都立中は私立組が併願できるか
都立中学以外の問題をほとんど見たことが無いので、東京都以外にお住いの方の参考にはならない話です。
都立中学の適性検査は作文型の問題と問題文がやたらと長い教科複合型の問題とからできている。
学校により、内申点の比重や配点が異なるし、適性検査も標準問題に何を加算するかが学校ごとに異なるので、学校ごとに多少対策が異なってくる。
作文型の出題はここ10年近く出題形式が同じなので、よっぽどのことが無い限り形式が変更されることはないのでしょう。
作文型は、「個性的な自分を主張するような文章を書かないといけない。」と勘違いしている人がいましたが、そんなことはありません。求められているのは出題にきちんと答えているかどうかだけであり、その内容についてはほとんど見ていません。当然ですが、入試の時に書いた内容で「ぼくは生徒会長に立候補して学校を良くしたいです」などと書いてあったとして、実際に立候補しなかったからあとで何か言われることは絶対にありません。
極端な話ですが、ありきたりで採点者の心に全く残らないくらいの文章の方が点数としては高いと思われるのです。
この作文だけは訓練をしないと書けるようになりません。私立併願組はここだけはしっかりとやる必要があります。
教科横断型の問題の方です。
なぜか、会話形式になっていて出題されることが多いのです。
私立中学の入試問題では3行で終わるような内容をわざわざ20行近く使って聞いてきます。
私立中学との併願組からすると、本当に「まどろっこしい」問題です。
そして、回答が一つとは限らない問題が出題されます。
私立併願組からすると、慣れないことなので一瞬戸惑いますが、正解が複数あることを理解できていればすぐに慣れてきます。
と言うわけで、都立一本に絞って学習を重ねている人よりも、私立対策を十分に重ねてプラスアルファをやる余裕がある子にとっては、都立中は受験しやすいと言えるでしょう。
都立中のメリットはまずは学費が安い事。そして、「次世代リーダープロジェクト」の海外留学を破格で高校1年生~高2で行けるので、大学受験も問題なく出来ること。
ただし、私立中学とは明らかに生徒の質は異なります。
都立中も受験してみるのは悪いことではないと思っています。
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