見出し画像

取引レポートと来週の戦略01.12

今週もお疲れ様でした。
この言葉から始まる1週間だったのではと思います。
トランプ次期大統領の動向に右往左往した1週間だったのですが、米経済の強い指標を背景に利下げ観測は後退。
インフレ再燃懸念からドル高に振りました。
私個人としては年末年始から20日の米大統領就任式前後まではガチャガチャ取引するのはリスクと考え豪ドルに絞ったスイングトレードをしています。
今週はキープショート中のポンオジショートを部分利確し、雇用統計通過後にスキャルピングでGOLDをトレードしました。
取引についての解説と来週の戦略を考えていきたいと思います。

◉ポンオジの部分利確について

今週のポンオジ利益確定したチャート

おさらいですが…
一般投資家のショートポジションがパンパンになった水準からピーク感と判断しチャート的には逆張りでしたが、一般投資家のショートポジションに乗る形で売りポジションを構築。当然、一般投資家のショートが切らされる上昇を想定してのポジション構築です。
一般投資家が切らされてから一般投資家の元々狙っていた方向へ行くという『相場特有の値動き』を狙ったものです。

もうショートポジションが限界となり
ショート(青)が減ってロング(オレンジ)が増えました

値幅達成はまだ確認できず下げてきていますが…
揉み合いから戻りがあるのなら一旦デイリーピボットのPP(ピボットポイント)で利益確定しておき引き続き戻り売りを狙っていこうと判断しました。

保有監視チャート
フィボナッチチャネルで値幅監視

チャートを見てもらうと分かりますが、過去の下落幅を見ても、今回の下落でE値(フィボナッチチャネルの2)あたりまで下落しても良かったと見ています。
下落時にTPを一部セットしました。
しかし到達せず日跨ぎしましたのでもっと下がると判断しました。
揉み合うならターゲットレートは更に安値はへいくのですが、これは長期戦を示唆します。
オジドルの反転示唆が出るまで長期戦を覚悟して利益を積んでいきたいと思います。

ユロオジについてはそこまで心配していません。

◉GOLDスキャルピングについて

1時間足

スキャルピングなのでテクニカルのみの根拠です。
上昇中のデイリーピボットPP到達時のプライスアクションを見てロング。
利確はR1を超えてR2も超えるか見てましたがR2で反落したので利益確定しました。

◉今週の振り返り

重要指標はどちらもポジティブでした。
◯ISM非製造業景況指数

◯雇用統計

👇驚きの強さ、追加利下げ後ずれへ-市場関係者の見方

◎モルガン・スタンレー・ウェルス・マネジメントのエレン・ゼントナー氏:

驚くほど強い内容であり、米金融当局のタカ派姿勢を弱めることはないだろう。今後の注目は来週発表のインフレ指標に集まるが、そこで下振れサプライズがあったとしても、金融当局を急いで利下げに動かすほどの材料とはならないだろう。

◎ゴールドマン・サックス・アセット・マネジメントのリンゼー・ロスナー氏:

1月の利下げは消えた。米国の労働市場は、力強い雇用成長と失業率低下によって2024年を堅調に終えた。今回の雇用統計が強かったことで、1月の25ベーシスポイント(bp、1bp=0.01%)利下げの可能性は完全に排除された。焦点は3月の連邦公開市場委員会(FOMC)会合に移り、追加利下げはインフレ状況次第になる。

◎プリンシパル・アセット・マネジメントのシーマ・シャー氏:

米金融当局にとって1月の金利据え置きは全く問題ないが、3月に利下げを実施するには、今後発表されるインフレ率の大幅な下振れや雇用統計の反転が必要になるだろう。世界債券市場にとっては、好調な米雇用統計がさらなる問題となる。利回りはまだピークに達しておらず、英国などの市場には、耐えがたいストレスがさらに加わることを示唆している。

◎グラナイト・ベイ・ウェルス・マネジメントのポール・スタンリー氏:

