裏金として積み上げていたんだよね。高知新聞社に残っている記録を読むと、南署の所長なんか、1000万円も公金横領で受け取ったままなんだからね。高知県警は、裏金の配分を、所得税を支払う必要のない年末手当として職員に配分していたんだ。命がけで働いているのに、公的なお給料が安すぎると考えてね。でも、どこでもそうだけど、その裏金の支配を握っている人物が自分の懐に、多く入れるわけだ。下っ端は半端な年末手当しか受け取れないのに、この犯罪を警察は組織ぐるみで行っているんだからね。検察は、次席検事以上にならないと、この裏金の配分にあずかれない仕組み。これは、高知検察庁次席検事三井環さんが内部告発しているわ。彼は、検察庁から微細で逮捕され、収監され、弁護士資格まではく奪された。良心の人がいつもこのような不利益を被るような社会は健全ではない。裁判所は、一般事務員の労働手当を公の手続きでは確保できないから、裏金を作って、正義の分配として、裏金帳簿で運営しているという仕組み。3つの機関ははそれぞれに裏金の扱いが違うわけだけど、詐欺、横領であることは間違いない。警察官は、みんな、捜査用報償費の領収書にサインして、私文書偽造罪を犯していたんだからね。僕は、その罪は犯せませんと最期まで、良心を貫いた愛媛県警巡査部長、仙波敏郎さんは、退職間際にオンブズマンに洗いざらいこの裏金実態を証言してくれた。彼は、良心を貫いたために出世の道を閉ざされ、ずっと不利益を被っていたんだ。彼のこの良心の闘いは、国賠訴訟で裁判所が認定してくれている。ウイキペディアには、2008年、国家賠償訴訟、高松高等裁判所が県の控訴を棄却、県側上告断念により勝訴確定とあるわ。高知県警の裏金事件は、高知県警内部からの情報提供の資料がオンブズマンにもたらされて、オンブズマンは、高知新聞に持ち込んだ。高知新聞は、この裏金問題を大大的に取り上げ、報道した。そして、県民の知るところとなったわけだけど、その後の追及がどうなったかと言うと、橋本大二郎は、奥さんの連れ子の婦女暴行事件を県警にもみ消してもらう代わりに口を閉ざした。高知新聞もどこかからの圧力で、報道しなくなった。一部の良心的な記者たちによって、高知新聞社の裏金で検索すると一部始終が見られる状況は残しているけれど。報道機関というのも深層究明を怠って、真理をありのままに見ることをやめてしまう。圧力に弱い面があるんだね。」
安音は、続けた。
「私たちは、全てをお見通しになっておられる神様に嘘はつけないから、神様がお望みの事、真実にのみ仕える立場だから、きっと、神様に聴き従っていれば、イエスの弟子の秘跡の業を行うことができるはずよ。私たちが諦めたら、この闇に光を当てることはできないのよ。この安藤さんの後方の空白は、意図した故意ののものであることは間違いないわ。あまりにもできすぎているのですもの。自民党の撮影者が、直前に、前に動いて、撮影し始めて、例の大和ビルにサインを送っているのよ。そして、彼は、銃撃を知っていたかのように、素早く、銃撃が行われる前に、安藤さんから離れる方向に逃げているのよ。これは、ツイッター上で話題に上って、みんながおかしいわよねって、この素早さは、と誰もが同意した場面なのよ。この撮影担当者は、共犯者だと思うわ。間違いないわ。彼は、この銃撃を事前に知っていた動きをしているわ。映像が残っているのだから、警察や検察は彼を捜査すべきなのよ。ネット上の情報も私は、消されるだろうから、残しているわ。」
ギブソンが続けた。
「そして、後方警備担当者が、銃撃事件の直前に、前方警備のために、カードレールの中に入っていた。誰なんだろう。これを指示した人物は。自民党関係者じゃないのだろうか?これは、なぜ、警察庁の報告書でも人物を特定していないのか。もし、奈良県警のみならず、警察庁本部もグルっているとなると、岸田首相が怪しくなるね。後方警備担当者が、ガードレールの中に入った、これを合図に、山上が動いたんだからね。山上に向けてサインを送っていた人物たちも浮かび上がっている。山上を背後から操っていた怪しい眼鏡の女性の姿や山上を追おうとしていた警察官にまともに体当たりして、転んだ女性もいる。警察官の動きを制御したともいえる。このスっ転んだ女性もTwitter上で話題になっていた。山上の周りにこの組織的な犯罪をやり遂げる共犯者がうようよいたってことになるんじゃない?」
令和4年7月8日に奈良市内において実施された安倍 晋三元内閣総理大臣に係る警護についての検証及び警 護の見直しに関する報告書
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#残された謎
#消えた銃弾
#奈良県警の闇
#自民党奈良県支部の闇
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