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0486 - 真っ暗闇な空間を体験する
t= 5 d= 5
まだ詳しくは話せないが、先日とある流れで「真っ暗闇な空間」を体験する機会に恵まれた。人間が外部からの情報を受け取る際にとても大きなウェイトを占める「視覚」が封じられた状況で行動する体験だ。
念のため伝えておくと、有名な『ダイアログ・イン・ザ・ダーク』ではない別の(もっともっと軽めな)施設である。
夜は間接照明を点けて寝ている自分にとって、日常の中で「目を開けているのに全く何も見えない」なんてことは滅多に無い。というか、ほぼ皆無だ。空間に突入する際には不安も感じてはいたが、それ以上に好奇心が上回っていた。
実際、真っ暗闇の中に身を置くと、視覚が通用しない分、他の感覚が鋭くなるのが実感できた。手で壁や障害物が無いか探りながら進むのだが、何というか、伸ばした手の先に、空気や温度を感じるセンサーが波動のように出ているような感覚が確かにあったのだ。
音や温度に敏感になることが実感できたが、やはり何より、普段ほとんど気にすることが無い「空気の流れ」をクッキリと感じられるようになったのが興味深くて面白かった。
途中で「あー」っと声を発してみた。その反響によって空間の広さを感じると同時に、何となく壁や障害物の輪郭が捉えられる(うっすら見えるような)体験も味わえた。本当に不思議だ。
日々の暮らしの中には無い感覚のオンパレード。短い時間だったが、視覚の重要さを再認識すると共に、それが塞がれた際に他の感覚で補える人間(生物)のすごさを実感した。