0490 - 「とにかく早くやれ」と「無駄を省け」について思うこと
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先日友人がSNSで発信していた言葉を見て「うん、僕もそう思う」と頷いた。友人限定公開された投稿なので、そのまま載せることは避けておくが、ニュアンスを汲み取ると以下のような内容だ。
「とにかく早くやれ」「無駄を省け」は、短期的な合理性はあっても長期的には全くコミットできない。その考えが、結果的に大量の無駄と人の弊害を作る。
この言葉とは矛盾する印象を与えてしまうかもしれないが、スピード感はあらゆる場面で重要だ。まずはカタチにして「イメージ」や「認識」など、進むべき方向性を共有する意味では「とにかく早くやれ」がキーポイントになることは多々ある。ただ、深く考えたり練ったりすることまで省いて「結果まで急ぐ」のは、友人の意見にあるような弊害を作る可能性を孕んでいる。
無駄を省くことも、手段として「得られる結果が同じ且つ明確」であれば重要。どんどん無駄を省けばいい。ただ、結果を急ぐ余りショートカットする意味での無駄省きは、これまた友人の意見にあるように、むしろ結局は大量の無駄を作ってしまう可能性が高い。
簡単に整理すると
<とにかく早くやれ>
・イメージ(認識)の共有のためなら有効
・深く考える(練る)ことを無視する流れだと危険
<無駄を省け>
・目的に向かう「手段」の中で得られる効果が同じであれば有効
・結果に向けたショートカットの意味だと危険
結果だけで判断する風潮にも繋がる話だが、自分の経験則や周りの人たちを見ていると、深く考えずに「とにかく早く動く(動かす)」ことばかりを求めるプロジェクトは、得てして「関わる人が疲弊して死体の山が転がる」という状況が起こっている。
時間は、有限だし全ての人に(なんなら生物に)平等に与えられたもの。スピード感を持って取り組むに越したことは無いが、大切な部分を蔑ろになっていては本末転倒だ。
再確認するきっかけをくれた友人に(間接的に)感謝している。