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【米大統領選決着】トランプ前大統領の大統領返り咲きで抑えておくべきポイントと考察

【132年ぶりの返り咲き大統領トランプ】
トランプ大統領になり抑えておくべきポイントをまとめてみました。

①経済政策

◉法人税や所得税大減税の恒久化→株高ドル高
◉残業手当、社会保障給付の非課税化→ドル高
減税財源は関税を充てるとされている。それでも賄えないとされ…10年間で7兆7500億ドル(1200兆円)の債務増加をシンクタンクが試算。要は足りない分はドルを刷るということ。
➡️インフレ再燃懸念
◉エネルギー政策→化石燃料拡大で企業コスト低下を目指す。エネルギー分野の押し上げで株高
◉関税UP(全ての輸入品に10%の関税と対中関税60%超へ引き上げ)→世界への影響が懸念されてる。→不透明感
➡️中国産製品の価格高騰は購買意欲低下に繋がる可能性があり景気後退懸念、リセッション懸念となる。
◉移民政策→不法入国者の即時強制送還復活と移民ビザ発給制限で治安回復を狙う。政権交代時に議会の承認が必要のない大統領令での強制送還を示唆。言ったことはやるといったアピールを大統領就任初日に行なうと見られる。

②外交政策

◉対EU貿易→EUについて「彼らはわれわれの車や農作物を買わずに、膨大な量の車を売っている。代償を払わせる」と発言しており関税含め関係悪化が懸念されている。
EUの貿易大国ドイツで特に警戒が強まっている。
➡️欧州インフレ再燃もある。
◉対ウクライナ→撤退を示唆。まず軍事支援をやめると言っている。そして欧州加盟国が防衛費の負担を増やさなければ、ロシアが将来、欧州を攻撃しても防衛しないと述べていることからもNATO脱退すらチラつかせている。
トランプ外交ではEUとの関係悪化、ウクライナ支援を止めることで地政学リスクがどう変化するのか注目されている。
「降伏」による早期の戦闘終結を実現させたいロシアは、米大統領選で、ウクライナに停戦圧力を加えたり軍事支援を停止したりする可能性がある米共和党のトランプが勝利したことを歓迎しているとみられる。
ペスコフ露大統領報道官は6日、「プーチン大統領は一貫して対話に前向きだ」とトランプとの電話会談を排除しなかった。ウクライナでの停戦に向けて米国が動くかどうかをロシアは注視するとも述べた。
➡️ロシア有利な停戦があるのでは?
◉対イラン→2017年から4年間の大統領任期中、トランプはそれまでの米外交政策を変更してエルサレムをイスラエルの首都と認定するなど、同国寄りの政策を貫いた。
特に戦闘が続く現在では、激しい攻撃で高まる国際的批判をかわす上でも最大の後ろ盾になるとの期待が大きい。
イスラエルのネタニヤフ首相は6日、トランプが勝利したことを受け、「歴史的に最も偉大な(大統領への)復帰だ。米国の新たな始まりとなる」と祝意を示した。
➡️中東情勢はエスカレーションの可能性が高い。

《まとめ》

諸々見ていくと最初よくても徐々にツケがまわってくるイメージですかね。
それもバイデン政権が偽装といって良いレベルの雇用統計からも分かる様に労働市場の中身は危うい。
株高にわく米株式市場ですがトランプ政権になって強硬外交やドルの方向感に一貫性がない経済政策は方向感が出にくい相場となるのでは?ただしインパクトは与えてくるトランプ大統領なのでSNSでトランプ砲を適度に放つことでボラティリティは継続。
米経済を見ると景気後退へ入っていくのではと思われます。
住宅販売が数十年ぶりの低迷となっておりここに金利高がリスクとなり経済が回らなくなってくる懸念が出てます。
アメリカは家買って車買って色々買って経済が回る仕組みです。買うタイミングを利下げと見てた潜在顧客は利下げになってもインフレ再燃ならまだ買えないという状況になっています。
家買わないとなると諸々の買い替えもなくなり消費は低迷していきます。保守的思考とは違うトランプ大統領が今以上、バイデン政権以上を目指してくるのが自然ではありますが株価は高値圏。別にめちゃくちゃ下がってる状態での移行じゃありません。
株式市場の頭打ち感は経済の頭打ち感とも捉えられ景気後退へ突っ走る可能性がありますね。

まずはご祝儀相場がどの程度なのか見極めて平時の相場状況に対応できる様にしていきたいですね。
ハリス、トランプどちらにせよ今の米経済状況は貧乏くじ引かされる巡り合わせっぽいですね。
日本を見れば岸田政権で発覚した裏金問題という貧乏くじを引かされた石破政権の様にタイミングってあるので悪いタイミングになんでもやっちゃうトランプは危険な香りもするわけですね。
それは景気後退と対欧州ではないかなと思います。
中東情勢はもう抑えが効きません。
ウクライナはもう支援なくして戦闘継続はできません。米があっさり手を引いても欧州各国は支援をやめなければ欧州各国は疲弊していきます。
その上、アメリカから関税や経済制裁すらあり得る状況です。
欧州目線からするとトランプ大統領の返り咲きは残念だったのではと思われます。

今後の動きについてしっかり分析しドル高からドル売りに転じる場面を見極めていきます。

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