英語のことわざをどのように選んだか
たくさんの英語のことわざから敢えてここでは1000則を選び出したわけであるが、これは想像以上に大変であった。
7冊の英語のことわざの本と、1200則ほどの英語のことわざを紹介したホームページから合わせて5810則の英語のことわざを採取した(下記)。
使用した文献
1)現代英語ことわざ辞典 戸田豊 著 リーベル出版
2)テーマ別英語ことわざ辞典 安藤邦男 著 東京堂出版
3)英語のことわざ 秋本弘介 著 創元社
4)日本語で引ける 英語のことわざ集 佐々木功 著 英語名言研究会
5)活用 英語のことわざ230 岩田一男 著 吾妻書房
6)なるほど英語のことわざ事典 ウイリアム E. ダイン 工藤恵子 著 PHP研究所
7)英語の諺・古言の研究 篠田武清 著 篠崎書林
8)ネット 英語ことわざ辞典 https://eigokotowaza.net
この中には複数の文献に跨(またが)って収録されているいるものが多数ある。広く使われていることわざは、採用した8種の文献全部に収録されていた。これを頻度8と呼ぶものとする。同様に、7つ文献に収録されているもの、6つのものに、・・・2つのものに収録されてるものを頻度7、頻度6・・・頻度2 と呼ぶ事とする。1つの文献にしか収録されていなかったものを頻度1とする。その分布を下の表に示した。
この中から1000則を選び出したのである。まず頻度の高いものに注目した。また、ことわざを構成する単語数の少ないものに注目した。
初めは1000を意識せず、まずはざっと、3単語まではほぼ全部。4ー7単語までは頻度2以上のものを、そして、8単語以上のものは頻度3以上のものを選んだ。
そして、頻度が少なくても、よく耳にするもの、言い回しの面白いもの、あと、自分が好きな言葉を選んでいった。すると全部で1520則のことわざが選び出された。とにかくこの中から1000を選ぶよりもこれらをまずは覚えることを心がけた。暗記の過程は2部に示す。
ところが 一通り暗記をして、1000を選ぼうと思ったがなかなかうまくいかない。目移りもする。
そこで、無理に1000則を選ぶことを諦め、もう一度最初から暗記をした。
やってみると、There's とThere is のように同じものでも訳されているものがある。
また、In wine, there is truth. と There is truth in wine. というものもあった。
ここでいうと簡単にパソコンで「検索」などを使うと出てくるように思われる方もおられると思うが、そうはうまくいかない。検索でももちろん拾えるが、暗記しながら見ていき、「そういえば」となってチェックしてわかるものも多いのが現実であった。
このようなものを落としていって、かつ、3単語まではほぼ全部。4ー7単語までは頻度2以上のものを、そして、8単語以上のものは頻度3以上のものを選ぶと合計で910則あった。
今度は逆に90則ほどを新たに選ぶと良いわけだ。再び暗記しながら、頻度が少なくても良いものを拾っていった。一通りすると今度は1100則となった。
今度はここから100則を落とす。同じようなことを言っているもの。
あと、冠詞だけが異なるものもある。例えば、One とか A とか The のようにである。
相変わらず、There's とThere isのような略されたものも出てくる。
最後は998則になったり、1001則になったりして、微調整をして1000となったわけである。
結局、1520則のことわざを暗記した。厳密にいうと全部暗記できたわけでもないし、こうしている間にも忘却は進んでいる。しかし、7-8割は覚えたので、1000則は覚えているものと思う。
いろいろと苦労はしたがこのようにしないと、本当の意味で1000を選ぶことはできないであろうと思う。納得のいくものを選べたものと自負している。
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