
0126 - 森のくまさん
t= 8 d= 2
子供のころから歌い親しんできた曲の1つに『森のくまさん』がある。
部屋の備品整理をしてきたら出てきた高校時代のノートに、この曲の歌詞の流れ(物語の展開)についての感じたことメモが書かれていた。今読んでも「その通りだよな」と思ったので、ここに記載。
以下、ノートの内容を書き写し。
ある日 森のなか クマさんに 出会った
花咲く 森の道 クマさんに 出会った
目の前に突然クマが現れた。とんでもない状況だ。そりゃ『クマさんに出会った』と2回繰り返したくなる。そのくらいインパクトのある状況だ。
クマさんの いうことにゃ お嬢さん おにげなさい
スタコラ サッササノサ スタコラ サッササノサ
ん?どういうことだ? 目の前にクマが現れた。そしてそのクマが「お嬢さん、お逃げなさい」と言ってきた。私はあなたを襲う気満々ですよ!ということを遠回しに宣言したということだろうか。恐怖だ。
ところが クマさんが あとから ついてくる
トコトコ トコトコと トコトコ トコトコと
目の前に現れたクマが「おにげなさい」と言い、その言葉に合わせてスタコラサッササノサと逃げていたら、そのクマがあとからついてくる!わー、完全に獲物を見つけてもてあそぶハンターの手口じゃないか!恐怖だ。恐怖だ。
お嬢さん お待ちなさい ちょっと 落とし物
白い 貝がらの ちいさな イヤリング
目の前にクマが現れた。そのクマが「おにげなさい」と言い、逃げていたらあとからついてきて「お待ちなさい」と呼びかけてくる。絶対に罠としか思えない。「ちょっと落し物」と言われても、そんなの立ち止まらせる嘘口実に決まってる。襲われてTHE ENDな流れとしか思えない展開。
あら クマさん ありがとう お礼に 歌いましょう
ラララ ラララララ ラララ ラララララ
なんとなんと!お嬢さんはクマさんの呼びかけに足を止めてしまったではないか。白い貝がらの小さなイヤリングに心当たりがあったからからかもしれないが、この状況でよく立ち止まれたものだ。というか、そもそもクマさんが「おにげなさい」と急かしたからイヤリングを落としてしまったのではないのか? だとしたら、落し物を作った原因はクマだ。わざわざ追いかけてきて渡してくれたことのみフォーカスすれば感謝してもよいと思うが、そうではないだろう。お嬢さんは「ありがとう」とお礼を言うのみならず、歌まで披露してしまう純朴さ。
結論。クマさんの一人勝ち。
メモは以上。
このお嬢さんが、大学生くらいになった時に友達に誘われるがまま怪しいネットワークビジネスに手を出したり、大人になってから高額な情報商材など買わされないことを祈るばかりだ。
<余談>
今回ネットで検索してみたら、同様に『森のくまさん』の歌詞についての考察記事がいくつか見つかった。そりゃ気になるよね。