0431 - 涙がもうあふれちまって
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10代の頃から、かれこれ30年以上ずっと好きで聴き続けている音楽アーティストの1つが、JITTERIN' JINN。
中でも「SINKY-YORK」という曲が大好きだ。
メロディや歌、アレンジなど、グッと来るポイントは多々あるが、特に良いなと感じるのは、歌詞のこの部分。
抱きしめて いたいけど 涙がもうあふれちまって
「あふれてしまって」ではなく「あふれちまって」である。
この言葉尻ひとつで、主人公の純朴な一面が痛いほど伝わってくる。
初めて聴いたのが中学生という多感な時期だったこともあるだろうが、この「あふれちまって」という言い回しがものすごく刺さった。その印象は今でも強く心に作用している。
長らく表立った活動のないJITTERIN' JINN。2年前の春に突然オフィシャルのYouTubeチャンネルが開設され、PVやライブの映像がいくつかアップされたので「活動再開の狼煙か!?」と期待したものの、相変わらず「新着」な情報は出てこない。
生で「SINKY-YORK」が聴ける時を切望している。もし実現したら、もちろん「涙がもうあふれちまって」な自分になる気がしてならないが。