労働市場とインフレが現在の水準、ないしその付近で安定した状態が続けば、今年の利下げは2回にとどまると予想される。経済成長が加速し、政府支出は拡大するとの見方から債券利回りは上昇している。FOMCは金利抑制のため今年もなお数回の利下げを検討する可能性があるが、債券利回りをコントロールすることはできないだろう。

◎eToro(イートロ)のブレット・ケンウェル氏:

市場は今回の雇用統計を好まないかもしれないが、強い労働市場よりずっと悪いことはある。消費者が米経済の活力源であり、雇用の確保は個人消費と信頼感にとって極めて重要であることを忘れてはならない。労働市場の基盤がしっかりしていなければ全体が崩壊してしまう。投資家はそのことを肝に銘じておく必要がある。たとえそれが、利下げ期待の一歩後退を意味するとしてもだ。

◎ジャナス・ヘンダーソン・インベスターズのララ・キャッスルトン氏:

今年最初の大きな経済指標は、労働市場が依然として堅調で、米経済が底堅いことを裏付け、米経済だけが例外的に強いとの見方を後押しする内容になった。しかし、米市場では良いニュースが再び悪いニュースになり始めている。株式市場で買いの裾野が大型テクノロジー銘柄から広がることを期待する投資家にとっては、今回の統計は好ましいものではない。

◎シット・インベストメント・アソシエーツのブライス・ドティ氏:

債券投資家は雇用統計の発表前から神経質になっていた。今回の統計は利回りの上昇継続に拍車を掛けることになり、追加利下げをさらに後ずれさせるだろう。次の利下げは4-6月(第2四半期)までないかもしれない。

◎チャールズ・シュワブUKのリチャード・フリン氏:

活発な雇用創出と低い失業率は、健全な経済を示すことが多い。当然ながら楽観的な見通しにつながるが、追加利下げを期待する投資家にとっては、やや失望を誘う可能性もある。

原題:Stocks Hit as Big Jobs Surprise Boosts Bond Yields: Markets Wrap(抜粋)

◉金利折り込み度はしっかり後退

1月のFOMCは93.6%が据え置き

今月は利下げどころじゃないということですね。
インフレ再燃懸念から3月の利下げがあるか注目です。
来週の米消費者物価指数は注目されますがそこまでドル売りにならないのではという見解が散見されます。
年内の利下げ観測については現在2回が既定路線となっています。

◉来週の戦略

現在の状況からも来週はドルストのショート。
戻し売りが一番無難なトレードになるのではと思います。

Good News=Bad Newsというファンダメタルズの反映状態です。
これは株式市場が相場に影響を与えてるからです。
⚫︎インフレ再燃懸念
⚫︎利下げすると物価上昇してしまう可能性が高くなるので利下げできず
⚫︎金利が高止まりすることを示唆
⚫︎金利高=株安
⚫︎高い株価が下落していくことはリスクオフを招き安全資産が買われる
⚫︎ドルではなく債権が安全資産として買われるなら金利下落でドル安。ドルが逃避先となるなら債権売り、株売りのドル高
⚫︎リスクオフで紙切れになるのを嫌う流れならドルや現物資産の金が買われる

ここら辺を気にしながらトランプ発言、報道にも神経をすり減らす1週間になるのではと思います。
豪ドルロングスタンスでポジションを構築しているので中国経済についても注視しておきます。

◉中国の動向について

不動産バブルの崩壊や消費の低迷などで減速する中、習近平国家主席は、毎年恒例の新年演説を「万里の長城」の絵画の前から行った。専門家は、米国で1月20日、トランプ政権が誕生するのを見据えての対応と指摘する。

◉習近平氏の新年演説に見られた“異変”

