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0347 - 点と線

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先日、ラジオを聴いていたら、出演者がこんなニュアンスのことを話していた。

「今って、物事を『点』で捉えちゃうんですよね。誰かが何かしたら、その行為そのものだけを見て周りが一斉に叩いたり。そうじゃなく、それまでの流れや、この先どうするかも含めた『線』として考えるって大事だと思う」

たしかにそうだよなーと感じた。

簡潔に一言で述べることを良しとする風潮が強い印象だし、若者に限らず本を読まない人は増えているし、ネットニュースの見出しだけで脊髄反射的にコメントしたりシェアしたりする人も多いし、InstagramやTikTokなど言語を必要としないSNSの人気は強まる一方だし、文章で表現するといってもTwitterは140文字という超短文だし。身の回りには「点で捉えがち」な状況が溢れている。

会話というか、直接的にやり取りをしている際にイマイチ噛み合わないなと感じるのって、大抵の場合は(それまでの流れを汲み取らず)今言った単語や名称「のみ」に着目して返答してくる時だったりする。

これは個人的な感覚だが、やり取りしていて気分がいい、話が分かる人だなと感じる人って読書家が多い気がする。読書家とまで行かなくとも、常に何かしら本を読む、もしくは、本から知識を得ている。要するに「文脈を汲み取って理解する機会がある人」だ。

別に「本を読もう」て話をしたいわけではない。物事を考える時や、誰かとやり取りをする場合には、その時その時の「点」ではなく、それまでやこれからの流れを含めた「線」で捉えるのって大事だなと思う。

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