見出し画像

FXトレードにはいくつも戦略がある。深掘りすべきは手法以上に『戦略』だ!①

◉なぜ戦略を深掘りすべきなのか?深掘りの契機は『大きな敗戦』と戦略ミス

日銀金融政策決定会合の日に下落も想定した上で『円安方向』へポジションを構築しました。
下落の想定下げ止まりゾーンもそこまで大きく誤差はなくあくまでも想定内の値動きでした。
ただし大惨敗となりました。
そこにはポジションを構築したときから損切までにいくつかの裁量判断に狂いが生じたことで大惨敗に至ったと考えています。
そこで重要なのはドル円を買ったことが悪いのではなくどこから買ったか?いつから勝負判断をしたか?
要はトレード戦略です。
その日の値動きを分析し、その週の流れを考察しテクニカル分析、ファンダメンタルズ分析、チャートパターン分析、一般投資家や投機筋のポジション動向を把握し戦略を立ててトレードしていて戦略で負ければもともこうもない。
そこで『トレード戦略』にクローズアップして深掘りしていこうと損切り直後からレポートを作成しています。

◉トレード戦略の種類と相場との相性

トレード戦略の特徴①

①押し目買い・戻し売り戦略

〇王道の短期逆張り、中長期順張りのトレード戦略
例)ユロドル

日足はレンジの半値、200日移動平均線近辺を推移
高値圏でダブルトップを形成し200日移動平均線を割ってきた。レンジの安値圏までの下落期待
4時間足ネックライン下抜け後の下げ止まりと反転上昇中
安値切り上げ、高値切り上げでネックラインまで引きつけてからの下落を狙いたいところ
1時間足下落チャネルを上抜けし安値切り上げ、高値切り上げし転換示唆
上昇チャネル上抜けするも次の安値の切り上げで上昇角度が見極められる状況
15分足上昇中の下落

短中期では押し目買い、長期では戻し売りの引きつけとなる
長期のトレンドフォロー戦略でいくなら引きつけ中となりエントリーは見送り。短中期では押し目買いとなりネックラインまで買っていく戦略
だがネックラインまでいかずに本格的な下落の再開という想定も考えると、本格的な下落を警戒しながら買っていくというマネジメントとなる。
『ここまでは上がる』『ここからは危険』という分析としてはエリオット波動、値幅観測、フィボナッチリトレースメントが効果的です。

フィボナッチで値動きの想定をすると反発なら①~③
本格的な下落なら④

ただし相場は絶対ではないので、この反転で底をつけて上昇がメインシナリオになるという可能性があることも抑えていかなければいけない
それにはファンダメンタルズ分析をつかっていますがファンダメンタルズ分析については別でレポートを作成したいと思います。

《押し目買い・戻し売り戦略のまとめ》
〇エントリートリガーはダウ理論やトレンドライン等、値動きが出てからの判断であり、抜けのイチ押し目等の押し目、戻し売りポイントやトレンドラインのリバースタッチ、ダブルトップの下抜け後のネックラインリバースタッチ等の方向性が出てからのエントリーとなる。

マルチタイム分析が重要

〇短期足になればなるほど値動きに振り回される可能性が高くなる

〇方向性を長期で確認したあとに時間足を落として、買うのか売るのかどっちが今有利か?判断する

損切の判断の難しさがある
①裁量判断で切ることになるがエントリーの根拠が崩れたら切るのが基本。
②エントリーの時点でライン(水平線やトレンドライン)を根拠にしているならライン抜けで切る。
マルチタイムで見てるだけに耐える根拠を探そうとすればいくつでも耐える根拠はでてきます。
5分足のヒゲ先⇒15分足の直近高安値⇒1時間足のピボットライン⇒4時間足のミドルライン⇒日足の200日移動平均線
上記の流れの様に値動きで切るつもりがインジケーターを損切根拠にしだすとキリがありません。
インジケーター(移動平均線線やピボット)を根拠に入って逆行したならインジケーターの根拠崩れで切らないといけないし、値動き(ダウ理論やダブルトップ等のチャートパターン)で入ったなら値動きの根拠崩れで切らないといけない
④複合根拠でのエントリーの場合、根拠ごとの損切の優先度を決めておくことが重要!
例)
日足で引いているチャネルの下限まで下がってきた上に、そこにはウィークリーピボットのS1が少し下にあり200日移動平均線もS1と合致している。という根拠でのでロング。
・5分足で監視して直近安値を抜けたから一旦損切⇒日足のチャネルは?損切根拠に該当せず
・1時間足で大きな上ヒゲをつけてチャネルの下限は抜けてしまうかもしれないから損切⇒日足のチャネルは?怖いから切るは損切根拠に該当せず
・全て抜けるも週足ミドルがあと30pips下にあるから耐える⇒エントリーの根拠が崩れているから損切しないとダメな場面
・日足のチャネルを抜けたから一旦切る⇒S1と200日移動平均線まで到達した際のプライスアクションを見て再エントリーを検討が恐らく正しい判断

〇ポジションマネジメントとしては、ピラミッティングした際のポジション数が増えてレバレッジが上がった時のマネジメント労力が倍以上になることは理解しておきたい。当然、逆行時の利益の減少と損失の拡大が同時に起きていることへの裁量判断は合計利益だけでは時として対応の遅れを生じさせる。追加した際のポジションマネジメントはルール化したり追加する時点で追加ポジション単体の利確損切をTPSLで管理しておくのも重要です

〇どんな状況でこのトレード戦略が有効なのか?
重要指標の後など、流れが出た後に有効なトレード戦略です。
本質はトレンドフォロー戦略なのでトレンドが一変してしまうような経済指標や要人発言前には利確、損切しておきたいところです。
順行していれば加速する可能性があるのでSLブロックをしっかりかけて指標を通過していくということはあります。
逆行時はやや危険かもしれません。
特に大きなトレンドに対して逆張りしている際は危険です。

いいなと思ったら応援しよう!