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0311 - 古い二段ベッドを解体する

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実家には、子供の頃に自分と弟が使っていた古い二段ベッドが組み立てられた状態でそのまま残っていた。

もうかれこれ30年前から存在する品。すっかり荷物を置く棚と化していたのだが、寝転がる場所となる板の強度もかなり弱まり、人が腰掛けようものなら「メキメキメキ」と音を立てて穴が空きそうな状況。

さすがにこのまま置いておいても仕方ない、むしろ危ないだろうと、解体して処分することにした。

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組み立てるよりも解体するほうがよっぽど楽だとは思うが、それでもなかなかの重労働だった。

各パーツを繋げるボルトは六角レンチで止められているのだが、1つ1つがなかなかの固さ。しかも、適当に外していくと途中で一気に崩れて思わぬ惨事を引き起こすかもしれない。慎重に確認しつつ、ふん!と力を入れて順番にボルトを外していった。

解体時間およそ50分。部屋からの運び出し10分。計1時間ほどで無事終了。

部屋がスッキリした流れで、この二段ベッドが家に来た時のことを思い出した。複数の段ボールから各パーツを取り出し、2階の部屋に運び、六角レンチを使って組み立てていた「父と母の姿」が今でも鮮明に浮かんでくる。

当時まだ小学生だった僕は、ファミコンやりたさに適当な理由をつけて全く手伝わなかった。解体するだけでなかなかの重労働だったので、組み立てる時は相当に大変だったに違いない。

今回この古い二段ベッドを処分したことで、改めて「親のありがたみ」を強く感じた。今更ながら、ありがとう。

あと、改めて「六角レンチ」ってすごく良くできた仕組みだなとしみじみ感じた。こちらも今更ながら、ありがとう。

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