習近平国家主席は、去年12月31日、2025年に向けて、毎年恒例の新年演説を行った。
例年は習近平国家主席の背後の書棚に家族などの写真が飾られていた。ところが、昨年末の演説では、背後に書棚や写真はなく、「万里の長城」の大きな絵画のみだった。
もともと、アメリカ大統領がホワイトハウスの執務室から重要なメッセージを発しているのを模して始めたもので、国民に親しみを持ってもらうために、あえて家族の写真が置くなどしてきた。
ところが今回は、背後には「万里の長城」の絵画だけ。いつもの執務室ではない。実は、過去にも一度だけ、同じシチュエーションでやったことがある。それが2017年、ちょうどトランプ氏が初当選して、1期目で登場してきたときだ。
実は習近平氏はたびたび、力の象徴として「万里の長城」に言及してきた。かつてアメリカの制裁を念頭に「我々を抑圧する奴は、鋼の『万里の長城』に頭をぶつけて血を流せ」と警告したことがある。
今回の演説では、その「万里の長城」をあえて強調して、トランプ政権と対抗していくというメッセージを出したのではないか。トランプ政権に対するファイティングポーズと見ていいと思う。
習近平国家主席は、この演説の冒頭で「中国経済は回復して上向き、GDPは130兆元(およそ2795兆円)を超える見通しです。食糧生産量は7億トンを超え『中国の茶碗』にはより多くの中国の食糧が盛られました」と述べ、経済は好調とアピール。しかし、演説の後半部分では、「現在の経済運営は幾つかの新しい状況に直面しています。外部環境の不確実性による試練、新旧原動力の転換による圧力はありますが、努力によって克服できます」とし、厳しい局面にあることも滲ませた。
この演説について、柯隆(かりゅう)氏(東京財団政策研究所主席研究員)は、以下のように分析をした。

まず指摘したいのは、習近平政権がずっと掲げてきた「中国製造2025」について、この演説では言及しなかったことだ。習近平政権の25年までの目標は「世界の製造強国の仲間入り」で、中国の製造業を世界のトップレベルにするとしてきた。それができたのか、できなかったのか、今回の演説には含まれていない。やはり「中国製造2025」は、トランプ氏によって潰された、と、まず申し上げたい。
2点目は、この演説では中国のGDPが人民元建てで表示されているが、2022年のドル建て換算でアメリカとのギャップが7兆ドルだった。2023年は10兆ドル。2024年の最終的な統計はまだ出ていないが、10兆ドル以上の開きが出てきていて、アメリカに追いつくどころか差が広がっている。
次に3点目。「中国のお茶碗の中により多くの中国の食糧が盛られました」とされているが、正確に言うとこれは、中国産の食糧のこと。食糧の安全保障を気にしている。輸入に頼るのではなく、中国産の食糧がより沢山入っているから安心してくださいと。中国の場合、このような指導者の演説は、前半は明るいニュース、後半は色々な課題について話すことが多いが、後半部分は極力柔らかい表現にしているものの、今年は課題が山積している印象だ。

◉トランプ氏の対中政策、警戒を強める中国当局

米中両国の政権関係者を取材する峯村健司氏(キヤノングローバル戦略研究所主任研究員)は、米中関係が今後厳しさを増すと指摘した。

習近平国家主席の演説にある「外部環境の不確実性」とは、トランプ氏が何をやるかわからないことを指していると言ってもいい。最近意見交換をした中国政府関係者によれば、トランプ政権が中国への60%の追加関税をどうも本気でやってくるのではないかと考えて、対策を始めているそうだ。
トランプ氏は昨年11月、中国に10%の追加関税を実施する、さらにカナダとメキシコにも25%の追加関税を実施すると言ったが、その理由は、合成麻薬の「フェンタニル」をしっかり取り締まらないからそれに対する罰としてやる、と。この合成麻薬は、いまアメリカでもかなり社会問題になっていて、政権の中でも親族が中毒になっているケースも出ており、危機感を抱いている人は少なくない。就任前からかなり強いジャブを打ってきたということで、本気でトランプ政権は追加関税措置をやってくるのではないかと、中国側も焦りを募らせているのだろう。

中国経済の今後を分析する上で重要なのが、去年12月11日、12日に開かれた「中央経済工作会議」だ。
中国経済の指針を決めるこの会議では、現状について「主に内需不足により、我が国の経済運営は依然として多くの困難と課題に直面、その対策として超長期特別国債の発行を増額し、財政支出で景気を下支えする適度に緩和的な金融政策を実施する必要」と結論付けている。この特別国債は、2025年に過去最大規模の超長期特別国債として発行され3兆元(日本円でおよそ63兆円)相当になるという。そして、その調達資金は消費の促進策や先端分野への投資に充てるとされている。

消費の促進と書かれているが、実はこれは自動車や家電などの買い替え促進だ。
電気自動車や家電の買い替えは誰を助けるかというと生産者で、個人の消費者を助けるものではない。生産者を助けても、最終需要が出てくるわけではない。
もう一つ、先端分野への財政出動だが、イノベーションに関してはトランプ政権が発足すると半導体などの制裁が強化される。3兆元を投じたとしても、中国経済が回復軌道に戻れる可能性は低いように感じる。

◉中国経済“回復軌道”に戻すには…

中国経済を回復軌道に戻すのならば、国有企業を優遇することは止めて、民営企業も公平に支援すべきだ。もうひとつは法による統治。例えば反スパイ法を残して、外国企業に投資してほしいと言っても厳しい。透明度を高めなくてはならない。

峯村健司氏は(キヤノングローバル戦略研究所主任研究員)も、「『適度な金融緩和』を盛り込んだことに驚いた。中国政府関係者によると、習近平氏は部下が金融緩和の必要性を訴えても、『西側のやり方』とはねのけてきたとされる。今回、部分的にでも導入するのは、それだけ経済の状況が厳しいことの証左だろう」と指摘する。

末延吉正氏(ジャーナリスト/元テレビ朝日政治部長)は、習政権は本来手打たなければいけないところではなく違う経済方策をやっている、と指摘した。

2023年に亡くなった国務院総理の李克強氏は、経済政策と改革開放の推進を掲げ、人気も実力もあった。しかし、権力集中を進める中で習近平氏は、経済政策の決定権も握るようになった。合理性を欠いた独裁体制、権力の集中が国の経済をさらに悪化させているように見える。

ジャーナリストの記事を抜粋させてもらいました。
この様に中国経済の低迷には明らかな原因、要因があります。
中国製造2025の達成の為、中国の『西側のやり方』をやってみせる泥臭さがトピックスに出てくる様になった時は中国経済の本当の復活と豪ドル復活の原動力になるかと思います。

◉中国の動向を踏まえての豪ドルポジションの見解

現在のポジションについては、あくまでもポジション動向から見る相場観でのトレードでありファンダメタルズトレーダーでもテクニカルトレーダーでもないので誤解ないようにお願い致します。

オジドルがめちゃくちゃ下げてるのに…

中国経済が弱いのに…

あまりそこら辺は問題視してません。
単純に過去のポジション動向からオジドルを買ってる一般投資家の限界が近い水準と見て、オジドルをドテンして売ってくることを見越してのトレードです。
一般投資家が売ってくればレートは上げます。


相場格言に

行き過ぎもまた相場
山高ければ谷深し

という格言があります。

ユロオジ、ポンオジはしっかり利益を作り徐々に利確も入ってきました。
年末のオジ円の利益を加味しても今のオジドルを損切りして別シンボルで利益を狙うこともありです。

ただ…これだけポジション動向に偏りが出て弱いものから利益になってきている中で…

ドルが強いことは百も承知。
オジドルがそう簡単に上がってこないのも百も承知。そこを含めたポジションマネジメント、ロット管理、マネーマネジメントかと思います。

まずは
利益を確保しつつ
ポジション仕込みつつ
来週もスコアメイクしていくことに注力していきます。

今週もありがとうございました。
寒さ厳しい年始となりました。インフルエンザとコロナが流行ってるので気をつけてください。
では日曜満喫されてください。
来週も大荒れの相場だとは思いますが…来週も宜しくお願い致します。

いいなと思ったら応援しよう!